観自在

身辺雑感を気ままに書き込んでいます。日記ではなく、随筆風にと心がけています。気になったら是非メールください!

うーん、いいなあ

2014-02-25 16:59:45 | オーディオ・音楽
 布施明氏が昔から好きです。昔は好きだったという方が正確かもしれません。最近は聴くこともなく、CDすら持っていませんでした。
 先日、ブックオフをひやかしていると、500円コーナーで「BalladeⅡ」というアルバムを見つけました。カバーだけで作られたアルバムで「LOVE LOVE LOVE」に始まって「駅」「Everything」「あの日に帰りたい」「恋人よ」「雨音はショパンの調べ」「ひだまりの詩」「わかれうた」「夢の途中」「jupiter」「PRIDE」と続きます。徳永英明氏のヴォーカリストシリーズを意識したのかどうか知りませんが、なかなか素晴らしい選曲なのではないかと思い、購入しました。
 たいして期待もしておらず、2~3日放っておいてから、今日聴いてみました。布施氏といえば往年はダイナミックな歌唱がトレードマークでした。このアルバムはさすがにバラードというだけあって、抑えて歌っています。お年を召して声が出なくなったというのとは違うと思います。あの濃い感じはもちろん残っているのですが、熱唱という雰囲気ではありません。録音がよいのか、ニアサイドで聴いているような生々しさが感じられます。かなり懐かしい歌から、比較的新しい?歌まで、堪能できる1枚でした。私は「ひだまりの詩」が特に気に入りました。
 ⅡというからにはⅠもあるのでしょう。どんな曲が選ばれているのか、興味があります。ご存知の方はいらっしゃいますか?
 ちなみに、このアルバムを最初に買った方は、購入した日付を書き留める習慣をお持ちのようです。歌詞カードの最後のページに「2009.9.11」とメモしてありました。アメリカ同時多発テロが起こったのは2001年でした。 

雪かき

2014-02-22 07:16:03 | コラム
 先週の雪が嘘のように穏やかな土曜日になりました。これから仕事です。
 職場で雪かきの話が出ました。職場以外の知人との会話でも「雪かきで体中が痛いよ」というような話題をあちこちで耳にしました。豪雪の後、職場でも何人かが敷地の外まで雪かきをしていたそうです。ある人が「昔は、職場総出で雪かきをしたものだ」と嘆いていました。土曜日は通勤できた人は多くはなく、私なども午後からは帰ってきました。雪かきをしている人は見なかったし、雪かきのことなど全く思いつきもしませんでした。
 昔は私も率先して雪かきをした記憶があります。雪国で育った私には当然のことでした。雪の朝は、どの家も早起きをして、皆で路地の雪かきをして道を確保したものです。私も幼いころから父と一緒に雪をかきました。しかし、先週は雪かきのことなど思いもしませんでした。自分は年寄りだからもういいだろうと思ったのでしょうか。そうではないと思います。帰属意識が希薄なのです。職場のために、という発想自体がなくなっていました。若い人にも同様のことが言えるようです。ある初老の人から「雪かきをして終わってから、若い人から『ご苦労様でした』と言われてキレそうになった」と聞きました。若い人は、あまり経験がないから気が付かなかったのでしょう。しかし、職場に対する帰属意識が薄いから、なおさら気が付かないのだと思います。
 私は異動が決まり、最近はちょっと疎外されています。来年度はいない人間と、来年度のことを話しても仕方がないということでしょう。手のひらを返したような気がしないでもありません。私の帰属意識はますます薄れていきますが、次の職場では、こんなことがないようにしたいと思います。それは私のためにも職場のためにもならないと思うのです。

