弛まぬ空

酷く個人的かつ内面的な日記

表出とエネルギー消耗ー或いは同志の必要性

2018-09-30 23:11:47 | メンタル
台風が来ていて調子が悪く、ほぼ1日中、ブライトライトをつけてお香を焚きながらじっとしていた。

のだが、昨日古本屋で買ってきた井上雄彦の『リアル』を読んでいた。
感動というか、悲しみではない感情に心が揺さぶられ、涙してしまった。

やはり、この人、普通の漫画家ではない。

閑話休題。

良い涙だったはずなのだが、とりあえず買ってきた分を読み終えた時に、ぐったり来てしまった。
友人と飲んで楽しい時を過ごした後も
漫画やアニメ、ノベルゲームで涙した後も、
等しく、その時が終われば疲労感が顕著に出る。
イライラした後は自己嫌悪に苛まれ、

悲しいというか抑うつ感情がデフォルトになっていると、他の感情を表出することにエネルギーを使うんだなと思う。
カタルシスって言うと聞こえはいいが、多分、どんなに感情を出した所で、奥底に秘める不安感や空虚感は消えないのだ。

空しさと不安。これが私の病の本質だろう。

さて、本当に何の病なのだろうか。

(ここで書いていることも何かの感情で彩られているはずだが、一体全体、表出することに何の価値があるのか)

今、本当に必要なのは劇的な特効薬ではない。
日々、淡々とすべきことをこなしていく持続力と心の平穏。じんわりとした自己肯定感と意欲。

この漫画を読んで改めて思う。
今必要なのは、友人ではない。同志であり仲間だ。
ハンディキャップがありながら、何かを成し遂げようと日々存在だけで確信し合えるような、そんな関係。
この年齢になると、友人は皆、別の方向を向いている。それは仕事であったり家庭であったりするのだが、やはり、自分とは違う。
苛烈な内面の感情の中に一片の欠片を掴みとろうとする心は共有出来ない。

それだけ共有出来ればいい。 それが同志。


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