今年も、暑い夏は沖縄から始まった。
第26回ピースフルラブロックフェスティバル。1983年から毎年続いているこのイベントで、ワシがボーカルを務めるクイーントリビュートバンドKWEENは、7年連続8回目の出演を果たした。1999年が初出演だったので、足掛け10年であるな。
最初に出演した頃は、ワシはまだ30代半ばだったのかぁ・・・すでに45歳。時の流れとは、かくも残酷なものなのか?最初に出演した頃のビデオを今見てみると、髪の量が大幅に違うのに驚かされる。あの頃も薄かったけど、まだドライヤーかけて、あたまのテッペンをハードスプレーで固めてステージに上がってた。それだけ、まだ髪が残っていたということだ。
今?
なーんにもしません。髪を洗って拭いてブラシを一応走らせるような「儀式?」をするだけ。
ドライヤー
そんなものは必要ありません。タオルで30秒で乾きます。なんせ頭のてっぺんは地肌99%だからね。酸性雨にやられて砂漠化した熱帯雨林のようなものである>ワシの頭
・・・とおちゃらけたところで、まずはお礼:
まずは、ピースフルに参戦いただいた観客の皆様に厚く御礼申し上げたいと思います。まずはウチナーの皆様。皆様のサポートがなければ、KWEENはこんなに何回もピースフルに出演させてもらうことはありませんでした。本当に感謝してます。そして本土各地からも、当方で知りえている範囲だけでも30名以上の方がKWEENの応援に沖縄まで飛んできてくださったとのこと。さらに、ピースフルの主催者、スタッフの皆様、そしてコザ(沖縄市)の関係者の皆様。皆様のご協力があってのKWEENステージです。そして、このフェスティバルを生んだ沖縄の土壌に、感謝したいと思います。
さてさて、ツアー初日である。
7月5日のお昼前に羽田空港第二ターミナルに集合したツアーご一行様。
今回、初出演のMakin' Love(KISSのトリビュートバンド、以下「メイキン」と書く)の面々とも同行である。メイキンのリードギター、エース役のプレリー君はなんとこれが飛行機初体験であり本州脱出初体験だとか。なので、まずはからかうワシ。
ワシ「プレリー、沖縄行くにはパスポートが必要だけど持ってきた?」
プレリー「そのネタならメンバーから聞きましたよ。でも、今は要らないんでしょ?代わりにパスモでいいって言われたからパスモは持ってきましたよ。」
スパイク(KWEENのKB)「でも、記名してるパスモじゃないとだめだよ。」
プレリー(真顔で)「僕のは記名式だから大丈夫です。」
・・・
ワシ「プレリー、飛行機は土足厳禁だよ。」
プレリー(真顔で)「大丈夫です。スリッパ持ってきましたから・・・」
・・・
そんなこんなでANA129便に乗り込んだご一行様。ワシは窓際、そして真ん中がメイキンのドラムで、通路側がプレリー。
プレリー「すみません、飛行機初めてなんで、外を見たいです。換わってもらっていいですか?」
ワシ「いいよ。でも窓は規定があるから5cm以上開けちゃだめだよ・。」
プレリー「わかりました。窓は開けないようにします。」
・・・
離陸前に既に眠っているワシ。さすがに離陸時の急加速と轟音で一瞬目を覚ます。そして窓側を見ると・・・
プレリーが青ざめた顔して、メイキンのドラムの腕にしがみついてるじゃないの。眠気も吹っ飛んで大爆笑するワシであった。
2時間40分後、飛行機は無事に那覇空港に到着する。楽器類がすべて手渡しで渡され(さすがANA!)ホテルのマイクロバスでコザへと移動する。それにしても空が青い!2週間以上前に梅雨明けしてる沖縄。さすがに気温も半端ではない。33℃と聞いていたが、体感ではそれを5℃ぐらい上回る感じであった。
マイクロバスで移動中に、ピースフル1日目の司会である金城いづみちゃんから連絡が入る。
いづみちゃん「(ライブ会場に)顔出してよ!」
ワシ「ムリだよー。だってコザについたらそのままラジオだもん・・・」
そしたらなにやら楽屋の写真を送ってくるいづみちゃん。
ワシ「ねぇねぇ、左の別品さん(これがいづみちゃんです)は知ってるけど右の女の子誰?」
いづみちゃん「私の妹(沖縄の局アナ)でーす」
美人2名からのお誘い(強制?)か???でもムリなもんはムリ。なのでそのままスルーしてホテル到着。
ホテルに到着して「歓迎!」の看板を見てみたら・・・
「シイナ&ロケッツ」???
正しくはシーナ&ロケッツあるいはシーナ&ザ・ロケッツ(英語ではSheena & The Rokketsなのだけど、日本語表記ではTHEは入ってたり入ってなかったり・・・彼らのオフィシャルWEBでもそうなってた。)それにしても、シイナって・・・
「クィーン・キッズ」???