樽酒に注目

2014-02-22 06:49:35 | 
 木の香りのする酒が注目を集めているというニュースを見ました。某店では、酒を小さな樽に移して、柄杓のようなものですくってグラスに入れて飲んでいました。木の香りが酒に移って予想以上に評判だということ。1日100杯出る日もあるということでした。科学的な実験でも、木には料理の味を引き立てる効果があるそうです。日本酒をシェリー酒の樽で寝かしておくと、甘くて洋酒のような味になり、日本酒はちょっとという人にも好評だそうです。もちろんオーク樽なども使われているようです。
 そういったブームもあって、菊正宗では樽づくりの職人を社内で育成しています。木の樽を作るには技術を要するでしょう。その様子を見ていて、幼いころを思い出しました。私は地方都市の出身です。家は狭い路地の中にあり、家の周りも路地に長屋がひしめいているような所でした。私がよく通った路地の中に、桶の職人さんがいました。母なども買い物に行く途中で挨拶をしたり声を交わしたりしていました。痩せて小柄な老人でした。白髪頭を短く刈り込んで手拭いを巻き、夏はランニング一枚で、いつも仕事場で木を切ったり、桶を組んだりしていました。夕方も、度の強い、眼鏡を木にくっつけるようにして、裸電球の下で木を削っていました。店先には、作りかけの風呂桶や、木材が並べられており、ときどき、植木に水をやっているときだけが、仕事以外の姿でした。職人らしい職人だったのだろうと思います。
 老職人が亡くなってから、もうどのくらいたつでしょう。30年くらいになるでしょうか。実家にも、漬物を漬ける小さな樽があったと思います。あの老職人に作ってもらったものでした。
 一介の職人さんにすぎないのかもしれませんが、老職人の死によって、私の町からは大切な文化が消えてしまったわけです。改めてご冥福を祈ります。
 父とよく行った上野の居酒屋は樽酒で有名な店です。今は高清水、酔心、菊正宗の3種が、1杯500円で、もちろん木の升に入ってきます。先月も行きましたが、近々、また行ってみようと思いました。
 

休暇をとって飲む

2014-02-21 20:18:14 | コラム
 昨日の木曜日、急ぎの仕事がなくなったのをよいことに、急遽、休暇をとってバスに乗り、中央線沿線の駅に向かいました。開店とほぼ同時に店に入ります。予約がないので、ちょっと心配ではありますが、さすがに早い時間、どうにかいつもの指定席に着くことができました。カウンターの一番奥の席です。ここに座ると、ほとんど誰からも見えず、落ち着いて酒を味わうことができます。
 最近は海鮮サラダがお気に入り。生野菜がヘルシーな上に、つまみに最適な刺身も食べられるという一石二鳥のメニューです。これは注文するたびに微妙に違います。その日の仕入れに関係するのでしょう。刺身が多いこともあれば、少ないこともあり、昨日は3品ありましたが、2品くらいが多いようです。次に、カンパチのカマがメニューにあったので焼いてもらおうと注文したところ、ブリしかないとのこと。面倒なので頼みましたが、立派なのが出てきて驚きました。きっと高かったでしょう。
 酒は大信州のスパークリングというのをまず飲みました。爽やかで旨い! 続けて得意の花陽浴を、昨日は純米大吟醸でいただきました。酒米は美山錦。やはりちょっと違う風味を感じました。これが1合900円はお値打ち価格でしょう。思わず、おかわりをしていました。次は店長からサービスの1杯。しっかりとした味のお酒でした(もらいものゆえ、銘柄は忘れている)。それともう1杯飲んだのですが、これも銘柄は忘れました!
 帰りは、中央線の某駅まで行ってバスに乗り換えます。その駅の近くの酒屋さんで、いつものように酔って酒談義。いろいろ教えてもらって楽しい時間を過ごしました。結局、1升瓶を3本買い、1万円なり。持って帰るのが大変でした。
 こうして私の楽しい木曜日の夜は更けていきました。帰ってきてからは、なぜかお弁当を2つも食べていました。おかげで、いつも不調の腹具合がさらに悪化していました。
 明日も仕事。夕方からはまた飲みに行きます。なんだか酒場放浪記って感じになってきました。こんなの読んで面白いでしょうか?

