観自在

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教育再生ってどう考えてもヘンでしょ?

2015-03-08 21:15:30 | コラム
 私は教育に関心を持っているわけでもなく、自分が受けた学校教育にもよい思い出はあまりありません。ですから、教育問題なんてどうでもよいようなものですが、ちょっと気になることがあるので一言だけ言わせてください。
 ニュースを見ていると、教育再生会議というのがよく出てきて、教育改革を推進しているようです。首相などもよく口になさっているので、耳に入る機会も多いのです。しかし、よく考えてみれば、教育を「再生」しなければならないとするなら、今、現実に学校で教育を受けている児童・生徒・学生の皆さんは「死に体」の教育を受けているということになります。自分が、今、現に受けている授業が「再生」しなければならない「死に体」の内容だったとするなら、勉強しようなどと言う気になるでしょうか。子供たちに対して、「再生」などと言う言葉を使う政治家の皆さんの神経がわかりません。
 仮に現在の教育が「再生」しなければならない「死に体」の内容だと言うなら、責任は誰にあるのでしょうか? かつて大きな路線変更がなされ、やはり撤回された「ゆとり教育」を推進したのは誰ですか? 学校や保護者から「ゆとり教育が必要だ」という声が上がり、学校主導で教科書が改められたり、指導要領が変わったのではありません。お役所が勝手に決めて、勝手に改革を行った結果です。おそらく、ゆとり教育を推進したお役人の皆さんは、その功績(現状を改革したというだけの!)によって出世なさったのでしょうが、大きな路線変更を強いるような改悪をし、子供たちを混乱させた責任は誰がとるのでしょうか。自らの責任には一切触れず、学校が悪いという世論を作って責任を転嫁しようとしている、私にはそう思えてなりません。「再生」が必要な教育を作り出しておきながら、一方では「教育再生会議」なるものを立ち上げている鉄面皮には呆れるばかりです。
 新しいことをやらなければ目立たず、出世もできないから、必要でないこと、改悪になることでも平気でやっているというのが、現在のお役所の体質なのではないでしょうか。
 大学入試センター試験も曲がり角に来ているようです。改革する必要もあるのかもしれませんが、自分の出世のための改革はやめてください。迷惑するのは子供達だからです。選挙年齢が18歳に引き下げられるようですね。高校生や大学生の皆さんは、自分の体験をもとに、でたらめな行政に鉄槌を下してください。私だったらそうします。


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