あなたを見つめて。。 monochrome life

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被災された皆様、復興に携わっておられる方々、心よりおつかれ様です。

2011年03月27日 02時02分41秒 | Weblog
斉藤和義 おつかれさまの国

2月の初めに共同で仕事をしていた兄が盲腸炎で緊急手術をして、兄嫁さんもその世話で仕事を離れた。

そのときはまだ2週間くらいだから一人で2人半分の仕事もこなせると思っていた。

だが盲腸の組織から癌細胞をが見つかってその後に肝臓に転移していることが分かった。

盲腸の手術も癒えぬ間に兄の抗癌治療が決まって仕事を離れることになってしまった。

それまで仕事とパーキンソンの母の介護を兄弟で看ていたことが物理的に不可能になってやむなく介護付きホームへ

母に入院してもらった。

この2ヶ月のあいだ休みは1日も無く毎日深夜まで文字入力と組版・製版をしている。

4月11日から始めるグループ展『白黒つけない』のプリント出品も無理かもしれない。

今回はDMに僕の写真が採用されているらしいが、このような状況でDMも取りに行っていない。

朝始業から電話の応対、見積もり、経理、営業、外回り、昼食も食べる時間がなくワタミの宅配を昼食分に3時に持ってきてもらい

5分ほどで食べる目の回る忙しさだ。

娘が組版の手伝いをしてきてくれるが高度なDTPを教えながらで、なお時間がかかっている。

そんな中、今朝ケアマネージャーから電話があって、母が衰弱して食事を摂れなくなり鼻からチューブでの栄養補給に

切り替える同意了承の電話があった。

土曜だったから電話も鳴らずに仕事をこなせるはずだったが、いてもたっても居られず面会に行った。

母は1週間前に逢ったときよりいっそうちっちゃくなっていた。

ホームで使うのと同じ床ずれ擦れ防止に有効な自動エアマットを7年間使っていて床ずれを起こさなかったのに、

たった2ヶ月で身体中が床ずれになり、足は浮腫んで象の足のように腫れていた。

聞き取れないほどのか細い声と部屋に響くほどの大きい声を交わしながら、それでも持って行ったプリンを半分食べてくれた(ただただ感謝)

水が溜まって浮腫んだ左足をベッドの脇で膝をついて、さすりながら介護5の母を7年間、看てきたのに最期の最期を看てやれない自分の無力さと、

遺言でホームには母を入れないで兄弟皆で看てくれるように、いつも言っていた父への申し訳なさに涙があふれて知らぬ間に声を出して泣いていた。

いまは写真を撮ることもブログを更新することもしばらく出来そうにはない。
コメント (9)
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