クロッチ川柳

2014-02-16 20:54:09 | コラム
 私が通勤で利用している路線では、川越の観光に力を入れているようで、さまざまな取り組みが見られます。
 最近、電車内のディスプレイで流れているのが、クロッチ川柳です。クロッチは川越のキャラクターなのでしょうか。ちょっと悪そうな黒猫です。ゆるキャラとは言い難いように思います。最初の作品では、干してある魚を獲ろうとしてチャレンジ。何とか手に入れて走り去るというストーリーです。最後に、テロップが「家もなく身寄りもないが明日がある」という川柳が流れるというものになっています。したたかにたくましく生きる野良猫の姿を爽やかに描いています。そういえば、川越では野良猫をよく見かけた気がします。
 この川柳、ちょっと身につまされます。自分もクロッチと同じような境遇だからです。彼のように一人でもたくましく生きないとなあという気にさせられます。
 今日は日曜出勤。ほとんどサービス出勤なので、手当も何もつきません。帰りにスーパーへ行ってみると、雪のせいとかで商品がありません。東日本大震災直後のことが脳裏に蘇りました。しかたがないことですが、パンを買っただけで帰ってきました。明後日も雪の予想になりました。いつまで続くのでしょうか。ちょっと不安です。
 

タイムラグで楽しむオリンピック中継

2014-02-16 09:09:46 | コラム
 昨夜も綿屋という日本酒をかなり飲んでしまい、知らないうちに寝ていました。朝、6時頃起きても気分が悪く、ジャンプの結果だけ気になってTVをつけたのですが、スポーツニュースを見ることができず、まあいいやと寝てしまいました。次に目覚めたのが8時前、7時半過ぎから録画中継があるのを知っていたので、またTVの前に陣取りました。放送がちょうど始まったところでした。画面には「葛西金メダルなるか」という感じの文字が出ており、結果がわかりません。その気になれば、他のチャンネルを見たり、ネットで知ることもできましたが、せっかくなら知らないまま見てやろうと思い、チャンネルを動かすことはしませんでした。
 そのおかげで、実際のLIVE映像と同じように試合を楽しむことができました。リアルタイムで見ようと思えば、深夜になって、生活習慣が乱れます。というより、生活習慣は既に乱れているので何でもよいのですが、あまりにリズムが違うのは体がしんどいです。そういう意味で、楽に楽しいTV観戦ができました。お手軽に結果だけを見るより、やはり試合の流れを見た方が面白いですね。
 それはそうと、葛西選手は本当にレジェンドになりましたね。2本とも、納得のジャンプができたと思うので、結果よりもその方が満足感が大きかっただろうと思います。実況を聞いていて目頭が熱くなったのは私だけではなかったでしょう。7回目の出場にして初めてメダルを獲得したのは、ネバーギブアップのお手本として「伝説」になるものだと思いました。本当によかった。十代の選手が活躍する中で、中高年のかっこよさを堂々と見せてくれました。

休みたかった、マジで!

2014-02-15 14:14:35 | コラム
 6時過ぎに起きてテレビをチェックすると、羽生クンが見事金メダルのニュース! 素晴らしいなあということで、次は交通機関のチェック。パソコンも使って苦労して調べてみると、いつも雪にはめっぽう強い私の利用している私鉄が止まっています。土曜ということで、あまり熱心に対策をしていなかったのでしょう。おそらくバスも止まっているはず、とすれば、会社を休む口実としては申し分ありません。今日は休んで、テレビで羽生クンの雄姿を繰り返し見つつ、「働いている方、ご苦労さん!」と家でのんびりしようという邪まな考えが大きく浮かび上がりました。しかし、小心者の私は、一応行けるところまで行って帰ってこようと、アリバイ作りに走りました。案の定、バス停まで行くとバスは運休の由、道を見てもとても駅までは行けまい、行けたとしても運休では仕方がないというわけで、晴れて帰宅、くつろごうと思いました。ところが、私鉄が運転再開、不通になっているのは郊外だということがわかりました。さあ、どうする?という正念場です。
 今日は会議が3つもあります。しかし、通勤できる人は多くはないはず。だとすれば、休んでもどうということはありません。休暇はまだまだ有り余るほど残っています。問題は、鉄道が動いてしまったことです。これで大義名分が崩れました。
 それから十数分後、積もった雪が雨で溶け始めた道を、駅へ急ぐ私の姿がありました。ベンチコートを着たのは正解でした。風が強くて傘はさせないと思ったので、フードをかぶって最初から傘は持っていません。途中、傘が壊れてずぶ濡れの人をたくさん見ました。ただし、中途半端なブーツしかなくて、靴の中はビシャビシャになりました。手袋も好きではないので持っていません。手も凍えました。
 駅に着くと、幸運にも電車はすぐに来ました。後で聞いたところでは、通勤途上で皆さん、電車が来なかったり動かなかったりして遅れた由、私はラッキーでした。それにしても土曜が休みの人は羨ましいなあなどと呪詛の言葉を吐きつつ会社に到着。予想以上に人はいませんでした。
 結局、人が集まらず、事務仕事を少しして、昼過ぎに帰ってきました。朝の努力は何だったのか? 誰を恨みようもなく、明るくなった天を仰ぐばかりです。そうなると、ちょっとしたことでも癪に障るようになるものです。
 道を歩いていてムッとしたのはケータイやスマホを使いながら歩いている人でした。狭くなった道を、通話しながら歩いてい来る。よけてやっても礼を言うでもなく、話に夢中です。目の前の人間より、目に見えない人間を優先するのか!と喧嘩を売りたくなります。こんなことを言うと歳よりじみていると思いますが、かなり腹が立ちました。
 明日は晴れるのはうれしいけれど、もっと道がビシャビシャになって歩きにくいのでしょう。明日も仕事なんですよ。トホホ。

