観自在

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見果てぬ夢

2009-07-16 23:13:22 | コラム

 ピーター・オトゥール、ソフィア・ローレン主演の「ラマンチャの男」を映画館で見たのはいつのことだったのでしょうか。30年以上前になるのは確実です。ミュージカル映画でしたが、挿入曲「見果てぬ夢」は実に感動的でした。松本幸四郎氏の舞台も見ましたが、この歌が始まると目頭が熱くなります。
 もう夢を語る年齢ではなくなりました。だから、夜見る夢のことを書きましょう。幼い頃、いつも見る夢がありました。一つは、屋根から落ちる夢。私の父は器用な人で、自分で屋根のモルタルを塗り替えたりしていました。私が手伝いに駆り出されるのですが、屋根にかけた梯子を登る怖さは大変なものでした。それがよほど印象深かったのでしょう。以来、梯子がはずれて落下する夢を繰り返し見ました。ふわっと体が浮遊する感じが何ともリアルで、脂汗を流して目覚めたものです。
 その後、歯が抜ける夢をしつこく見ました。これは大学生の終わり頃まで。縁起の悪い夢なのだそうですが、不快感と喪失感がリアルで閉口したものです。
 以上、二つの夢を見ることはほとんどなくなりましたが、今でもたまに見る夢があります。それは小銭を拾う夢。道を歩いていると、10円玉や百円玉が落ちている。幸いにあたりに人はいません。私は、急いでそれを拾います。ときどき500円玉も落ちていて感動します。
 こんなせこい夢を見て喜んでいる。何ともあさましい限りです。これでは大人物にはなれないなあ、改めて嘆息することになります。


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