本日、快晴。

映画中心雑記。後ろ向きなポジティブが売りです。

ピエロがお前を嘲笑う【映画】

2015年11月16日 | 【映画】


@新宿武蔵野館

営業戦略的なものだと思うのですが、
映画ファンサービスデーに限って、注目作品が公開されていない気がする。
でも、せっかくの休日・サービスデーを無駄にしたくなくて、
ちょっとだけ興味があった本作を観に行きました。

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世間を震え上がらせたハッキング事件を起こし、
さらに殺人容疑で追われる
天才ハッカーのベンヤミン(トム・シリング)が警察に出頭してくる。
ハッカー集団「CLAY」に加担して盗んだ情報によって
殺人事件を引き起こしてしまい、今度は自分が狙われていると告白。
その自白を基にベンヤミンの身辺調査に着手した捜査員は、
不可解な事実を次々に見つけだす。
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"必ず騙される"的な煽り文句で売っている作品を、
目にすることが増えましたが、
そう煽られると、構えてしまうのが、人というもの。

「シックス・センス」レベルを期待してもね。そう簡単にはいかないよね。

私自身は、ミステリーとかサスペンスを、
さほど勘繰らずに観るタチなので、
そういう意味では、本作はこの性格が幸いした気がします。

オチ、と言うには、ちょっとパンチが弱い、本作のラスト。
私は観たまんま、さほどビックリもしなかった。

これは、相方が言ってて、なるほどと思ったんですが、
最初からずっと、主人公・ベンヤミンの語りでしか物語が展開しないので、
一応散らせている伏線も、あまり効いてこないし、緩急が無い。
最後に、ドヤ顔で、実はこうでした~、と言われても、
ああ、そうですか、という感想しか出てこないんですよね。

これが、お互いに騙し騙され、みたいな展開で視点を工夫していたら、
少し違っていたかなとは思います。惜しい。

観ている時は、何が起こるのかドキドキしていたので、
あっさりとしたオチに、少し物足りなささえ感じる作品でした。

てか、本当に、煽り過ぎ。

本作に限らず、最近の予告編の作り方は、何とかならないかなあ。。。
昔はセンスの良い予告編が多かった気がするのに。
本作も、コピーで煽るんじゃなく、予告映像で煽れば、少しは印象違ったかもしれないのに。

・・・まあ、映画自体の出来が変わるわけではないけどね。


"必ず騙される"なんてことはない、普通の作品です。
何で、ハリウッドリメイクが決定しているのか少々疑問なくらい。
駄作とは言いませんが、普通の作品なので、
興味がある方はハードル下げて、どうぞ。