ここは天国か～稚内・利尻・礼文5日目

旅の5日目は、礼文島を訪ねようと思った時から島に７つあるトレッキングコースのいづれかを歩こうと決めていて、今日はその中でも最も人気のある桃岩展望台コースを選んで歩いて来ました。

桃岩

天気は、昨日の雨と寒さからは打って変わってピーカンの空に風もない暖かな1日でした。島の高台を歩くと言うことは、周囲を囲む海とその向こうに利尻島と利尻富士がくっきりと見え、加えて周りは種々の高山植物が咲いているという、利尻島での姫沼に続いて「ここは天国か」と気持ちを高ぶらせてくれるものでした。

桃岩展望台コースは、島の最南端のトレッキングコースで、礼文町の街中の宿から歩き出し終点の知床まで約7㎞の概ね標高200mほどの高台を歩きます。途中に桃岩という頭が少し尖った桃のような形をした大きな岩があることからその名前が付けられています。

礼文島は最も高い礼文岳でも標高490mと高い山はなく、それにも関わらず高山植物が多く咲いていることで有名です。花の最盛期は島固有種のレブンアツモリソウが咲く5月下旬から6月上旬だそうで、今日はチシマフウロやエゾカンゾウ、ハイキンポウゲ、チシマゲンゲといった花が見られましたが、少し物足りない気もしました。この後レブンアツモリソウと同じく島を代表するレブンウスユキソウ（エーデルワイスの仲間）などが咲くらしいのですがそれには少し時期が早いようでした。

それでも今日は何と言っても正面に利尻富士がその雄姿を現してくれていたので、足元の花以上に遠くの山を見ながら本当に気分良く歩くことが出来ました。コースの終点は知床という小さな集落でしたが、その直ぐ脇に2012年に制作された吉永小百合主演の映画「北のカナリアたち」のロケ地セットが保存されている公園があり、路線バスを待つ間に立ち寄って見ました。

この映画はまだ見ていないので内容は良く分かりませんが、このロケーションが利尻富士を目の前にした素晴らしいもので、これもまたネットで探して後日見てみたいものです。