観自在

身辺雑感を気ままに書き込んでいます。日記ではなく、随筆風にと心がけています。気になったら是非メールください!

明日は映画の日「火天の城」見れるかな?

2009-09-30 23:35:42 | 映画
 映画ってヤツは一度見始めると止まりませんね。ブログを見ていただいてもわかるとおり、1年ほどまったく見ていなかったのが、行き出すと続けてまた行きたくなるという魔力を持っています。
 さて、明日は映画の日ですね。仕事を早めに切り上げて、見に行くことができるでしょうか。実は、昨日、私が本当に見たかった映画は、邦画の「火天の城」なんです。でも、時間が合わずに、というよりも、たぶん、より面白いと考えて見たのが「幸せはシャンソニア劇場から」でした。そして、その選択は正解だったと思います。
 でも、やっぱり「火天の城」も見たいんです。それは、私の尊敬する世界的な建築家、安藤忠雄氏が「日刊ゲンダイ」の「火天の城」の特集で、熱く建築を語り、この映画にも触れているからです。
 1992年、スペインのセビリアで開催された万博に、日本パビリオンを作ったのが安藤氏でした。そのパビリオンは安土城の天守閣最上部を復元したものがメインでした。安藤氏は信長の独創性や先進性を語り、それが建築に投影されたモノが安土城であると考えているようです。その世界にも例のない大胆な建築には、ピラミッドより巨大な建造物「仁徳天皇陵」を作った日本人の独創性が受け継がれていると氏は述べます。数寄屋造りの繊細さも日本人の感性なら、三十三間堂や大仏殿といった壮大なスケールの建物を建てたのも日本人のエネルギーだと言うのでしょう。
 安藤氏は建築とは平和的な行為ではなく、相当な覚悟と人間力が必要だと述べています。安土城は信長というエネルギッシュな指導者がいて初めて完成するわけです。それに比べれば、現代日本にそんなリーダーはいません。建築が、技術ではなく、作った人物の個性や「思い」によるとすれば、現代日本の元気のなさという現実も、うなずけるように感じます。だからといって、ファシズムは困りますが、もう少し強い使命感や責任感のある政治家に登場してほしいものです。
 そんなふうに読んでいると、見たくなるんですねえ、「火天の城」。

幸せはシャンソニア劇場から

2009-09-29 22:33:58 | 映画
 今日は遅い夏休みをもらい、どうしようかと思案していましたが、いろいろ考えた揚げ句、映画を見に行きました。「幸せはシャンソニア劇場から」です。フランスで大ヒットした『コーラス』の監督、クリストフ・バラティエとプロデューサー、ジャック・ペランが組んだ作品です。
 1936年、パリの下町にあるミュージックホールのシャンソニア劇場は、経営不振のため閉鎖となります。30年以上この劇場で幕引きを務めたピゴワルは妻にも逃げられ、息子のジョジョとも引き離されて失意の日々を送ります。ですが、息子を引き取るためには定職に就くことが条件。ピゴワルは、芸人仲間のジャッキーとミルーと一緒に、再度営業を始めようと劇場を占拠してしまいます。そこに、歌手志望の美しい娘・ドゥースがやって来る。ドゥースはそこで歌の才能を開花させ、皆とともに劇場再建のために歌い出します。歌手志望の娘・ドゥースを演じたノラ・アルネゼデール。明るく華やかな美貌と伸びやかな歌声に魅了されました。最近は個性的な美人が多いように感じますが、彼女は久しぶりの正統派美人という気がしました。今後の活躍が期待されます。
 一言で言ってしまえば「人間讃歌」ということになるでしょう。フランス映画はうまいなあと唸ってしまう作品です。貧しい中年芸人達は、決して幸せではないけれど、一途に芸に打ち込み、それぞれの弱さ、悲しさを共有しあって生きている。現実という壁は厚く、希望がかなうことは少ないけれども、助け合うことによって道は開けていく。そういうことを感じさせてくれる作品でした。
 海外の映画はストーリーに奇をてらうところや破綻がほとんどなく、淡々と展開していきます。邦画にはない点だと思います。邦画は思い入れやサービス精神が横溢してしまい、かえって観客がしらけたり、どうしても納得できない不合理な展開があったり、説明不足や説明過多があったりと、どうもバランスが悪い気がしてしまいます。もちろん、邦画にもよい作品はありますが、人生を透徹した目で見る視点や態度は、まだまだ洋画の方に優れた作品が多い気がします。  
 平日の午前の回と言うことで、観客は十人ちょっとでした。もうロードショーも終盤のようですが、見る価値は十分にある映画です。

