この日、よく出かける淀川の川原に立っていた。
夏草が風に擦れる音やわんどに棲む鳥たちの鳴き声に混じって川ひとつ隔てた街中から打ち上げ花火の音が聞こえてきた。
初めはそれが打ち上げ花火だとばかり思っていたが、どうやら川上からの雷の音だった。
海かぜ川かぜを撮っていた夏の終わり頃に激しい夕立に遭って、身を隠すところの無い河原で全身ずぶ濡れになった苦い経験があったから、
すぐに身を隠す橋げたを探していた。
1㎞以上離れた橋まで走りだそうともしたが、雷の音は近づくことはなく次第に川上のほうへ小さな音になっていつしか消えていた。
camera:No.1.3(pentacon six tl)No.2.4.5(Rolleiflex SL66E)
lens:No.1.3(Carl Zeiss Jena Biometar 120mm F2.8)No.3.4.5(Carl Zeiss Planar 80mm F2.8 HFT)
film:No.1.3(PRESTO)No.2.4.5(TRI-X)
selfdeveloper:RODINAL 1:50 20℃±0.5・No.1.3(PRESTO ISO100使用 8.30min) No.2.4.5(TRI-X ISO200使用 9min)normal撹拌
*PRESTOの減感現像はISO200のほうが良かったか?
減感現像とは実効ISOを下げてオーバー露光で撮影し現像を短く、または低温で処理して適正なフィルム濃度に仕上げる。
長所として低粒状化、幅広い階調などで反して増感現像とは実効ISOを上げてアンダー露光で撮影し現像を長く、または高温で処理して適正なフィルム濃度に仕上げる。
長所として微光量下での撮影、短所として粗粒状化、高コントラストがあげられるがこれを長所として意識的に使われることが多い。
告知 モノクロ普及委員会(MFI)
来る8月10日(火)~8月16日(月)に大阪農林会館B1FのNadarにて日頃、例会や飲み会などギャラリーを使わせていただいているNadar様に感謝込めてMFI会員40名による ”ありがとうNadar” 展が行われます。
ひとり一点monochromeのグループ展ですので僕も出展します。
でも、まだ何も撮ってないし、プリントもorz
搬入まで、あと10日も無いし、何も決めてないし、8月14日のパーティも尾道へ行っていて出られないからそれまで少しは顔を出さないとなぁ。。