ANNAN(ふれでぃ・えとう)の気まぐれ日記

シンガーソングライター、そしてQUEENトリビュートバンドQUEENESSのボーカルでもあるANNANの日記

シンガポール紀行2009(その1)

2009-09-17 00:00:01 | Weblog
遅い夏休み?
束の間の現実逃避?


というわけで、ワシは2年ぶりにシンガポールに行ってきた。

嫌な話は先にしてしまおう。というわけで、楽しく過ごしたシンガポールではあるが、本日はエアラインのお話からである。

出発当日、ワシはブリちゃん(婚約者)と一緒に成田に向かう。ちなみに今回のフライトは、マイルが沢山あるので無料航空券で、ユナイテッド航空(以下UA)のビジネスクラスでの無料旅行だった。

成田に到着する前にUAから電話が入る。ワシはバスの中で気がつかなかったんだけど、UAのプレミアデスクからの電話。ワシが乗るはずだったフライトがキャンセルになってしまったとのこと。でも、代替便を手配したので、そのまま成田に来てくださいという内容であった。ほうほう、なかなか親切でないの。

で、成田到着。電話メッセージ聞いてなかったワシは、ビジネスクラスのチェックインカウンターに向かい、自動チェックイン機でチェックインしようとすると・・・出来ない

係の人がやってきて言うことにゃ・・・
UAカウンタの人:「すみません、本日のシンガポール行きのフライトは、機材の不具合でキャンセルになってしまったんです。」






ワシ:(まあそういう理由でのキャンセルなど以前にも他のエアラインで何度も経験してるので、別にあわてない)「はぁ、そうですか・・・で、どうなります???」
UAカウンタの人:「代替便をビジネスクラスで手配させて頂きましたので、そちらをご利用いただけないでしょうか?」
ワシ:(ニコニコしながら)「いいですよ。まあ、キャンセルなんてどこのエアでもちょくちょくあることですから。」(ちなみにその時点では、代替便はシンガポール航空かANAだろうと思ってたワシである。だって同じスターアライアンスだもんね。)
UAカウンタの人:「ありがとうございます。それで、代替便は日本航空さんなんですが・・・」
ワシ:(一気に表情が曇るワシ)「はぁっ?JALさんですか?

*そう、このブログでご覧になった方も多いと思うが、ワシは正直JALあんまり好きじゃないのだよ。

UAカウンタの人:「すみません、第二ターミナルへの移動は・・・
ワシ:「はいはい、大丈夫ですよ。連絡バス使えばすぐですよね?」

というわけで、UAのチケット用紙にJALの便名が書いてあるという、けったいな航空券を手に、数年前に改装されて超快適な第一ターミナル南ウイングから、第二ターミナルへバス移動。



JALにチェックインしようとするワシ。が、あと15分ぐらいしてからまた来いと言われる。なんか幸先の悪いスタートである。

ワシ:「いや、15分後に来るのは構いませんが、またあの列に並ぶんですか?
JALカウンターの人:(なんで言うこと聞かないの?ぐらいの表情で)「すみませんが・・・お願いできますか?」
ワシ:(軽くいらつくワシ)「いや、だからまた並ぶんじゃなくて、次に来たときにすぐにチェックインさせてもらえないの?15分後に来るのが嫌といってるわけじゃないんだから。」
JALカウンタの人:(それには答えず)「少々お待ち下さいませ。」

そんでカウンターの他の係員を呼んで、なにやらお話。で結局チェックイン出来ちゃった。なんで待たなきゃいけなかったか?あるいはなぜ、もう一度来いというなら、そのときは列に並ばずに優先でチェックインさせることができないか?その辺の説明もなかったんで、少々機嫌が悪くなるワシであった。



そんなこんなでチェックインが終わり、シンガポール人のお友達へのお土産も買い、ラウンジでゆったりして、上機嫌なワシとブリちゃん。



そんで飛行機に乗る。ここからが悲劇?の始まり始まり。

シートに座る。

なんじゃこりゃ?
狭い!!!
リクライニングの角度が小さい!!!


いや、別にフルフラットである必要もない(JALやANAのフルフラットと呼ばれるシートは、確かに180度フラットではあるが、斜めになってて寝易いものではないし。ANAのClub ANA Asiaぐらいで十分だと思う。)のだが、このシートは20年ぐらい前のビジネスクラスのシートと変わらない。レッグレストもあんまり上がらない。つまりはシートピッチが狭いということなんだろうけど・・・10年ぐらい前までのUAのシートみたいで、まずはがっかりする。

気を取り直して・・・

次にディナーである。

2年前にシンガポールに行ったときの往路の食事はこんな感じだった。ちなみにこれはUAのビジネスクラスである。

まずはナッツとかが出てきて、飲み物が出てくる。
次にオードブルみたいなのが出てくる。(写真なし)
次にサラダが出てくる。



ドレッシングは選べて、CAが好みの量を聞きながらかけてくれる。

そしてメイン。



このときはTrader Vicsプロデュースのメインで、それはそれは美味かった(エアラインのメシとしては、ワシが今まで食べた中でもかなり上にランクできると思う。)ちなみに2年前にブリちゃんが食べたのはこれ。



これも美味。「へぇー飛行機の機内食ってこんなに美味しいんだぁ」と彼女が言ったのを覚えているし、事実美味かったのだよ。
最後にデザート。



こいつも美味い。コーヒーはスターバックスのコーヒーで、それも美味しかった。

今回のJALのビジネスクラス・・・
まずはナッツとかが出てきて、飲み物が出てくる。この辺はJALも同じ。まああんまり冷えてないシャンパンが出てきて口の中で泡が暴発しそうになったのには驚いたけど

そして・・・

はーいJAL定食デース!!!



