あなたを見つめて。。 monochrome life

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冬蕾 Part Ⅴ      NORITA 66 Fuji ACROSS 100 Rodinal 1:50 20℃ 13’15min

2012年12月24日 08時30分33秒 | 冬蕾


NORITAR 55mm F4





NORITAR 55mm F4





NORITAR 55mm F4 BRONICA close up Lens-1





NORITAR 55mm F4





NORITAR 55mm F4 BRONICA close up Lens-1



河原で不思議な光景に出会った。

この場所は大阪の淀川という都会の、ど真ん中にある第一級河川の 『わんど』 という、河川が堆積した土砂や流木で塞がれて溜池のようになった場所で、希少品種の小魚やビーバー?

カワウソ?(確かに見た!)雉子や鴨の格好の住処になっていて何も撮らなくても、様々な野草や手入れのしていない自然のままの木々に覆われたわんどを散歩するのが僕は好きだ。

トップの写真の、途切れたわんどをフロートで覆っている光景を見て不思議に思った。

左の波打っている側が流れのないわんどの溜池で、右の穏やかな鏡面のほうが河川だ。

河は確実に流れているけれど、まるで鏡のように止まっているようで、留まった水のほうがしぶきをあげてフロートを乗り越える勢いだった。

もしかして風の影響とかで、風の速度と河の流れの速度が一致して静かになってるのかもしれないと水面を見ながら考えていた。

流れのまま生きていくことのほうが自然で楽なのかな。。。

ある意味、図太く生きていくことも、案外悪いことではないのかもしれない。

昨年の春にラストにしようとしたけど、このタイトルあと5年続けていこう。
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冬蕾 Part Ⅳ  STAND DEVELOPMENT RODINAL 1+100

2011年05月13日 21時45分17秒 | 冬蕾














Pentacon six tl Biometar 80mm F2.8 TMAX400

ロジナール 1:100 20℃ 1時間無攪拌静止現像


MASH / 僕がいた
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冬蕾 partⅢ        Rollei SL66E Planar 80mm F2.8 HFT XTOL

2011年01月10日 09時33分25秒 | 冬蕾
















ローライ SL66E Zeiss Planar 80mm F2.8 HFT Ilford Pan F plus (ISO50) XTOL 1:1 20℃ 8min 前攪前浴なし


すこしづつ春の陽光が輝いて暖かさが満ちてくるようにと冬蕾のⅠ・Ⅱとつづくフィルムとカメラを替えてみたけど、

どうやら失敗みたいです、なんとなく異質です(笑)

タイトルを変えていつか別の機会にアップしようかとも思いましたが、楽しく正月の一日を過ごせたしこれはこれでいいのかな。

今日は夜からウクライナより空輸されたkiev4というレンジファインダーでF2開放1/50秒手持ちで夜の都会をスナップしてTRI-Xを1本。

ライカをすべて売ってから2年という久しぶりのレンジファインダーのそれも数十年を経たコンタックスコピーのちょっと怪しげな

二重像合致に手こずって、予感では半分以上もピント外しまくり(笑)

でも、めちゃくちゃ楽しい!

ライカよりはるか手間がかかって、まずフィルムを装填するのにハサミで先っぽをカッティングしないと始まらないのに焦り。

シャッターはチャージした後ではぜったい変えられない。

巻き上げレバーが無い?

巻き戻しクランクも無い?

でも、楽しい。

これってなんなのだろう。

あ、途中でカメラのナニワで『WESTON Euro MASTER』というVintageな英国製の美しい露光計を一目ぼれして買っちゃいました。

低照度と高照度をマジックのような切替方法で変更する反射式だが入射光ディフェーザーも付属。

見た目非常にカッコ良く美しいのでいずれ又載せてみます。

同じように電池を使わない持っていたスタデラと照度を合わせたらぴったりだったのでアモルフォス光電池って凄いと感心!
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冬蕾 partⅡ        Pentacon six biometar 80mm F2.8 XTOL

2010年12月20日 02時29分01秒 | 冬蕾















ペンタコン 6 CarlZeiss Jena Biometar80mm ILFORD PAN-F(ISO50) XTOL1:1 20℃ 7.45min 1分おき5秒1回倒立 初期攪拌/前浴なし


