アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

発達障害の輪郭は周囲の環境が決めている

2018年10月10日 | 小学生活
昨日読んだ記事で「「発達障害」取材した私も「当事者」だった…「生きづらさ」受け止める社会を願う」というのがあるんだけど、

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この中に
「今でも2桁以上の繰り上がり、繰り下がりのある足し算と引き算の暗算ができません」
というのがあって、「そういや私もできないな」と思った。

昔からワーキングメモリーが小さいタイプだという自覚はあって、他の人がなんでもなくできることの中でたまにできないことがあるんだけど、そんなことはさておき、外部メモリー(紙など)を使う要領ならめっちゃ磨いてきたので、総合的にいって事務処理能力はかなり高いほう。これまで大きな顔をして世間を渡ってきた(笑)

暗算なんかできなくたって書けばいいじゃん?

----- 上記記事より引用:
しかし、姫野さんが子どものころ、「発達障害」は、まだまだ一般に知られていなかった。元塾講師だった父親は、姫野さんに何度も計算ドリルをやらせた。しかし、うまくいかず、怒鳴りつけられた。

「いくら勉強してもできないわけです。下半身不随で車椅子に乗っているのに自力で歩けと言うようなものです。それがわかっていれば、あんなに算数の勉強で苦しまなくてもよかったのに…」
-----

私が子どものころにもしも、私ができないことをピンポイントに突いてきてそれをしつこく掘るような親に当たっていたらば同じことになっていたかもしれないけど(幸い、そのへんに関してはアバウトな親だった)。

「発達障害」と呼ばれる範囲は、やや漠然とした感じがあるけれど、あえて定義するなら
「発達に凸凹があることで生きづらさがある状態」
というふうに思っている。

同じ凸凹を持っていても、なんとなくなんとかなってて生きづらくないなら障害と呼ぶ必要はない。
ある凸凹が生きづらさを生むかどうかは、周囲の環境によって大きく左右されます。

なんかやたら発達障害の人が増えているように見えるとしたら、そりゃー世の中が、環境が、世知辛くなっているということなんでしょう。

またろうが保育園から小学校一年生にかけて、とても仲良くしてた(波長の合う)子がいて、まぁぶっちゃけ似ているというか、診断をつければADHDということなんだろうけど、彼がお父さんの転勤についてアメリカに行って数年して、一時帰国で会ったらお母さんが言ってた。「言葉の壁があるから不自由な部分も多いけど、あっちにいるほうが全体的には楽なんですよ。別に特別な子、ダメな子って扱われないから」

特にアメリカのほうが発達障害的な子に寛容なのかというと、一般的にそうとまではいえないだろうけど、少なくともどういう特性を持っていると生きづらいかの形は違っていて、彼の場合はOKということだったらしい。

また、こじろうが小学生のときは明らかに彼の特性(凸凹)により生きづらさを抱えていたんだけど(*) 中学受験を経て中学に入学してからは突然、それは障害ではなくなった。ちょっと不思議ちゃんでも生暖かくそのまま受け入れてもらえるようになったから。

過度の同調圧力とか、空気読めとか(^^;; そういうのが強まると「発達障害」に括らなきゃいけない人の割合はどんどん増えてしまう。それって全体にみんながなんとなく生きづらい、息苦しい環境じゃないのかなぁ。

上記の記事では、「それぞれの生きづらさを受け止めてあげる」とかいう方向へ話が進んでいくけど、そもそも、なんでもかんでも生きづらくなるのは環境のほうのつくりがうまくいってないんじゃないだろうか。たとえば…発達障害の話とは違うけど、生まれつき茶髪だったら元々はただそれだけの話なのに、黒髪強制(無理やり染めさせてでも!!)という高校だったらそれは生きづらさに直結してしまう。ほんとにあほらしい。



(*)…語彙の発達は年齢なりだったけど、文法の習得ができず、言葉がつながらなかった。文脈理解のほうもぜんぜんダメだったので「授業」ならなんとかわかるけど「雑談」がうまくできず、休み時間が怖かった。中学からは安心できる環境で過ごすうち、中三くらいのときに何かが突然つながり、今となってはまったく痕跡なしノープロブレムです。


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