平湯大滝

2009-09-28 23:33:00 | マイ・ギャラリー
 白骨温泉に父母を連れて行ったのはいつだったでしょうか。途中、乗鞍スカイラインから平湯大滝に立ち寄りました。平湯大滝は飛騨三大名瀑の一つに数えられ、幅6メートル、落差64メートルのダイナミックな滝です。大断層の絶壁から落下する水しぶきと新緑の白樺林が美しい初夏、山全体が色づく紅葉の秋、滝が凍りつく冬、四季それぞれに美しい風景を楽しませてくれるといいます。その風景をほぼ忠実に絵に再現し、人物を配してみたのが、この作品です。F10号の大きさは、私の絵にしては大きい部類になります。
 写真にすると人物はかなり赤みがかっています。それでも、雰囲気は出ているかなあと思います。日曜日の昼、この絵を描いていたときのことを、つい最近のことのように思い出して懐かしくなります。
 滝というのは、やはり神秘的ですね。平湯大滝の場合は、山がうまく重なり合って美しく、遠くから眺める滝の代表のような気がします。他に、私が印象深い滝では那智の滝があります。ここには真下に御瀧神社があって、滝の真下まで行けますが、その轟音には圧倒されました。もちろん遠くから眺めても素晴らしい滝ですが、近くから見てこその壮大さが圧倒的な滝です。最初に尾瀬に行った年、豪雨の中で見た三条大滝も壮大でした。でも、このときは雨がすごくて、とても滝見物ではなかったというのが素直な感想です。

ドラマ「冬構え」

2009-09-26 12:46:18 | 旅行
 普段、テレビはほとんど見ないのですが、今日はNHKアーカイブスで、1985年の「冬構え」というドラマを見ました。山田太一氏の作品は温かくて好きだし、笠智衆をはじめ、沢村貞子、小沢栄太郎、藤原鎌足と豪華な配役も魅力でした。
 このドラマは、遺書を持った老人が東北を旅して死に場所を探すというストーリー。そこに若いカップルや美しい婦人、旧友などがかかわってきます。これは人の一生を象徴的に表現していて秀逸でした。人生って、いろいろな人と交錯して別れる繰り返しです。そして、青春から晩年、死へと向かっていくのです。人生は旅なんだと改めて思いました。
 一時、東北に凝って再三旅しましたので、懐かしい風景もたくさん出て来ました。ちょうど紅葉の頃の撮影できれいでした。鳴子温泉や平泉は特に懐かしく見ました。映像もきれいでしたが、音楽も古いシャンソンが効果的に使われていました。
 老いと孤独を描いた作品ですが、だんだんと自分の問題として、のめり込んで見てしまいます。ラストシーンは、若者の祖父に紹介され、一人暮らしの祖父から、そこで生活することを提案されるシーンで終わります。少し唐突で違和感を覚えましたが、最後に山田太一氏のインタビューがあり、「ひとりでしまつをつける限界」「思いがけない他者によって新しい世界が開ける」といった言葉が示され、思わず納得してしまいました。
 山田太一氏は、ご自身も70代となり、老いを次のように言葉で語っていました。「こんなあたりまえのことに気づかなかった」「あの人がああ言ったのは別の意味があったんだ」・・・こんな気づきがあって、それが味わいになる。老人はいろいろな輝きを感じやすくなっていくのではないか、と。
 私も他者によって新しい世界を開きたいのですが、それは他力本願なんでしょうか。
 最後に山田作品には笠智衆、水谷八重子主演で「今朝の秋」という傑作があります。私は文庫本で脚本を持っていますし、再放送も何度か見ています。これは山田作品の最高傑作ではないでしょうか。見ていない方はアーカイブスでやるといいですね。