これ、クウィーン(KWEEN)とメイキン・ラブ(KISSのトリビュート)ということなんだろうけど、どちらも間違ってる。しかもくっついているんで、「女王様の子供」=チャールズ皇太子みたいなもんか?)
さらに、今回のオフィシャルのフライヤーを見てみると、Makin' Love(メイキン・グラブ)と書いてある。おーい、切る場所違うよー。これじゃ「グローブを作っている」ってことになっちゃうよー。
到着後すぐに、ワシとメイキンのボーカル☆はFMコザへ急行。放送開始ぎりぎりに到着して、番組に出演。番組ジャックと言われても仕方ないぐらいのイキオイで、パーソナリティーを圧倒するワシと☆であった。
その後KWEENは、ワシが大変お世話になっているSidewaysで夕食をご馳走になる。豚足のから揚げとか、ゴーヤチャンプルとかで腹いっぱいになるワシ。そして22時過ぎに、ライブハウスJETに遊びに行こうとしたら、那覇のラジオ局、ラジオ沖縄から突然の出演依頼が・・・「土曜の夜はスケールアウト」(パーソナリティー:キャノン松谷・マスミ ロドリゲス)である。
ディレクターさん「フレディさんに今すぐ那覇のラジオ沖縄に来て欲しいんですけど」
マネージャ氏「何時頃出演ですか?」
ディレクターさん「23時頃です」
マネージャ氏「いや、そりゃ無理ですよ。だって23時からコザのJETでライブ出演しますから」
ディレクターさん「じゃぁその前に電話だけでも・・・」
というわけで、電話でインタビューに応えるという形で番組に生出演するワシ。特に決まった場所で電話を受けるわけにもいかず、コザ中心部のゴヤ十字路付近の歩道から電話で生出演。限りなく無謀であるが、なかなか面白い。こんな生出演したのはワシは初めてである。電話インタビューってのは通常長くても10分とかなのだけど、なぜか話がすすんで20分近くしゃべるワシ。後ろでタクシーの運転手さんが「こいつは誰だ?」みたいな顔でワシを見てる。「おー!フレディーさんお帰り!」なんてワシにでかい声で話しかけてくる人もいる。そんなこんなでシッチャカメッチャカな生放送が終わり、そのまま急いでJETに到着してみると・・・満員のお客さん。そしてワシはそのままステージに拉致される。そしてそのままKWEENの演奏が始まったのだった。
怒涛の一日が終わり、ワシがホテルに戻れたのは2時過ぎであった。
んっ?ピースフルそのものの話が出てこないってか?
まあ、待ちなされ。そのうち出てくるから・・・
第26回ピースフルラブロックフェスティバル。1983年から毎年続いているこのイベントで、ワシがボーカルを務めるクイーントリビュートバンドKWEENは、7年連続8回目の出演を果たした。1999年が初出演だったので、足掛け10年であるな。
最初に出演した頃は、ワシはまだ30代半ばだったのかぁ・・・すでに45歳。時の流れとは、かくも残酷なものなのか?最初に出演した頃のビデオを今見てみると、髪の量が大幅に違うのに驚かされる。あの頃も薄かったけど、まだドライヤーかけて、あたまのテッペンをハードスプレーで固めてステージに上がってた。それだけ、まだ髪が残っていたということだ。
今?
なーんにもしません。髪を洗って拭いてブラシを一応走らせるような「儀式?」をするだけ。
ドライヤー
そんなものは必要ありません。タオルで30秒で乾きます。なんせ頭のてっぺんは地肌99%だからね。酸性雨にやられて砂漠化した熱帯雨林のようなものである>ワシの頭
・・・とおちゃらけたところで、まずはお礼:
まずは、ピースフルに参戦いただいた観客の皆様に厚く御礼申し上げたいと思います。まずはウチナーの皆様。皆様のサポートがなければ、KWEENはこんなに何回もピースフルに出演させてもらうことはありませんでした。本当に感謝してます。そして本土各地からも、当方で知りえている範囲だけでも30名以上の方がKWEENの応援に沖縄まで飛んできてくださったとのこと。さらに、ピースフルの主催者、スタッフの皆様、そしてコザ(沖縄市)の関係者の皆様。皆様のご協力があってのKWEENステージです。そして、このフェスティバルを生んだ沖縄の土壌に、感謝したいと思います。
さてさて、ツアー初日である。
7月5日のお昼前に羽田空港第二ターミナルに集合したツアーご一行様。
今回、初出演のMakin' Love(KISSのトリビュートバンド、以下「メイキン」と書く)の面々とも同行である。メイキンのリードギター、エース役のプレリー君はなんとこれが飛行機初体験であり本州脱出初体験だとか。なので、まずはからかうワシ。
ワシ「プレリー、沖縄行くにはパスポートが必要だけど持ってきた?」
プレリー「そのネタならメンバーから聞きましたよ。でも、今は要らないんでしょ?代わりにパスモでいいって言われたからパスモは持ってきましたよ。」
