夫婦で新しい人生にトライしてます~日本編

15年ぶりにカナダから帰国。終の棲家と選んだ北海道美瑛町から日々の生活を綴ります。

救急車

2024-09-10 07:53:36 | 健康維持

一昨日の十勝岳登山で仲間の一人が転んで顔面を裂傷する事故があり、出血があったので大事を懸念して救急車の出動を要請しました。もし事故が山頂近くで起き歩くことが不可能な場合はヘリコプターでの対応も余儀なくされることでしょうが、不幸中の幸いでこの事故は救急車が停まれる登山口の望岳台まで2㎞くらいの場所で起こり、本人は歩いて下山出来たので大ごとにはなりませんでしたし、結果として病院での手当で入院も必要としない軽症で済み関係者一同安堵しました。

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本人は歩けたとは言え、救急隊員は3人で駐車場所から担架を担いで山を登って来てくれ、私達も男手5人が手伝い途中からは担架に乗せて運びました。考えて見たら自分以外であっても救急車のお世話になることは人生初めての経験でした。

救急車の話から、7月末に茨城県が12月から病床200床以上の大病院に救急車で運ばれた場合、担当医師が救急性を認めない症状であった場合は「選定療養費」7700円を徴収すると発表したことを思い出しました。今でもこういった大病院に他の医療機関からの紹介状なしで受診するとこの7700円(旭川では病院によって金額は若干異なる。)が徴収されますが、救急車で運ばれた場合は紹介状を持参することは不可能なので無料で対応しているそうです。

しかし、救急車利用があまりにも軽く考えられ、無料のタクシーのような感覚で風邪程度でも利用する人がいることから、救急車利用の有料化は以前から話題になっていたことは知っていました。ただ実際に行っているのは三重県の松坂市だけで、茨城県が実施すれば県レベルでは初めてのことになるようです。県の考え方は厳密には「救急車利用の有料化」ではないと思いますが、社会全体で考えなければならないことを提起していると思います。

もう一つ救急車の有料化で思い出したことは、10年くらい前にカナダで起こったことでした。カナダでは救急車利用は各州とも有料です。主だった州を見て見ると、色々な例外はありますがブリティッシュコロンビア州80ドル(8400円)、オンタリオ州45ドル、ケベック州125ドル+1.75ドル/km、プリンスエドワード州150ドル、アルバータ州385ドルといった具合です。

事件は、詳細は忘れましたが重病の子を抱え何度も救急車を利用しなければならない親がこの利用の負担に耐えられずに子を亡くしたというものでした。州によっては例外規定で無料の所もあったのに、その人の住む州ではそれがなかったことの悲劇でした。

この2つの事例から思うことは、風邪や酔ってタクシー代わりに利用するような非常識な利用は控え、本当に必要としている人には無料で提供するという社会サービスの在り方です。

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