ペン太、最大の欠点はコマだぶり。

これは世界中のペン太を愛してやまない人々の悩みです。

僕は2台も持っていたけどその理由は安さとローライ&ハッセルのPlanarも敵わない暗部描写と立体感。

同じ80mm/2.8を使うローライ2.8Fホワイトフェースと比べればペン太なら10台は買えます。

いえ、これはマジで旧東独国製ということ、もう製造されていないこと、修理には内部構造が複雑なのとパーツが無いこと、
このコマだぶりが最大の欠点という理由。

でもコマだぶりにも解決法があります。

僕の手元に残ったのはオーバーホールしてあるけれど、前機種の慣れのまま息を殺して巻き上げ巻き戻しをしていたので、
ずいぶんと永く被害には遭わなかった。

この日はブローニー4本撮って残り2本24枚すべてコマだぶり(泣)

それも尋常ではなく1/3は次のコマに重なって切り分けられない。

ただ思い返せばなんとなく解っていたような。

2本目までテンポよく撮れすぎて気持ちが写真に入り込んでいたこと。

このカメラを扱うには極度の緊張感と祈りに似たストイックな思いで巻き上げ巻き戻しをしなければいけない。

しかし写された画像はそんな思いとは裏腹に緩い柔らかな写真になります。(…と、自分では理屈をつけてます(笑))

1枚巻あげるのにキリキリと10秒はかけないと駄目です、ブラックアウトしたファインダーとこの10秒の間の沈黙が、
pentacon six tlというカメラの本当の実力を発揮するウォームアップになるのかもしれません。

ただ、どうしてだろう?

24枚もコマだぶらせて悔しいとか残念で腹立たしいといった感情はあまり湧いてこない。

それはこのカメラで写したものが稚拙な自分の腕や写真センスとかを遥かに超えてカメラ自身の持つauraのようなものによって撮らされている感が強いせいなのかもしれない。

見た目よりずっと軽く無骨な設計のようでいて、しっくりとホールドできるペン太を今日も持ち出してしまいます。

次の更新はフィルムホルダーを工夫してコマだぶったのをアップしよう(笑)
コメント (16)
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冬蕾 partⅠ        Pentacon six biometar 80mm F2.8 XTOL

2010年12月11日 08時40分07秒 | 冬蕾















ペンタコン 6 Carl Zeiss Jena Biometar 80mm F2.8開放 1/60~1/8 一脚使用 GT-X970
T-MAX400(1.5増感) XTOL 1:1 20℃ 9.20min 1分おき5秒1回倒立 初期攪拌/前浴なし

タイトルをどうしようかと悩んでいた。

僕が写真を撮るスタイルはいつもならタイトルを考えてから、そのイメージを頭に置いてひたすら歩いて目に入ったものを写している。

所詮は下手な素人なので満足にイメージとおりの映像なんて出来ないのは分かりきっているが、せめてもの自己満足だ(笑)

この休日はもうすっかり陽も落ちてイメージも沸かないまま近くの川原に出かけたが、いちおう一脚を持って出たのは正解だった。

トップの掘っ立て小屋を見たときはシャッターを押す前に頭のなかで写真が出来たくらい気持ちが高ぶった。

川ひとつ隔てた向こう側は都市のイルミネーションが輝いてまるで別世界だ。

こちら側の蔦に覆われ板切れを打ち付けただけの小屋からは明かりも漏れないほど周りのグレー一色に溶けていた。

ただこの小屋の主が植えたのか、白い菊だけが妙に華やいで見えた。

小屋の周りにも次の浅い春に咲くだろう小さな木々が蕾をつけていた。

この川原で冬を越すのは辛いものがあるだろう。

そんなモニターに写った写真を見ながら、ある人の事を考えていた。

その人はいま病気と向きあっている。

立ち向かっているのでなく、飲み込まれているのでもなく、ときに挫けそうになりながらも頑張っている。

その姿を見ると春に咲く冬の蕾のように体を縮めながらもじっと息を潜めて耐えているようにも思う。

僕にはなにも出来ないがいつも心のなかでエールを送りつづけている。
コメント (14)
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