街中のマリア像 ローライフレックス 2.8F プラナー80mm〈Plus-X125〉

この日もずいぶん歩いて日もすっかり暮れてしまったのでカメラをバッグにいったん仕舞った
次の駅まではまだ相当あるし携帯のＧＰＳで自分の位置を確認したが初めての街だからどの方向に進むかも見当がつかなかった
携帯を閉じておもちゃの人形のように360度ぐるりと回ってみた
それまで気づかなかった四つ辻の柵に柔らかなスポットライトが壁を照らしていた
近づくとマリア様だった
それは町のちいさな教会だった
神様を信じない僕だけど仕舞ったバッグからローライを出して一枚シャッターを切ってみた
露光計は動かなかった
ローライが傷つかないよう柵にハンカチを敷いて手持ちでは不可能な微速でもう一枚写してみた
白熱灯に照らし出されたモルタルの荒れた外壁に立つ白い滑らかなマリア像がとても心地よく見えた
手を伸ばして触ってみたい衝動にかられるほどだった。。。

陸橋から見た風景 ローライフレックス 2.8F プラナー80mm〈Plus-X125〉

尼崎の街をひとしきり歩いて次の停車駅の立花へ向かおうとＪＲの陸橋を登りかけて
ふと後ろをふり返るとさきほど周りをぐるっと歩いていたときには気づかなかった光景が目に飛び込んだ
なんだかインパクトのある光景だけれどこの街の人たちは毎日の行き帰りに普通に見て通りすぎていくのだろうか。。。

過ぎし日の門柱 ローライフレックス 2.8F プラナー80mm〈Plus-X125〉

神戸の街はすっかり震災から立ち直って以前にも増して発展をつづけている
でも少し裏道に入ると昔の建物の面影をいまも目にすることができる
僕はこんな蔦の絡まった建造物がとても好きだ
もしかしたらいま流行の廃虚に魅かれる素地があるのかもしれない。。。

橋のない橋げた ローライフレックス 2.8F プラナー80mm〈T-Max400〉

ブローニーを４本現像し終わってそのうち１本だけドライヤーで乾燥して今スキャナにかけた(毎日のアップはさすがにしんどいなぁ)
あとブローニーが４本と35mmが２本の現像が残っているがどれもメーカーも感度も違うのでやっかいだ（気が多くて休みの気分そのときの天候で変えてます(^^ゞ）
どのメーカーでも同じ感度ならプラスXのような現像を押しぎみにすると硬調になりやすいのを除けばたいていどんな現像液でも使えるものです
ただTMAXデベロッパーを多めに希釈してトライXを現像するとアンダー部がときにストンと落ちるように思えます
先週の金曜に阪神沿線の川べりを歩いていて橋のない橋げたを見た
これは後ろの橋を建て替えたから残った残がいなのだろうか？
それとも先の阪神大震災で上部の橋だけ崩壊したのだろうか？
もし、そうなら震災の歴史遺産としてわざと残しているのだろうか？
いろんな考えを頭に浮かびながら一枚を写してトラックが橋の真ん中あたりまできたとき欄干に羽を休めていた百合鴎がいっせいに飛び立った
そのとき考えに神経がいって飛び立った瞬間を撮り損ねてしまった。。。

オレンジ色の夜桜 ライカＭ2 ズマロン35mm f3.5〈T-Max400〉

右に写っているのはこの公園でいちばん枝ぶりの良い桜です
いまは秋だから葉だけど薄墨色の花びらさえ春の宵にはオレンジ色の花びらに見えます
それはこの桜を照明しているのが水銀灯ではなくてナトリウム灯だからです
最近は青白色の水銀灯が取り払われて代わりに濃いオレンジ色のナトリウム灯につけ替えらています
電力が1/2で済みおまけに3割ほど明るいのだから仕方ないのかもしれないが桜の木の照明だけは水銀灯を残してほしかった
白黒写真ならオレンジ色も青白色も分からない！って言われれば・・
もっともなんだけど水銀灯のほうがなにかドラマが生まれそうでしょ？（笑）

夜のベンチ ライカＭ2 ズマロン35mm f3.5（T-Max400）

公園にはたくさんのベンチがあるけれどこの数点のベンチは他のものと違って風格がある
鋳物と木製で出来たこのベンチはいままでどれだけの恋人同士の語らいを聞いてきたのだろうか
あるいは人生に疲れた男の独り言も黙って聞いていたかもしれない
誰も座る人が居ないときには猫がうずくまっていることもあります。。。

残された譜面 ライカＭ2 ズマロン35mm f3.5〈T-Max400〉

今日はツーリングに出かけるルートが前日まで決まらずおまけに寒波も来たので軟弱な僕は朝になって急きょ散歩の日にした(^^ゞ
ローライ一台だけで神戸の街をふらついていました
写真はいつものご近所にある長居スタジアム競技場前の広場です
ときどきこの水銀灯の下でトランペットを練習している人がいます
いつもジョギングで見かけるのだけどこの夜はカメラを持って出たので三脚を立てて写しました
するとその人は撮られるのが嫌なのか撮っている僕の邪魔になると思ったのかその場からすっと立ち去って数メートル脇の暗やみでまた練習を始めました
水銀灯の下には譜面だけがぽつんと立っていました。。。
（練習の邪魔をして悪いことしたなぁ…）