電子ピアノ購入の顛末

2009-09-24 23:47:14 | オーディオ・音楽
 世は情報化社会ですね。ブログを運営して行くにもデータが重要です。細々と続いているこのブログ、何とかお客さんを増やして、メルトモを作りたいという悲願があるのです。ところが、頼みのステップワゴンはモデルチェンジ間近、セイコー・ファイブも壊れ、人気記事を失うことは目に見えています。そこで、悪あがきとして、次の目玉記事を作ろうということになります。データを見たところ、4位に電子ピアノの記事がランクインしているではありませんか。私も、機種選定に関しては、インターネットで調査しました。必要に迫られている方は、藁をもつかむ思いで検索されているはずです。今回はここにつけ込んで、以前の記事に続編を書いて、集客を図ろうと思います。
 前の記事に述べたように、私は実際に店に足を運んで、ローランドのHP203という機種に候補を絞っていました。ローランドはてっきり外国のメーカーだと思いこんでいたのですが、大阪だったかで一代で築かれた会社だったのですね。
 この夏、予定通りこの機種を購入しました。実はビッグカメラが一番安価だったので、そこに決めていたのですが、参考までにと、スミノ楽器という老舗に電話を入れてみました。すると、購入予定金額よりもさらに安価な126000円の回答がありました。組み立てについても話を伺ったところ、大変親切に対応していただき、組み立てには6800円の工賃が別途かかることがわかりました。しかし、相談してみると、プラスドライバー1本で可能とのこと。結局、組み立ては自分でやることにしました。
 宅急便で品物が届き、早速組み立てましたが、話に聞いたとおり、素人の私にも30分程度で組み立てることができました。難しい箇所もなく、専門的な知識も技術も不要でした。私が感心したのは妙なところで、その梱包でした。段ボールを使って非常に巧みに、強固に包装されており、東南アジアの製造でしたが、日本の企業の製品に対する思いが伝わってくるようでした。丁寧に誠意をもって作られ、送り出されていることがわかりました。
 さて、電子ピアノについてもこれで終わってしまいました。人気記事がまた一つ終わって、いったいどうなんるんだ? このブログは・・・・・・。

セイコー・ファイブは壊れやすい?

2009-09-23 17:00:18 | メカ(機械)
 このブログの人気記事は1位が車(ステップワゴン)で、2位が腕時計(セイコー・ファイブ)のようです。人気記事と言っても読んでくださっている方が少ないので知れていますが、ちょっと期待通りではない感があります。ステップワゴンは来月に新型が発売されます。すると、私が乗っているのは旧型になりますので、読者の皆様の興味も減ってしまうことでしょう。
 残りの頼みはセイコー・ファイブとなりますが、何と昨日壊れてしまいました。ショックです。スーパー銭湯に行った折、帰りに出入り口のドアにぶつけたのは覚えています。しかし、壊れるほど強打した感覚はありませんでした。今日になって見てみると、止まっていました。自動巻のネジが切れたのかと思ったら、どうもそうではないようです。揺さぶれば少しの間は秒針が動きますが、すぐに止まり・・・・・・その繰り返しです。
 デジタルだ、電波時計だという時代、機械式の自動巻に好意をもって愛用してきましたが、わすかな期間でした。月に1~2分遅れるのは愛嬌と言うことで許してきたのですが。先日、目覚まし時計の修理について記事を書きました。おそらく、修理に出してもあのときと同じことを言われるのだと思います。まさか、こんなに簡単に壊れてしまうとは!やはり、日本国内で作っていないせいなのでしょうか。これでは、セイコーの名が泣くのではないかと思ってしまいます。
 これを機に、少しいい時計を買うかなという気持ちになってきました。いい歳になると、さすがに安物では信用に関わります。でも、セイコー・ファイブの前に使っていたカシオの電波腕時計を出してみたら、電池も残っていて正確に時を刻んでいました。ちょっといじらしくなって現在、使っています。色がハゲ、所々プラスチックが覗いているのも、痛々しいですが。
 それにしても、腕時計が壊れて、このブログも存続の危機を迎えるようです。

ネコグッズ大集合

2009-09-22 02:30:14 | コラム
 コレクターです。収集癖があるようです。ネコが好きなのでネコグッズも集めています。今日は、その中から選りすぐりの5点を紹介させてください。
 左上は、佐野だったかの小さなお店を訪ねて買いました。ガイドブックに紹介されていたので立ち寄ったのですが、本当に小さなお店でした。しかし、素朴な味わいが何とも言えず、作った人の温厚な性格がよく表れているのではないかと思います。
 左手前は、映像が少しぼけてしまいました。イタリアのオリヴィエートという街で購入した大理石のネコです。オリヴィエートは塔が林立している街として有名です。特産のワインとこのネコを土産に買いました。自分のために購入したイタリア土産は、このネコだけでした。私のイタリア旅行の思い出の品ということになります。
 右奧は、金沢の物産館で買った置物のネコです。ずっしりと重く、ラフスケッチのような豪快な造型は、柔らかい繊細さも兼ね備えています。
 右手前は、布製のネコ。この中では最も安価でしょう。山形の紅花会館だったか、で買いました。小さなお手玉のような感じですが、表情が可愛らしくて大変気に入っています。
 最後は、中央のネコ。作家モノで、この中では一番高価なものです。おそらく、私の所有するネコグッズの中でも最も高価なモノでしょう。プランタン銀座で、定期的に開かれるネコグッズの販売会?で、一目見て気に入ってしまい、私としては思い切って買いました。家宝といえる逸品です。
 この他にも、ネコグッズはケースに入れて飾っています。またの機会にご紹介しましょう。ネコファンは大勢いらっしゃると思います。私のコレクションはいかがでしょうか。レベル高いでしょう?