春を待つ手紙

2014-02-14 14:42:22 | コラム
 帰宅してポストを覗くと、チューリップの切手を貼った小さな封書が……。差出人を見ると、春頃、仕事で少しだけお世話をした女性からでした。感謝の気持ちと、近況の報告などが書かれており、心が温まる気がしました。
 中でも、来月、書の展覧会をやるということで、会場の地図も同封されていました。そういえば、書をやっているということを聞いたような気がしますが、個展を開くまでの腕前とは知りませんでした。会場は喫茶店のようですから、あまり改まったものではないのでしょうが、若いのになかなか行動力があるなあと感心しました。
 20代前半の女性でしたが、おっとりと落ち着いた感じがして、好ましい印象だったのを覚えています。書に親しんで得たものなのでしょうか。手紙はペン書きで、それも美しいと感じましたが、毛筆だとどのような感じなのか、楽しみにしたいと思います。
 遠い昔、私は画廊を借りて個展をやろうと思ったことがあります。銀座で6日間10万円程度だったと思います。半ば本気で絵を描いたものです。今思えば、あえて恥をかくようなことをしないでよかったと思います。ただ、彼女のように、若さで突っ走ってしまうのも間違いではないと思います。彼女の人生の中でよい思い出として残っていくに違いありません。私にできることはお土産でも持って個展を見に行くことだけですが、それでよいと思います。私のことを覚えていてくれて、わざわざ案内状を送ってくれた気持ちが何ともうれしいです。
 今日も外は雪。先日の雪が溶けたと思ったら、今日は1日中降り続いて、今も遠くが見えないほどです。でも、私の気持ちはちょっとだけ温かくなっています。

頒布会で悩んでます

2014-02-12 22:10:05 | コラム
 頒布会で悩んでいます。
 私の実家では、よく頒布会からいろいろなものを買っていました。そういう時代だったのかもしれません。
 私は、小学生の頃に、クラシックカーの頒布会に入っていて、月に1回、クラシックカーが届けられました。姉は陶芸の人形が届いていたと思います。母は食器を買っていたのではないでしょうか。
 買いに行かずとも、毎月品物が送られてくる。コレクターにとっては手間もなく、品物を確実にゲットできるわけですからメリットは大きいのでしょう。選択の範囲としては狭まりますから、多少意に沿わない物が配達されてくることはあるのですが、それも愛嬌といった感じでしょうか。
 さて、ときどきお酒を買う店があります。なかなか営業熱心で、パソコンにメールが来る、ポストにダイレクトメールも届くと大変です。そういった情報から買い物に行くこともたびたびありました。今回、そうしたメールの中に、ワインとチーズ、肴の3品が12回、毎月届くという企画の勧誘がありました。1回につき約4000円をどう考えるか、ワインだけでも2000円はするでしょうし、チーズと肴で2000円という値段は納得できます。決して高くはないですが、年間4万円という金額でまとまってしまうと、ちと高価かなとも思います。
 申し込みの締め切りまであとわずか。どうしようかと正直迷っています。そんな贅沢しなくてもいいと思えばその通りですし、ちょっと買い物をしても4000円くらいすぐにいってしまうのだから、ちょっと贅沢に毎月、ワインやおいしい肴を食べるのもいいんじゃないかと思えば、心豊かになります。あなたならどんなふうに考えますか。アドバイスをお願いします!

