本日、快晴。

映画中心雑記。後ろ向きなポジティブが売りです。

乱暴と待機【映画】

2010年10月12日 | 【映画】
何気に楽しみにしていた本作。
初日に観て参りました。
そこそこ混んでたなー。意外。

************************************************************************
番上(山田孝之)と妊娠中の妻・あずさ(小池栄子)が引っ越した先にいたのは、
あずさの高校時代の天敵、奈々瀬(美波)だった。
しかも、奈々瀬は怪しい男・英則(浅野忠信)と兄妹のフリをしながら同居し、
英則は屋根裏から奈々瀬をのぞくことを習慣にしていた。
しばらくして番上と奈々瀬が接近したことから、さらに4人の関係はいびつになっていく。
************************************************************************

この4人以外の登場人物はほぼいないんですが、
演劇作品だからというのもあり、
会話劇がうまくまとまっています。
もちろん演技力・演出力の勝利。
あとは脚本もうまいですね。

この映画のプロモーションに、浅野忠信が一貫して関わっていないのは、
キャラクター像を壊さないようにするためだろうか…。
という位、見事です。お兄ちゃん像が。
あたしは山田孝之がとても好きだけれど、
この映画は過去最高にクズな役で、これもなかなか良いです(笑)。
そして意外に美波がいいね。「有閑倶楽部」から比べると格段に成長している印象です。
小池栄子も弾けてました。ここは安定感。


ストーリーは、何と表現すべきかが難しいけれど、
恐らくはラブストーリーでしょう。
かなりイレギュラーな。
全員が全員、愛情表現が歪んでいる感じですが、
最後には、滑稽な愛情が何だか微笑ましく見えてしまうのが不思議。

普通ではないですが、
これはこれで、愛なのかなぁ。と思います。

相対性理論の曲はあんまり印象に残らずだけど、
エキセントリックな空気感にうまく馴染んでたと思います。


全体通してテンポが非常に良いし、
不条理なコメディ映画として、とても良く出来た作品だと思います。

ただ、深い考察を巡らせるには
ちょっとエキセントリック過ぎるので
レビューは長々と書けません。あんまり思いつかないっす(笑)。

相方は「腑抜けども~」より面白かったそうなので、
本谷氏の作風が好きな人なら楽しめると思います。

あたしはこれから原作を読んで、
ちょっと理解を深めたいと思いますが、
映画は映画としてとても面白いので、
よければ是非。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