会津土産はこれ!

2009-09-21 19:25:18 | 旅行
 会津に行って帰宅後、まだ土産で旅を楽しんでいます。
 まず、郡山に本社のある「かんのや」さんのゆべしです。私は、ゆべしがそれほど好きではないのですが、このかんのやさんだけは別です。厳選されたお米で作ったというモチモチの生地に、あんが包まれているのが、家伝ゆべし。素朴なゆべしももちろんよいのですが、このゆべしは野趣溢れる中にも気品が感じられ、普通のゆべしとは別物です。ヒシの実をかたどったような独特の形状といい、福島を代表する菓子として推奨できます。
 次に、かんのやさんのゆべしは、たいていの場所で入手可能ですが、会津葵は、会津若松の3店舗でしか入手できません。会津葵は、社名でもあり商品名でもあります。一言で言ってしまえば、餡入りのカステラ饅頭です。和洋折衷という感じですが、キリシタン大名であった蒲生氏郷の治世を思えば、そうした文化享受があったことも想像に難くないところです。奥行きのあるデリケートな味わいが確かにあり、日持ちがするところも土産としてはうってつけです。
 会津土産は他にもいろいろあるでしょうが、私はこの二つのお菓子を自信を持って推奨します。
 写真は、鶴ヶ城に隣接した会津葵本店です。蔵作りの素晴らしい店舗です。

9月18日の空

2009-09-20 23:47:16 | コラム
 9月18日、自宅のベランダから撮った空の写真です。春から夏の間はまったく見えなかった富士山が、青いシルエットを見せてくれるようになりました。毎朝、窓の外に富士を眺めるのが朝の日課になります。当然、空や雲に目が行くと、雲にもさまざまな表情があることがわかってきます。この雲も、見つけてすぐにカメラを用意してシャッターを切りました。
 職場や仕事で閉塞感を感じるようになったら、通勤途上で空を眺めるようにしています。それだけで、うつむき加減の気持ちが少し上向きになるような気がするから不思議です。広がる空間は、心も広くしてくれるように感じられます。それがマンションを購入した一つの動機でした。エレベーターから部屋までの廊下は180度のパノラマが開けていて、雲の博物館のような気がしたものです。
 あなたが、もし同じような閉塞感を感じていらっしゃるなら、たまには空をご覧になってください。極めて簡便なストレス解消法になると思います。

ロータスの伝説

2009-09-19 21:30:40 | コラム
 F1にロータスが帰ってくるかもしれないというニュースを耳にしました。ロータスはイギリスの自動車メーカーで、かつては国際舞台で活躍した栄光と伝統を誇ります。
幼いころ、私は緑色に塗られたナショナルカラーのF1マシンのプラモデルを父に作ってもらい、大切にしていました。当時は、現代のようなラジコンカーの玩具はとんでもなく高価でした。私のロータスも、室内サーキットに行かないと走れないマシンでした。室内サーキットと言えば、現代ならラジコン車用でしょうが、当時は、電気が流れている溝があって、そこに車体の先端を差し込み、あとはコントローラーのハンドルを押し込んだり放したりしながら速度を調整し、コースアウトしないように周回を重ねるというものでした。私の町には、そうしたサーキットが一か所しかありませんでした。結局、そこでロータスを走らせたのは1度か2度だったと思います。当時、私のお小遣いは毎日10円と決まっていましたので、何度も行くことは不可能でした。そして、行けない間に、そのサーキットはつぶれてしまいました。
当時、マンガでジム・クラークというロータスのドライバーを知りました。彼は「天駆けるスコットランド人」と言われ、1960年代に活躍したレーサーでした。農家の生まれの彼は真面目な人柄で、不調のマシンでも難なく乗りこなしたといいます。若くして事故死するまで、オーナーからも信頼され大活躍しました。
私は、自分のプラモデルのロータスに乗っている人物をジム・クラークと決め、走らせることができないロータスを眺めて満足でした。今、ジム・クラークを思い出すとき、彼に重なるのは、音速の貴公子アイルトン・セナです。圧倒的な強さと真面目な性格、人を惹きつける魅力は、二人とも同じものを持っていたのではないでしょうか。レースで事故死したことも同じです。
動かせないロータスに、物語を与え、私を夢中にしてくれたのが、ジム・クラークでした。サーキットを疾走することがなくても、動かないロータスは速かった。私の想像力が、動かないロータスを動かし、感動させてくれたのです。現代の子供たちは大型のラジコンカーでも手に入れることができます。しかし、それは、あまりにも実物に近い疑似体験しか与えてくれないのではないでしょうか。実物との距離が遠ければ遠いほど、子どもの想像力はそのギャップを埋め、物語を作り上げることができると思うのです。