NHKの地域発ドラマを見ました

2014-02-11 13:50:18 | コラム
 麿赤兒氏主演のNHKドラマ「花園オールドボーイ」を見ました。
 麿氏は、前衛芸術的な舞台などをやっていらっしゃる方だったように思います。クセのある悪役など、あくの強い役どころが多いバイプレーヤーでいらっしゃると思ってきましたが、今日見たドラマでは、ラグビーを愛し、地域に貢献する老人の姿を味わい深く演じていらっしゃいました。月並みな言い方で恐縮ですが、内面から溢れ出てくるような、優しさ、孤独、老いの悲しみのようなものが、とてもよく演じられていました。私もあんな老人になりたいと思いました。
 奥さんを亡くした役でしたが、洗い物をする後姿を見ていると、そのまま自分の姿が投影されて切ないものがありました。あと数年すれば、私もあのように生活しているのでしょう。若い頃は、一人暮らしなど考えられませんでした。ドラマで一人暮らしの登場人物などを見ていると、寂しくないのだろうかといつも考えていたものです。今、自分がひとりぽっちになってみると、悲しいですが、少し気楽さもあるから不思議です。
 ただ、今は仕事があるので、誤魔化されていますが、リタイアした後はどうなのでしょう。寂しくて気が狂いそうになるような夜もきっとあるでしょう。他人のせいにするつもりはありません。自業自得だと思います。でも、今からしっかりと考えておかないといけない問題だと思います。
 それにしても、NHKの地域発ドラマはよくできていますね。今回は東大阪市のみなさんの協力もあったようで、地域に根付いた感があります。キャストも豪華で驚かされます。今後も、今回のように内容の深い、しみじみとした作品を作っていただきたいと思います。受信料を払って応援しています。
 

サイテーだった所沢の夜

2014-02-11 12:23:31 | コラム
 昨日はパスポートを受け取りに池袋に出かけ、あっさり受領。HPに寄せられた意見では、新宿より空いているそうですが、その通りだと思いました。
 まず、馴染みの店へ(先方はそうは思っていないでしょう。今回も前回も店主とは言葉を全く交わしていません)。白子と里芋の揚げ出しが美味、寒ブリの刺身も厚切りで感動、無農薬有機栽培の法蓮草のお浸しは醤油がいりませんでした。飲んだのは十四代、鳳凰美田、花陽浴、亀泉。高知の酒亀泉は、以前、吉田類氏が飲んでいたのを見て気になっていました。新酒は米の旨味が匂い立つようなフレッシュな味で、思わずおかわりしてしまいました。
 1時間ほどで切り上げ、近くの串焼き店へ寄り道。ここでは、プチトマトのベーコン巻を焼いてもらい、鶏もも肉刺、もう1品(忘れました!)を食べました。もも肉刺が遅くなると言って胡瓜の糠漬けを5キレほどいただいたのはうれしいおもてなしでした。酒は、奈良のどぶ酒という濁酒を燗と冷やでいただきました。濁酒の燗酒など初めて飲みましたが、へたることなく酸味が立って美味でした。ここでもしつこく埼玉の銘酒花陽浴でしめました。珍しいお酒をありがとう!
 ここで帰れば幸せだったはずです。そうだ、あの店のおばさんはどうしているかななんて思ったのが間違いの始まりです。そこへは去年初めて行きました。立派な割烹然とした建物なのに、過去2回行ってお客さんと会ったことはありません。今回もそうでした。引き戸を開けて入ると、立派なカウンターでおばさんがTVを見ていました。このあばさんは70歳はとうに過ぎているでしょう。垢抜けたおばさんで、若いころはきっときれいだったろうと思います。人品卑しからぬご婦人で、豊かな髪をうっすらと染めておしゃれです。
 ビールから入って剣菱の燗酒を飲みました。肴は簡単なものしかないことは知っていました。もう満腹でしたので、シイタケの焼き物をいただきました。猫の相手などをしながら、酔った勢いで身の上話をしてしまいました。おばさんは苦労人らしく、ただ聴くだけ。落ち込むことなくいろいろ話をさせてもらいました。
 アットホームな居心地の良さに長居をしてしまいました。そこまでは何となく覚えていますが、次に気が付くと所沢に着いていました。乗り過ごしたので、戻ろうと電車を探すと、上り電車は終了した由。どうしようもありませんでした。さすがにもう飲む気にはなれず、たぶんM屋でカレーライスを食べ、続けて、Y家で牛丼を食べました。Y家では1時間近く滞在、しまいにはバイトの店員に追い出されてしまいました。しばらくY家には行かないぞと誓いました。
先日の雪が残り、冷蔵庫のような所沢駅前をひたすら徘徊。途中、若い人が騒いでいて、パトカーが何台もやって来る騒ぎもあったようですが、巻き込まれることもなく、朝を迎えることができました。5時の始発に乗ったものの、また1駅乗り越してしまい、帰宅は6時過ぎ。結局、9時まで爆睡しました。
 とにかく寒かった所沢の夜。今回の教訓は「飲み屋の梯子は2軒まで」という貴重なものでした。風邪をひかなくてよかったです。いい歳をして、もうこんなことしたくないよお!という、またしても堂々の日記でしたあ!!
 