夏のころ CONTAX T2 Sonnar 38mm f2.8〈T-Max400〉

百日紅の花のバックにある瀟洒な建物は鴨川をはさんで建つ東華菜館です
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計で大正15年に建てられた鉄筋5階建てのレトロな北京料理店です
京都へ撮影に行くといつも前をとおるたび一度入らなくてはと思いつつ威厳のある風貌からして一人で食事するのを臆してしまいます
百日紅は濃い桃色、鴨川は澄んだ水色、東華菜館はキャメル色です
よほど右脳を研ぎ澄まさないと色が浮かんでこないでしょ?（笑）
明後日は久しぶりでバイクツーリングに出る予定です
いつも走るときは日帰りで400～500キロちかくを走るんだけど写真なんて撮ってる時間はなくて、ただひたすら走りつづけて15時間くらいは操縦しています
とくに僕のバイクは1000ccの前傾タイプで大阪に近づくころには握力が無くなって指も腕もぷるぷる震えるほどです（翌、土曜も仕事とは泣けます）
明日は久しぶりに東京の友人と再会するのと明後日は深夜にツーリングから帰るので土曜までお休みします(^^)

真夜中のmist Hasselblad 500C Planar 80mm〈PREST400〉

夏のあいだこの噴水はある一定時間がくるとミストを噴水の台座から噴きだして水辺で遊ぶ幼い子どもたちの人気スポットだった
長居スタジアム競技場で真夜中の公園を撮ろうとたまたま前を通ったらいきなりミストが噴きだして驚いてしまった
だれ一人いないのにたぶん設定でこんな時間でも噴きだすようになっているのだろう
このオブジェクトの作者はわずかなもったいなさより夜の神秘さに重きをおいたのだろうか
照明に浮かびあがったシンプルな水滴は暗やみのなかを生きもののように広がりやがて溶けていった
その美しさに撮ることもなくしばし見とれてしまった。。

猫好きな方にお知らせ（猫カレンダーの紹介です）

ブックマークさせて頂いてる『猫と千夏とエトセトラ』の千夏さんが来年の猫カレンダーを作りました。
ダウンロードは自由なので覗いてみてください、CDジャケットサイズだそうです。
プレゼントCDで透明ケースにもの足らないときにどうでしょうか？
とっても可愛い猫たちのイラストカレンダーです。
ところで来年って猫年？　うん、まてよ？だったよね天敵でしたぁ～
http://www.creatorsbank.com/download/wp_download.php?download_work_id=80

Myフェレット Hasselblad 500C 白Planar 80mm〈T-Max400〉

先日フェレットのみゅうちゃんを撮影しようと狭い廊下にGitzoG1298立てて僕のお気に入りのスニーカーにピントを合わせてみゅうちゃんを放した
フレットは穴を見つけるともぐり込む性質があるから僕の匂いのする靴にもぐり込んで顔だけちょこんと出す写真を狙った
靴には入るがちょこまかちょこまか動きまわってちっともピントが合わない（怒）
けっきょく一枚を撮っただけで鼻ピンして（かぁるくね(^_^;)）ゲージに戻した
現像してネガをルーペで見てみると顔にはピントがこなかったがどこかいい雰囲気のある写真でした
写真ってほんとに不思議です。。

消えゆく街たち ブリキ細工の町 ローライフレックス 2.8F プラナー80mm Gitzo一脚

休みの夕暮れどきは機会があれば取り壊しが始まった阿倍野区の再開発地区を歩きます
（安倍晴明が生まれた土地として因のある社が近くにあります）
一連の写真を消えゆく街たちとしてカテゴリに載せてあります
この週末の夜に立ち寄ったら金網フェンスが取り除かれて代わりに高い真新しい金属フェンスが張られていた
金網のころは中をのぞき見ることができたがいまはうかがうことも出来ない
金属の冷たい質感がこの町にふさわしくはないのだけれど来年にはきっと素敵な通りに生れ変っていると信じよう。。。

やっぱり失敗…でもUP! ローライフレックス 2.8F プラナー80mm〈T-Max400〉

地下鉄の改札横でたくさんの人混みのなか抱きあっていた若いふたり
互いに見つめあって悲しい表情でよほど別れが辛いのだろう・・・
タイトルをつけるなら、やはり『あなたを見つめて』だ
先日ローライで閉ファインダー、開放f2.8、1/30秒～1/15秒、目測をチャレンジしていると書いたがブレと目測はどうにか見れるがフレーミングがダメ！シャッターチャンスもダメ！（言い訳ではないが12枚撮りの最後の一枚残っていたフィルムで）
（これはブレないようにとカメラを両手で押さえつけて目測を右足で計っていたから被写体に神経がまるでいっていない）
右に写りこんでいる心霊写真のようなのは私です
懲りないで、またローライを夜の街に連れていってあげよう。。。

外国人の情緒 CONTAX T2 Sonnar 38mm f2.8〈T-Max400〉

京都の街にはほんとうに外人が多い。
夏などは鴨川の河原でお弁当を食べる親子連れの外人もよく見かける。
この外人親子（ママらしき女性は歩いていた）もラフな服装で自転車のサドルから降りて対岸の川床を背にする夕暮れの鴨川の流れを長く見ていた。
情緒で癒されるのはどこの文化圏でもおなじなのかな？

フィルム現像が追いつかない ローライフレックス 2.8F プラナー80mm〈T-Max400〉

落っこちるよ！
日曜の堤防は釣りをする人、その釣りを見る人、その釣りを見る人を撮る人。。