昨日の日曜日は、大雪山に登り自然を学ぶ「ひぐま大学」の今年度第1回目の山行の日でした。今年から妻が参加していないので私だけの参加でした。
例年5月の第1回目の山行は、雪の残る大雪山は避け、久しぶりの登山なので足慣らしの意味で低山を企画するそうですが、昨日の音江山は足慣らしに「ちょうど良い」から「ちょっときつい」の微妙な山でした。音江山は地図で見ると旭川から車で1時間弱の深川市にある標高795mのなだらかな稜線を持つ山です。
後からYAMAPなどのアプリを使って他の登山者のレポートを見て思ったのですが、音江山を含む沖里河(おきりかわ)山、無名山をぐるりと回るコースは多分下の2つのルートを歩くことが正解のようで、私達のように音江山だけを往復するルートは距離は半分くらいに短いけど往きも帰りも急な坂を登り下りすることになって、特に私の場合下りの時に足の親指に圧がかかって左足の爪先が痛くなって難儀しました。こういう経験は下りがきつかった十勝岳や旭岳でもなかったことなので、いかに急だったかを物語っています。
ぐるりと回る一般的なルート
私達のルート
ただ、私達「ひぐま大学」の良いところは、単に山を登るということではなく、山行中頻繁に足を止めて山の植物を一つ一つ確認して行く即席講座があり、それが特に登りでは急な坂であってもあまり苦にせず登れてしまうところです。その分標準タイムの倍近い時間がかかっていますので、もしぐるりと回るルートを選んだ場合はもっと朝早く出て帰りも遅くなったことでしょうから、痛しかゆしの状況でした。
この山は太古の時代には火山だったそうですが、今では完全に植生が戻っていて火山を感じるようなことは全くなく、足元もふかふかの木々の絨毯であり大雪山で経験するような火山岩を歩く大変さとは無縁で歩きやすかったです。
昨日は学生31名、スタッフ11名という今までで最大のグループでの登山でしたが、誰一人脱落者もけが人もなく行って帰って来られたのですから第1回目としては大成功だったと思います。
天候も後押しをしてくれ、朝の内雨が残って心配しましたがスタート時点の曇りから頂上に着くころには晴れ間が出てやや暑いくらいでした。山行中には遠くに芦別岳や十勝岳連峰、また下界の深川市の街並みも見えましたが、音江山頂上は周囲が藪になっていて背伸びしなければ眺望が得られない所でした。
下山してからは、近所に「まあぶ温泉」という立派な施設がありそこにゆっくり浸かって体を温めることが出来たので、普段のように足をつることもなく帰宅出来ました。