夫婦で新しい人生にトライしてます~日本編

15年ぶりにカナダから帰国。終の棲家と選んだ北海道美瑛町から日々の生活を綴ります。

橋爪功氏の朗読公演

2024-06-22 07:44:29 | 美瑛町~夏

昨夜は、6月12日から26日に渡って美瑛町で開催されている第1回美瑛フェスティバルでの映画や演劇のイベントの中から、鑑賞したいリストに入れておいた「橋爪功と仲間達朗読公演」を見て来ました。

写真撮影は不可だったのでパンフから借用

初めに出かけたフェスティバル開会のシンポジウムがあまりに観客が少なくて心配されましたが、その後は徐々に町民にも浸透し、毎回のように出かけている友人達のフェイスブックによると人の入りも多くなってきたようでホッとしていました。そして、昨夜は公演の後に橋爪さんが挨拶の中で「観客は2,30人かなと思っていたのですが、こんなに多く500人も入っていただいて驚きました。」と、実際には町民センターの会場キャパは200人くらいのように思いますのでそこは笑いも誘いながら話されていたくらいほぼ満席でした。

演目は、橋爪氏と同様演劇集団円に所属している鈴木佳由(かゆ)氏が川端康成の短編小説「化粧」を、橋爪氏が向田邦子の「かわうそ」と梅崎春生の「チョウチンアンコウについて」をそれぞれ朗読しました。

朗読というスタイルは多分私達は初めての経験だと思うのですが、役者がシナリオに基づいてセリフを語りながら演技をする演劇ではなく、自分の役のシナリオを演技はせずに言い回しだけで演じる朗読劇とも違い、セリフも含めた文章全体を読むものです。しかし、もちろん役者さんですから棒読みなどはありえず、セリフ部分はそれらしく声音を変えて読み時には体も演ずるように動きながら読み上げています。

最初は小説全体を読んで行く手法に慣れてなくて内容の理解にとまどいましたが、段々全体を聞き取ることに慣れて来ると、さすがに役者さんの朗読は発音と言い、言い回しと言い、いかにもその小説の内容に引き込むことに長けているなと感じながら聞いていました。橋爪氏はテレビなどでいつも飄々としたお父さん役で見慣れているだけに、そのままの雰囲気でちょっとシリアスな内容のギャップが面白く感じました。

さすがに朗読だけでは終わらず、既述したように最後に挨拶もしてくれ、その中でかつてロカビリー歌手としても活躍し今は北海道の名寄市に移住しているミッキーカーチスさんが来ていると紹介していました。ミッキーカーチスさんは最近自分の名寄市での現在を表現したような短編映画「運命屋」を製作し、ニューヨークのインディペンデントシネマアワードで最優秀俳優賞を受賞したことが報じられていて是非その映画を見て見たいと思っているものです。

昨夜はなかなか得難い体験を美瑛町で出来たことに満足でした。

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