あなたを見つめて。。 monochrome life

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路地うら迷いびと        Rolleiflex 3.5F Xenotar TMAX-100 XTOL

2011年08月21日 15時45分52秒 | 路地うら迷いびと

空堀町


北畠


北畠


北畠


難波


松屋町


松屋町


空堀町


北畠


天王寺


天王寺


天王寺


天王寺


先日、仕事の途中、地下鉄のホームで、まるで獣が遠吠えをしているような、異様な声を聞いた。
それは、お腹の底から絞り出すような絶叫というか、人間がここまで、大きな悲鳴を出せるのか、というくらいの凄さだった。
声の方に近づくと、中年の男性が身体を捻るようにしながら、全身を使って悲鳴をあげていた。
たまたま、入ってきた電車に飛乗ったかと思うと、車内でも、悲鳴をあげるものだから、乗客は怖くなって、隣の車両に移る人もいた。
ドアが閉まりかけたとき、何を思ったのか、また飛降りようとして、ちょうどドアに挟まれてバタバタしながらも、悲鳴をあげていた。
駆けつけた駅員に囲まれて、事情を聞かれていたから、自分も興味あって側まで行って話を聞いていた。
その男の話すには、毎日とても嫌なことがあって、自分では抑えきれない感情が高ぶって、こうすると落ち着くのだそうだ。
なんとも人迷惑な話で、それなら人気の無い川原でも行って叫べばよさそうなものだが、こんな人混みで叫ぶと、すっきりするそうだ。
話は論理的なようで頭もおかしくなさそうだったが、彼はTwitterを知らなかったのか(笑)
人それぞれのストレス発散があるようだが、自分は生まれてから、そんな全身を絞るような大声を出したこともなく、すこしその男を羨ましく思えたのは、
ストレスが目にみえずに溜まっているのだろうか。
コメント (4)
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路地うら迷いびと        Rolleiflex 3.5F Xenotar TMAX-400 Rodinal 1:50

2011年08月15日 14時02分57秒 | 路地うら迷いびと










半年以上経ったロジナールを使ったが、やはり粒子が荒れ気味だ。

D76やフジドールの標準現像液は原液かせいぜい1:1で希釈して使うが、このロジナールという現像液は、

1:25や1:50なかには200倍にも薄めて使うことが出来る。

1:50の希釈を20℃で10分現像しても1時間でも同じように現像することが出来る。

その仕組は攪拌をしなくて一定の温度を守れば、最高濃度が上がらずに、最低濃度のみ加算されて現像される。

それはどういう事かというと、濃淡が極端にならず階調が豊かになるということ。

これを他の現像液でやればフラットになって使い物にならない真っ黒なネガに仕上がってしまう。

そんな高希釈に耐える現像液なので、今年の正月に開封してちょっとずつ使っていたから、なんとかいけるのではと試したが、

現像は出来たがすこし粒子が荒れてしまった。(ある程度は予想していたので、いつもはほとんど無攪拌だけど、今回は1分内で10秒を

2倒立した。弱っていたので20℃で11分半)

現像力は弱っても攪拌の仕方でこの現像液は、いろんな調子を出せることを学んでいた。

すこし仕事も休めるようになったので、久しぶりのローライで街を歩いた、今日は2本だけどしばらく続きます。

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いちばん好きなカメラを選べと言われたら、やはりローライを選ぶ。

ライカはとうに卒業した。

これはライカを極めた訳では決して無く、数十年ライカを使って、最後まで自分の気に入った写真を、

とうとう撮れなかったことへの自分への言い訳だ。

同じプラナーを使うハッセルも好きだが、やはりローライのプラナーには敵わない気がする。

そんな好きが高じて一時、同じ2.8Fでプラナーとクセノタールを、2台交互に使っていた時期があった。

同じリペアマンが調整したと思われるそれは、目をつぶって操作するとまったく本人すら判らないほどの、

素晴らしい操作性だった。

もし、お店で完全に調整されたローライがあったら、買う買わないは別で(お店の方の手前、少しは買いたい素振りをしながら)

シャッターを切って巻きあげてシャッターチャージしてほしい。

ハッセルやその他のブローニーフィルムを使う中判カメラは一回転するか空シャッターなら軽いがフィルムを入れると重く感じるのに、

ローライは1/3回転ほどでフィルムが入っていても感じないほどだ。(レンズは上下で違うのにパララックス(視差)も自動で補正されます)

ただローライはEの時代から使っているが、初期のFはシャッターが重く、3.5Fの操作感には一歩、譲るように感じていた。

よくプラナーとクセノタールの違いをプラナーは暖色系で色乗りがあり柔らかいのにシャープ、

片やクセノタールは冷色系でカリッとしているのにトーンが豊かと書かれるが、これは実感としてまったく同様で、

どちらも素晴らしいレンズでどちらが優れているかというより、どちらが好みかの差のように思う。

そう、言いながら他のカメラに浮気心が出たときに、工面が出来ずにどうしてもローライを手放さないと、それを手に入れなかったとき、

やはり、日本では人気のあるプラナーを手元に置いて、クセノタールを手放してしまった。

いま思えばモノクロームだけに限ればクセノタールの描写のほうが僕には好みだった。

ぎりぎり硬いけれど硬調ではなく、豊かなトーンがその硬さを立体感に変えていたように思う。

今回、日本ではプラナーより人気薄の、75mmクセノタール3.5Fを手に入れたが、2.8Fの半額という安さで思わずカードを、

切ってしまった25年ぶりくらいの再75mmだ。

80mm2.8Fと75mm3.5Fでは数値的には、ほとんど変わらないはずなのに、覗いてみるとまったく違う。

それはたった半絞り分のファインダーの暗さなのか、半絞り分のファインダーのボケなのか、それとも5mmの画角の広さなのか、

よく分からないが、まったく撮ろうとするスタンスから違ってくる。(出来上がりはいつものパターンなんだけどね(泣))

シャッターの押し込みは恐ろしいくらいフェザータッチで、シャッター音はまるで蟻の囁きだ。

2.8Fが大人の趣味の道具だとすれば3.5Fは無駄のものを排した職人の道具のようだ。

この盆休み、今年は母親の初盆なので旅行は控えて、ちょっと広目の3.5Fで狭い路地裏を彷徨い歩いてみようと思う。



以前にアップした2.8Fクセノタール80mmで写した画像があるので参考になればと探してみた。




カテゴリーから『尾道こころ道』の5年まえの写真だが女性の黒髪、黒ポロシャツ、黒っぽいパンツは同じ黒なのに微妙な黒のデティールが描写されていて、

立体感があるクセノタールの実力が出ているように思う。



カテゴリーから『海かぜ川かぜ』の僕には珍しいカラーだが、やはりプラナーのカラーに比べると冷調というかシアンぽいというかクールな色調だ。


コメント (8)
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