2009-09-18 01:00:08 | コラム
 先週末は、久しぶりに営業部門の仕事を手伝う機会がありました。2日間で何人の相手をしたでしょう。ひと組30分以上の時間対応し、休む暇もありませんでした。
 多くの方々と接していると、不思議だと思うことがあります。もちろん皆初対面なのに、わずかな時間で好意や親近感を覚える方もいれば、そうでない方もいます。共通の時間を過ごしているだけで、何とも温かな気持ちになれる相手がいるのです。相性というのか、ウマが合うとか、気が合うとか言いますか、そんな言葉でしか言い表せないものが生まれるんですね。袖触れ合うも多生の縁と言いますが、前世になにか関係があって、それがもとで今生でも出会い、通じ合うものが生まれているのではないか、そんな気さえしました。毎日、一緒に暮らしていても、まったく心が通わない相手もいるのに、本当に不思議なことです。
 来月には、数名の方に対して、3日間、プレゼンをするような行事があります。ほぼ人数が確定して、今日から準備に入りました。また、不思議な糸で結ばれた方々と数時間を一緒に過ごすことになりそうです。どんな出会いがあるのか、少し楽しみな気もしてきました。
 今までは、出会いをあまり大切にしてきませんでした。新しい関係を築くことに臆病だったのです。自分を卑下し、積極的に働きかけることができませんでした。歳をとった最近になって、ようやく異性とも話すことができるようになってきましたが、遅すぎた感があります。遅きに失した感はあります。でも、気がついただけよかった。負け惜しみ的に、そう思うようにしています。
 来月の行事でも出会いを大切にできたらよいと思います。自分をさらけ出す気持ちで、先方の期待に応えられるように頑張りたいと思います。

シルバーウィークは

2009-09-17 01:38:26 | 旅行
 シルバーウィークというのは、昔は文化の日あたりの11月初旬をさす言葉だったと思います。それが休日を定めた法律の変更によって、ハッピーマンデーやら、祝日に挟まれた日が国民の休日になるやらで、この9月に移動したという感じではないでしょうか。定かにはわかりませんが。
 さて、今回のシルバーウィーク、遠出をせずに楽しもうという方が多いとか。不景気ですから、よくわかります。私は、仕事の都合で、今週に入って休みがとれたので、老父母を連れて、福島県の会津に旅行して来ました。天候にも恵まれ、仕事や家庭からも逃れて、すこしのんびりできました。
 会津には数え切れないほど行っていますので、観光地は一通りというか、何度も見ています。行く所はないほどですが、今回、長床の熊野神社という場所が気になって見たいと思いました。今までも行ったことがなく、今回初めて訪ねました。
 喜多方に近い場所ですが、どうしてこんな観光スポットを見逃していたのか、早く訪れなかったことを後悔しました。木造の巨大な拝殿、小高い場所に建つ熊野三山の神殿、宝物館に納められた文殊菩薩像、いずれも雰囲気があり、素晴らしいものでした。銀杏のご神木は立派で、黄葉のシーズンにはライトアップされるそうです。
 喜多方の蔵見世という店で、田楽と蕎麦を食べ、宿の、中の沢温泉に行きました。会津では東山温泉が有名ですが、あえて外し、今回初めて行ってみました。宿の名は万葉亭。評判がよいようなので手配しました。渓流沿いに建つ和風の建物は、閑静な場所にゆったりとした印象でした。けっして豪華とは言えませんが、部屋は清潔で、大浴場はすべて木製。やはり掃除が行き届いて清潔でした。温泉は泉質が素晴らしく、お肌ツルツルという感じ。源泉掛け流しなのに温度も適温に調整されていました。料理も地のモノにこだわり、工夫されていました。文句なく、また行きたい宿です。自信をもってオススメします。
 翌日は、徳一ゆかりの慧日寺に詣で、会津若松の銘菓、会津葵を買い込み、鶴井筒で昼食後、帰途につきました。初秋の一日、いい旅ができました。今回出会った地酒は稲川酒造の「七重郎」でした。純米大吟醸の原酒で、旨い酒でした。
 一足早く旅に出て、お金がなくなったので、シルバーウィークは自宅でごろ寝してます。