世界一の東京なんて

2014-02-09 20:29:13 | コラム
 日記風に書かないなんて言いながら、何と日記風のブログなんでしょうか。我ながらいやになります。
 今日は晴れましたね。昨日の雪が上がってよかったです。今日は洗濯をした以外は、例によってTVを見て過ごしました。昼から、昨日入手した「綿屋」を飲み始め、ハッピーな気分に。冷蔵庫にあったものを食べつくし、ストックの調整もできました。
 夕方、都知事選挙と買い物のために外出する準備をしました。ところが、投票の書類が見当たりません。かなり探したのですが、残念ながら発見できず、棄権のやむなきに至りました。投票終了が20:00だと知っていましたので、TVで確認すると、何ともうM氏の当確が出ていました。私はM氏に投票するつもりはなかったので残念ですが、早々に当確が出てしまったのですね。投票しなかった私には何を言う資格もありません。でも、世界一の東京なんて、私は望んでいません。大上段に振りかぶったいい加減さ、嘘くささに閉口するだけです。世界一なんて望んでいる人はいるんでしょうか。きっとM氏だけでしょう。I氏と同じように短命な予感がするのは私だけでしょうか。
 それはそうと、そそくさと買い物に出たのには理由があります。今日は大河ドラマ「軍師官兵衛」が19:15の開始ではないですか。今年は何だか見る気になっています。最後に大河ドラマを見ていたのは、「利家とまつ」でした。時代考証から言ってありえないと酷評された番組だったと思います。でも、適当に見られてよかった。その後は全く見ていませんでした。
 私には都知事選挙よりも大河ドラマが大切でした。もう誰も政治なんかに期待していない。今回の投票率はどのくらいだったのでしょうか。
 

雪の富士山

2014-02-09 08:13:41 | コラム

雪が上がった今日の富士山です。私のマンションから撮りました。雪の屋根屋根を前景に雲間から見える富士はいかがでしょうか?
 バブルの時期、週刊誌で「レンタル家族」という記事を見ました。老夫婦が、子供夫婦と孫と家族団欒の時間を過ごしている写真だと思ったら、子供夫婦と孫は業者が送り込んだ人たちで、即席の家族というわけです。お金で愛情は買えないと言われますが、その気になれば家族はできるのだなと感じました。
 バブル崩壊後、「もう経済のことはどうでもいい、心の豊かさを大切にしよう」という風潮が社会に生まれたように感じます、しかし、現在はアベノミクス、デフレ脱却など、経済の話題ばかり。この間、日本の経済構造は大きく変わったと思われます。雇用形態の変化は特に著しく、派遣社員が急増してきました。日本企業の大きな特色は終身雇用制だと教わりましたが、我が国の経済成長を支えた時代のシステムは消滅してしまいました。もちろん弊害もあったでしょう。しかし、安心して生活し、会社のために頑張れるというメリットもあったのではないでしょうか。家族のような環境は、自分の居場所でもあったでしょう。
 近代化、現代化とは何なのか? システムを変えれば「改革」とか「進歩」と評価され、推進者は出世できるのでしょうが、余計なところに手をつけて、古い良さというものまで破壊しているのではないでしょうか。
 富士山は今のままで美しい。世界遺産も結構ですが、余計なことはしないでほしいと思います。