スパイク(KWEENのKB)「でも、記名してるパスモじゃないとだめだよ。」
プレリー(真顔で)「僕のは記名式だから大丈夫です。」
・・・
ワシ「プレリー、飛行機は土足厳禁だよ。」
プレリー(真顔で)「大丈夫です。スリッパ持ってきましたから・・・」
・・・
そんなこんなでANA129便に乗り込んだご一行様。ワシは窓際、そして真ん中がメイキンのドラムで、通路側がプレリー。
プレリー「すみません、飛行機初めてなんで、外を見たいです。換わってもらっていいですか?」
ワシ「いいよ。でも窓は規定があるから5cm以上開けちゃだめだよ・。」
プレリー「わかりました。窓は開けないようにします。」
・・・
離陸前に既に眠っているワシ。さすがに離陸時の急加速と轟音で一瞬目を覚ます。そして窓側を見ると・・・
プレリーが青ざめた顔して、メイキンのドラムの腕にしがみついてるじゃないの。眠気も吹っ飛んで大爆笑するワシであった。
2時間40分後、飛行機は無事に那覇空港に到着する。楽器類がすべて手渡しで渡され(さすがANA!)ホテルのマイクロバスでコザへと移動する。それにしても空が青い!2週間以上前に梅雨明けしてる沖縄。さすがに気温も半端ではない。33℃と聞いていたが、体感ではそれを5℃ぐらい上回る感じであった。
マイクロバスで移動中に、ピースフル1日目の司会である金城いづみちゃんから連絡が入る。
いづみちゃん「(ライブ会場に)顔出してよ!」
ワシ「ムリだよー。だってコザについたらそのままラジオだもん・・・」
そしたらなにやら楽屋の写真を送ってくるいづみちゃん。
ワシ「ねぇねぇ、左の別品さん(これがいづみちゃんです)は知ってるけど右の女の子誰?」
いづみちゃん「私の妹(沖縄の局アナ)でーす」
美人2名からのお誘い(強制?)か???でもムリなもんはムリ。なのでそのままスルーしてホテル到着。
ホテルに到着して「歓迎!」の看板を見てみたら・・・
「シイナ&ロケッツ」???
正しくはシーナ&ロケッツあるいはシーナ&ザ・ロケッツ(英語ではSheena & The Rokketsなのだけど、日本語表記ではTHEは入ってたり入ってなかったり・・・彼らのオフィシャルWEBでもそうなってた。)それにしても、シイナって・・・
「クィーン・キッズ」???
これ、クウィーン(KWEEN)とメイキン・ラブ(KISSのトリビュート)ということなんだろうけど、どちらも間違ってる。しかもくっついているんで、「女王様の子供」=チャールズ皇太子みたいなもんか?)
さらに、今回のオフィシャルのフライヤーを見てみると、Makin' Love(メイキン・グラブ)と書いてある。おーい、切る場所違うよー。これじゃ「グローブを作っている」ってことになっちゃうよー。
到着後すぐに、ワシとメイキンのボーカル☆はFMコザへ急行。放送開始ぎりぎりに到着して、番組に出演。番組ジャックと言われても仕方ないぐらいのイキオイで、パーソナリティーを圧倒するワシと☆であった。
その後KWEENは、ワシが大変お世話になっているSidewaysで夕食をご馳走になる。豚足のから揚げとか、ゴーヤチャンプルとかで腹いっぱいになるワシ。そして22時過ぎに、ライブハウスJETに遊びに行こうとしたら、那覇のラジオ局、ラジオ沖縄から突然の出演依頼が・・・「土曜の夜はスケールアウト」(パーソナリティー:キャノン松谷・マスミ ロドリゲス)である。
ディレクターさん「フレディさんに今すぐ那覇のラジオ沖縄に来て欲しいんですけど」
マネージャ氏「何時頃出演ですか?」
ディレクターさん「23時頃です」
マネージャ氏「いや、そりゃ無理ですよ。だって23時からコザのJETでライブ出演しますから」
ディレクターさん「じゃぁその前に電話だけでも・・・」
というわけで、電話でインタビューに応えるという形で番組に生出演するワシ。特に決まった場所で電話を受けるわけにもいかず、コザ中心部のゴヤ十字路付近の歩道から電話で生出演。限りなく無謀であるが、なかなか面白い。こんな生出演したのはワシは初めてである。電話インタビューってのは通常長くても10分とかなのだけど、なぜか話がすすんで20分近くしゃべるワシ。後ろでタクシーの運転手さんが「こいつは誰だ?」みたいな顔でワシを見てる。「おー!フレディーさんお帰り!」なんてワシにでかい声で話しかけてくる人もいる。そんなこんなでシッチャカメッチャカな生放送が終わり、そのまま急いでJETに到着してみると・・・満員のお客さん。そしてワシはそのままステージに拉致される。そしてそのままKWEENの演奏が始まったのだった。
怒涛の一日が終わり、ワシがホテルに戻れたのは2時過ぎであった。
んっ?ピースフルそのものの話が出てこないってか?
まあ、待ちなされ。そのうち出てくるから・・・