5年に一度の

2009-09-11 20:48:36 | コラム
 今日は休暇をとって免許の更新に行ってきました。威張る訳じゃないけど「優良」ということで、近くの警察署で手続きできたのはラッキーでした。それでも、土日は休みだし、夕方も4時半頃には終わってしまうので、勤め人は、やはり休みをとって行くしかありません。公務員批判をするつもりはありませんが、対象が一般人であることを考えれば、もう少しサービスがあってもよいのではないかと思いました。
 免許更新センターに着いたのは10時。すでに部屋はいっぱいでした。まず、申請書を記入して提出。今回から、この間に、4桁の暗証番号を機械に登録する作業が課せられました。本籍をICチップ化するためのようです。視力検査の後、写真を撮って、講習の開始です。10:15でした。講習は約30分間。昨日の死亡事故の話、教本の道路交通法改正部分について説明少々。飲酒運転等のポイントが重くなったは知っていましたが、普通免許が中型免許になったことは初めて知りました。その後、福留功介アナウンサーが出てくるDVDを見て、終わったのが10:50でした。
 多くの人がおっしゃるように、窓口の応対、講習の口調など、民間から見たら、とんでもなく無愛想ですが、「また来てください」という商売ではない以上、あんなものかなと思ってしまいました。まあ、どちらにせよ、あと5年間は行かなくてすむのは有り難いことです。この5年間も無事故・無違反に努力して、次回もゴールド免許をもらえるようにしたいと思いました。他の人もそんなふうに感じるとすると、更新手続き自体に、交通安全教習の意味があるのかもしれませんね。

婦人像

2009-09-10 22:36:05 | マイ・ギャラリー
 当時、好意を持っていた女性を描きました。本人を見て描いたわけではありません。カタログ販売のモデルさんの顔をすげ替える形で、彼女の顔を思い浮かべて描きました。
 この女性とは、その後、忘れられない思い出が数多くあります。今思い出すと、甘酸っぱいというより苦い思い出です。素敵な女性でした。なのに、なぜ別れることになってしまったのか。人生とはままならないものです。
 秋が深まってくると、妙に昔のことを思い出したり、前途を憂いてみたりして、寝付かれないものです。そんな夜、彼女は必ず、私の脳裏に現れて来ます。一種の呪縛のようなものかもしれません。
 彼女は、私の絵を好きだと言ってくれました。私の絵の唯一のファンだったのかもしれません。
 今日は、絵の話のはずが、妙なところへ話が逸れてしまいました。もう女性を描きたいと思う情熱は薄れました。これが、私の最後の婦人像かもしれません。バックの処理がうまくいった作品です。F10です。

ジュモー(レプリカ)

2009-09-09 23:54:08 | マイ・ギャラリー
 この娘は50センチ程度ある、かなり大柄な人形です。本来は姉の持ち物で10万円ほどで買ったと教えられています。ジュモーのレプリカですが、それにしても高価です。現在は、私の家のリビングの棚に収まっています。私が持っている他のドイツの人形と比べると、フランスの薫りがして洗練された感じがします。
 この絵を描き始めたのは、人形を描き出した初期の頃で、洋服の質感やレースが描けずに苦労しました。時間をおいて、何度も描き直した覚えがあります。バックはかなり厚くなって、今見ても変ですが、奥行きを出せずに相当塗り重ねました。
 しかし、色がきれいで、写真以上に華やかな絵になりました。今回、久しぶりに見て、昔の方が上手かったんじゃないの?と思ってしまいました。F10号で、額に入れるとかなりの大きさになりますが、飾っておくには悪くない気がします。写真ではトリミングがうまくいきませんでした。