なんじゃこりゃ?エコノミークラスの残りですか?エコノミーの食事を陶器に移し変えただけでしょ???

そして、メニューを見るとたいそうなことが書いてある。なになに?

プルーンとクルミのフォアグラテリーヌ アーティチョークのムース添え
パンプキンの冷製クリームスープ

メイン(ご選択)
牛ヒレステーキ・グリーンペパーマスタードソース
又は
海の幸のローストクリュスタシアントマトソース添え

グリーンサラダ

バニラアイスとフルーツカクテル

こう書くと格好いいんだけど、まずワンプレートというかセットでドカン!と置かれて、「コースです」なんて言われてもなぁ・・・学食の「なんとかランチ」と変わらんじゃないか。機内食にあんまり期待しても仕方ないのかも知れないけど、ビジネスクラスであれば、少なくとも「お食事してる」感は欲しいもの。一気にワンプレートで出てきた瞬間に、なんか萎えるワシであった。

味ですか?
コメントする気にもならないぐらい、筆舌に尽くしがたい不味いものですた。あえてメニューを書きなおそっと。

プルーンとクルミのフォアグラテリーヌのようなもの 気が抜けて腰のない半乾燥ムース添え
パンプキンの冷製インスタントクリームスープ 乾燥ネギを乗せて

メイン(ご選択)
牛ヒレステーキ・グリーンペパーマスタードソース 正体不明の残り物野菜添え
又は
海の幸のローストクリュスタシアントマトソース添え 火の通っていない固いポテト添え

パサパササラダ コンビニでおなじみカップ入りドレッシングを添えて

歯が立つかな?コチコチのバニラアイスとフルーツカクテル

簡単に言えば、これはエコノミーの食事だったと考えればフツウ(それにしても不味いけど)かも知れん。うーん、成田空港でカレーライスとかラーメンでも食って、機内食はパスすればよかったと後悔するワシ。ちなみに3年前に米国出張した際の、UAエコノミークラスの食事はこれです。味?たいしたことないけど、今回のJALよりははるかにマシですた。



さて、テレビでも見るか。オンデマンドで好きなものを好きなところから見れるのが救いだな。んっ?これ、なんですか?(スネークマンショー風に)このヘッドフォン???せめてノイズキャンセルにしましょうよ!



この前、ライブで沖縄に行ったときにも、不本意ながら往路はJALだったんだけど、そのときはいわゆる聴診器のようなヘッドフォンが置いてあって、いまどきこんなの使ってるんだ・・・と思ったんだけど、これにもビックリするワシ。もういいや、寝るか!と思っても、シートのリクライニングが浅くて眠れたもんじゃないし。

ってなわけで、目の前を見ると「お客様の声」を書く用紙があるじゃないの

こと細かに苦情(というよりは、ここをこう改善しないと、他のエアに勝てませんよというご提案)を書き込むワシ。その姿を見たパーサーがワシのところに飛んでくる。

パーサー:「何か不具合ありましたでしょうか?

ワシ:「うーん、沢山ありすぎて・・・
そこで、いろいろ上記のことを細かく説明するワシ。

ワシ:「でね、JALさんは今経営再建中で、どう存続させるかって話をしてる時期だし、いろいろコストかけられないのもよーくわかるんですけど、市場競争の中でこれじゃあ、お客さん離れますよ。お客さん離れたら再建もなにもないしね。CAさんの気配りとかのソフト面はレベル高いと思うんですけど(これはホント)、ハード面とか食事がこれじゃね。こういうこと言うの私だけですか?」

パーサー:「いえ、最近お客様からこういうご意見を伺うことがかなり増えてます。

ワシ:「そうでしょうね。JALさんしか使ったことがないなら、これを標準的なサービスとして受け入れるんだろうけど。食事についてはエコノミーのレベルです。しかもシンガポール航空のエコノミーだと、もっとレベル高いですよ。(とかく日本人がバカにしがちな)米国系のエアでも、ビジネスクラスでこの食事はありえないですよ。シートは20年前のビジネスクラスと変わらないし、今時ノイズキャンセルのないヘッドフォンを使ってるビジネスクラス、見たことないです。

パーサー:「まさに、皆様からのご指摘が多い部分がそこなんです。

ワシ:「そうでしょうね。他のエアにJALの経営層とかサービスを企画する人は乗るべきだと思います。そして冷静に自分のどこが弱いか、知って欲しいです。JALと言えば、日本のフラッグキャリアですよね。それがこれじゃぁ悲しすぎますよ。国内の競合さんと比較しても、このレベルでは残念と言わざるを得ないです。」

パーサーさんは、とっても真摯に聞いてくれた。CAさんの細かい気配りは、さすがにJALと思わせる部分が多かったのは事実。もちろん日本人乗客からすれば、日本語が問題なく通じるという安心感もあるだろう。ただ、それだけじゃ勝てないと思うのだ。ワシ?お金出して乗るなら、JALのビジネスよりはシンガポールのエコノミーを何の迷いもなく選びますな。

そんなこんなで、飛行機は無事にチャンギー空港に着陸した。
さて、気分を入れ替えてシンガポールを楽しむとするか・・・
というところで第一弾終わりである。

(注)これは、あくまでも日本・シンガポール間のUAとJAL(711便、2009年9月11日のフライト)を比較して書いたものです。使用機材・運航日によっては、シートももっといいものを使っているかも知れませんので、その点は誤解なきよう。また、別のルート(日本→米国とか欧州とか、アジアの別路線とか)において、この比較が必ずしも当てはまらない(かも知れない)ということも言い添えておきます。
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