 

大雪と歯肉炎と仕事

2014-02-08 14:26:46 | コラム
 全国的に雪のようです。私は今朝は仕事で、前夜から気になっていたのですが、朝はうっすらと積もっている感じで、通勤は問題ありませんでした。ところが、仕事を終えて1時過ぎに外へ出ると、大変なことになっていました。細かい雪が強く降っていたからです。駅までの道で、建物の間などは強い風で傘をさすことができず、あきらめて傘なしで歩きました。車道はすでにシャーベット状の雪がかなり積もり、車もノロノロ運転になっています。
 今、ベランダから外を見ていても、雪で遠くが見えません。徐々に水気を含んだ湿った雪になっている気がします。寒さからいっても、まだ降り止むことはないでしょう。
 実は、夕べは大手町で会議があって、夕方から出かけました。終了は20時ということで、飲みだすにはちょうどよい時間です。楽しみにしていたのですが、一昨日くらいから右下の歯茎が腫れ上がり、ずきずきうずいていました。一昨日は、お蔭で酒を飲む気にもなれず、休肝日に。その借りもあって、昨夜は飲んで温まろうと張り切っていたのでした。
 結局、昨夜も休肝日とし、雪で降り込められた週末にまとめ飲みだと力んでいました。しかし、歯肉炎は今日もひどく、昨日同様、何かを食べようという気にもなれません。とはいえ、今日は飲まないわけにはいきません。何しろ、今日の予定では、仕事の後、先日の上野の店へ行こうと決めていたくらいです。さすがに、雪の中を出かけることはやめましたが、飲むのをやめるわけにはいかない。今日は覚悟を決めて飲みます。
 綿屋の新酒を買ってきました。試飲したところでは、なかなかガツンとした感じでよい酒でした。欲を言えば、もう少しコクがほしいというところでしょうか。これから音楽を聴きながら、そして、たまに外の吹雪を眺めながら、飲み始めます! お仕事の皆さん、申し訳ありません。きっと歯肉炎がもっと痛み出すというバチが当たるここと思いますので、それで勘弁してください。

放送文化を守ったゾ?

2014-02-07 22:08:23 | コラム
 もう10年くらい前のことになるでしょうか。NHKのニュースを見て度肝を抜かれました。ちょっと不適当な表現かもしれませんが、とにかくぶっとんだ、それくらい驚いたということです。何と、ニュースが常体、つまり「だ・である体」で読まれていたのです。
 私は、常体は書き言葉だと思います。天下の公共放送NHKが、なぜ耳に逆らう言い方に変えたのか、私にはどうしても納得できませんでした。きれいな日本語を、きれいに話してほしい、つまり、敬体、「です・ます体」で丁寧に話してほしい、それが今までの文化のはずだ、そう思ったのです。
 私は居ても立ってもいられず、NHKにメールを送って抗議しました。「クレイマー」という言葉が当時あったかどうかわかりませんが、私はクレイマーではなかったと思います。庶民が感じる当然の感想を送ったまでです(クレイマーと言われる人たちは皆そう思っているのでしょうが……)。私は受信料もしっかりと払っているし、気持ちの良い放送をしてほしいと主張する権利はあると思いました。
 NHKからは返信が来ました。情報をスピーディーに発信するためには、歯切れの良い常体がふさわしいというのが、回答の骨子でした。信じられない気持ちでした。憤りでいっぱいになりました。私はなおも納得できず、何通かのメールを送り続けました。
 私と同じように考えた人も多く、抗議が無視できなくなったのかどうか、真相は謎ですが、放送はしばらくして敬体に戻りました。私はほっとしました。常体の放送など絶対聞きたくないと思ったからです。私は放送文化を守るために多少なりとも貢献できたと思います。ニュースステーションのナレーションは常体ですが、私はいまだにどうしても違和感が払拭できません。マスコミは何か勘違いしているのではないか、自分たちを何様だと思っているのかと、どうしても反感を持ってしまいます。
 つまらないことでしょうか? スタイリッシュな常体こそが現代にふさわしい語り口なのでしょうか? あなたはどんなふうに感じますか?