ANNAN(ふれでぃ・えとう)の気まぐれ日記

シンガーソングライター、そしてQUEENトリビュートバンドQUEENESSのボーカルでもあるANNANの日記

『バールのようなもの』

2007-10-13 02:42:10 | Weblog
『バールのようなもの』

というワシの大好きな、立川志の輔さんの落語がある。長屋に住む大工の八っあんと、ご隠居の会話がベースになっているのだが・・・こんなくだりである。

八:「ご隠居、よくニュースで『銀座の宝石店に強盗が入り、バールのようなものでシャッターをこじ開けて宝石を盗み、クルマで逃走しました。』なんていうけど、あの『バールのようなもの』ってのは『バール』なんですかねぇ?あっしゃぁ大工なんで、もし『バール』を持って歩いてたら、警察から疑われそうで・・・」

ご隠居:「いや、『○○○のようなもの』ってのは、『○○○』じゃないよ。よく考えてご覧。ハワイに行って『あー、いいところだなぁ、ハワイのようなところだなぁ』とは言わねえだろ?そりゃ熱海に行って言うことばだよ。『女のくさったようなヤツ』って言うけど、ありゃ女のことを言ってるわけじゃないだろ。」

八:「それで安心した。もし警察から疑われても、これは『バールのようなもの』じゃない。だってこれは『バール』なんだから、って言えばいいわけですね?」

それで安心して家に帰った八っあん。だが帰りが遅かったので奥さんに怒られる。

奥さん:「お早いお帰りだね。どーせまた妾(めかけ)のところにでも行ってたんだろ?」

八:「いや、ありゃ妾じゃねえ。『妾のようなもの』だ。」

これで奥さんの逆鱗に触れた八っあん。奥さんからボコボコにされる。で、ご隠居のところに駆け込んで・・・

八:「ご隠居ぉ!かあちゃんに『妾のところに行ったんだろ?』って言われたんで、『ありゃ妾じゃねえ。妾のようなものだ。』って言ったら殴られた・・・」

ご隠居:「ありゃぁ、お前それ本当に言ったの?『○○○のようなもの』ってのは、たいがいの場合は『○○○』じゃねえって言えるんだけど、妾の場合だけはそうはいかねえ。」

八:「・・・」

ご隠居:「しかし酷いケガだねぇ、何で殴られたんだい?」

八:「へぇ、『バールのようなもの』で・・・」

まあ、中身をめちゃめちゃはしょって書いたが、こういうオチである。

で、本題は今日の写真である。

昨夜、自分の家の近くの駅についたのが既に23時ちょい前。この時間からラーメンを食べると、これ以上太るし、どうしよう?と思ったワシ。あっそうだ!冷蔵庫に野菜が沢山あったなぁ。じゃあ豆腐でも買って帰って何か作ろうと思ったのである。そして豆腐と豚肉を買って帰った。

冷蔵庫を開けてみると・・・
しいたけ、シメジ、白菜、ネギ、ニンジンがある。さらにダシもあるしタマゴもある。というわけで、究極の手抜き料理!

『鍋のようなもの』

って、これが言いたかっただけかい!?長い前フリである。わはは!!!

【ANNAN流『鍋のようなもの』】
材料
豚肉適量/豆腐適量/ニンジン適量/白菜適量/しいたけ適量
シメジ適量/ネギ適量/ダシ適量/醤油適量/卵1個

*お好みで、サヤインゲン、玉ねぎ、春菊などの野菜を入れてもよいし、豚肉の代わりに、つみれとか魚をつかってもよい。要は何を入れてもよろしい。まあ、入れないほうがいいものもある。すいか、メロン、パイナップル、みかん、キットカット、麦チョコなどはやめたほうが無難である。カボスは出来上がった後に絞るならアリである。

作り方
1. 材料を適当に切る。
2. ダシ汁適量を沸騰させる。
3. その中に材料を全部入れる。もちろん火の通りにくいものから順番に。
4. アクはとりあえず取る。
5. 材料に火が通ったら醤油で味を調える。
6. 溶き卵を入れ、火を止めて軽くかき回す。

以上である。

このままだと和風だけど、お好みでダシを中華風にして、ゴマ油少々を入れれば中華風にもなる。

というわけで、ワシの昨日の夕食はこれだけ。おなかは膨らむが、カロリーは低く、しかも野菜が多いので消化もよい。ポイントは味を濃くしすぎないことである。濃くすると、おのずからご飯が食べたくなるからである。薄味は血圧にもよい。

というわけで、ANNANの手抜き料理教室『鍋のようなもの』でした。前フリよりも本編が短い、オチのない話でした。

お後がよろしいようで・・・
Comments (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする