あなたを見つめて。。 monochrome life

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四国遍路  5D tamron90

2011年04月29日 11時00分14秒 | Digital

―この御札に住所・氏名を書いて八十八箇所の霊場の納札函に収めて詣るあいだに御朱印帳に朱書きをしてもらう―



母が亡くなって2週間経った。

相変わらず仕事のほうは1日に14時間くらいは働いているが、会社での残りの4時間は自宅のノートでの入力が主だからとても気が楽だ。

ただ、会社を一人で切り盛りしてから、かれこれ3ヶ月になるがまだ一日も休んでいないので写真も撮れない。

睡眠は5~6時間だけど熟睡しているので、目覚めも良くて一日中、気力にあふれてガンガン仕事をしている。

気の重いのは月曜で5分おきにかかる電話の応対には参ってしまい肝心の仕事が手につかないでいることか。

そんな中で3日前に突然に右目に黒い髪の毛の束が浮遊しているのが見え、(蚊飛症などという生やさしいものではなく)
即これは網膜剥離になったのか!と焦ってしまった。

網膜剥離なら手術入院で2週間、自宅に戻っても1ヶ月は安静にしていなければならない厄介な眼病だからだ。

留守電をかけて朝一番に病院で診察を受けたが、最近の眼底検査はCTスキャンも出来て、眼球の断面図をモニターに映しだすことができる。

よかった~!

3年前に発症して服薬だけで1年半かかったまま、途中で嫌になって放置した右目の眼底出血の再発だった。

喜ぶことではないが(笑)これなら服薬だけで普段となんら変わらない生活を送れるから安心した。

毛細血管は人間の身体ではたえず破れたりしているが、網膜ではそれが実感できるので生活習慣の赤信号と思って気をつけなければいけないらしい。

薬はなにか矛盾しているが、血を止める薬と血の流れを良くする薬を同時に飲んでいる。

インフルエンザにかかっても休まない頑丈な身体だなので薬には無縁だった。

レーザーで網膜の静脈を焼いて止血することもできるが、僕の場合はほぼ瞳の中心が裂けているので、レーザーを当てると視力が落ちるらしい。

とはいっても3年前に発症してからファインダーは右目では見づらくて左目ばかりだ。

この3ヶ月のあいだにいろんな出来事が立て続けに起こったが、考えれば自分自身にはどうってことも無いことばかり。

そんな中、昨日片付けをしていて偶然に6年まえに四国へ遍路をしたときの朱印帳が入った紙箱を見つけた(棺に御朱印を入れてあげるのをすっかり忘れていた)

写真のモノクロネガを入れた箱に混じっていたから、ずっとその箱はネガが入っていたと思っていた。

元気だった母が倒れたとき、病気の回復といつか亡くなったときに棺に四国88箇所の御朱印を入れてあげるのと、自分もローライで写真を撮って、
巡りたいことから四国遍路ツアーに参加したときのものだった。

甘かった!

ツアーでは写真など撮っている間がなくていつも一行に遅れて走りまわっていた。

あのころは、まだブログもやってなかったがあの時の写真は何処へいったのか?

このGW前半は溜まった仕事を片付けなけらばいけないが、後半のGWはなんとか空きそうなので、歩き遍路を再開しようかと考えている。

ただ次のコースには『遍路ころがし』という四国遍路のなかでも難所といわれるそうとう過酷な山道があるらしい。

心になにかを持った遍路さんを転がすとは、なんとも無慈悲な言葉だが『同行二人』を唱えながら登り切ったときに、
なにか得られるものがあるのかもしれない。

たまたま久しぶりに携帯にかかってきた友人にこのことを話すと、いつも走り続けてるお前らしいがそんな無茶なことはしないで、
たまの休みなら身体を休めろと笑われた。
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母が死んだ。

2011年04月12日 00時14分14秒 | そして親愛なる人へ
金曜日の昼に三重県の叔父さんが急死されたという訃報を聞いて、土・日に三重まで行かないといけなくなって、

どうにかプリントした4点を土曜の昼までに額装してしまおうと、真夜中も0時を過ぎてやっと仕上げた。

風呂に入ろうと浴室のドアを開けたのが土曜になった深夜1時を過ぎたころだった。

2階で鳴り止まない電話に胸騒ぎがしてバスタオルを腰に巻いたまま階段を駆け上った。

電話は切れてしまっていたが留守番ランプがせわしなく点滅していた。

2ヶ月前にホームに入った母の様子がおかしいからすぐに今から来てくれという伝言だった。

もう眠りについていた家の者に行くことだけを告げて、ひとり車でホームに向かった。

いつもは遠回りする道を待ちきれずに激しく雨が降るなか一方通行を逆走して走った。

途中で交番の前も走ったが非番の警官と目が合ったけれど、そのまま突っ切って走ってしまった。

部屋に着くと母はもう息をしていなかったけれど、身体はまだとても温かかった。

頭をナゼながら肩をゆすって大声でこちら側に呼びもどそうとしたが無駄だった。

死因は肺炎による心不全だった。

7年看ていながらたった2ヶ月ホームに短期入所して痛い思いと寂しい思いだけを与えたまま死なせてしまった。

集まった兄弟と明け方まで今後の事を相談して自宅に帰ったが3時間余裕があったけれど眠ることなど出来なかった。

土曜の深夜1時に亡くなって土曜の夜に通夜をすませ、0時から日曜の朝まで棺の守りをしながら朝まで起きていた。

結局34時間くらい起きていただろうか。

棺に入れてやろうと毎週作っている母親の好きな豆からのぜんざいを作りかけていたが、そのときとうとう睡魔がやってきて

いま、鍋にいっぱいの作りかけのぜんざいが残っている。

昨日の日曜に告別式が始まる2時間まえになんとか時間を作ってNadarまで作品を持っていった。

こんなときに写真展など不謹慎なのかもしれないが、数週間まえまで諦めようとした考えはなくて、むしろここでなにかの

区切りというかピリオドを打ちたかったのかもしれない。

MFIやNadarスタッフの好意に甘えてさせてもらいました。

今日、MFIよりギャラリーの写真が送られてきた。

素晴らしい展示をありがとう!

モノクロ普及委員会 第6回写真展 『白黒つけない』Gr展が明日より始まります。

大阪心斎橋・農林会館B1ギャラリーNadarにて2011年4月12日(火)~ 4月24日(日)まで

open 11:00 - close 19:00

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私たちは どう生きていけば いいのか AERAより

2011年04月08日 21時55分07秒 | Weblog


この2ヶ月は、前説の事情があってほとんど本や写真雑誌も読んでいないし音楽も聴いていない。

新聞の震災記事かテレビニュースの震災写真を仕事をしながら見聞きするだけだ。

喉が渇いて立ち寄ったコンビニでふと目に止まった『東日本大震災100人の証言』の太ゴシック文字。

AERAの見開きページの写真は圧巻だった。

やはり紙媒体の写真はどんな動画やニュース写真より心に訴えかけるものがある。

『私たちは どう生きていけば いいのか』そう、この言葉こそが被災に遭わなかった僕たちがこの先ずっと考えつづけなければ

いけないことなのだろう。

阪神大震災の時も僕は写真をやっていたが、カメラを持って彼の地には行けなかった。

復興して元の美しい街並みにテレビで紹介されたころ初めて訪れることができたくらい心の弱い人間だ。

4月13日からおよそ2週間モノクロ普及委員会のグループ展『白黒つけない』が始まります。

1週間まえまで肉体的に展示プリントどころでは無かったのと、この時期に写真展などやることがいいのかと

思ったりして気が進まなかったことで、会費だけ払って他の会員にエリアを譲ろうかとも考えたりしていた。

でも、個人的にも励ましのメールを頂いて、この日曜に4点なんとかプリントをして、いまフラットニングを終えた

(今回は数十年ぶりのRCペーパーを嫌々ながらも使ったからこそスムーズにいけた)プリントをスポッテイング修正液

MarshallSpotでゴミをタッチアップしたが、どうも今までのバライタ紙よ繊維への浸透が無い分使いづらかった。

MarshallSpot液は染料系なので乳剤を溶かせたあとパルプの繊維に染みこむので、バライタ紙には後が判りにくい

優れた修整液ですが、失敗すると取り返しはつきません。

冬蕾より4点をプリントしましたので、作者:増田裕一が僕の展示の一部です。

興味のある方はNadar

興味はあるけれどモノクロ現像はなんだか敷居が高くてと躊躇しておられる方に

Nadar会場を急きょ暗室に仕立てた『モノクロ体験教室』

■開催日時
・第1回 2010年4月13日(水)19時~21時頃
・第2回 2010年4月23日(土)19時~21時頃

も開催されます。昨年は美しい女子!ばかりの参加だったので男子の君も一度体験参加してみてください。

もちろん薬品や印画紙はモノクロ普及委員会からの出費で無料ですし、フレンドリーな会員達が優しく楽しく教えてくれますよ。

手持ちの白黒ネガが無くても、すこし画像は眠くなりますがカラーネガでも体験として自分の手でプリントしてみるのも楽しいかと思います。

コメント (2)
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