聴いてみて驚きました。まず、音場が広い。厚みがあって広がる感じは、先日、DALIのスピーカーを聴いたときを彷彿とさせました。PHILIPSのCDPはアナログに近い音がすると言われますが、音の厚みと深み、立体感を指すのだろうと思いました。
次に楽器の分解能が大変高いということがわかりました。今までは団子になっていた低音のベースや高いストリングスなど、1つ1つの楽器が分かれて聴こえるというはこういうことなのかと初めてわかりました。X30ではとてもこういうふうに聴こえませんでした。オーディオ装置を替えて聴こえなかった音が聴こえるようになったなどと言いますが、まさにそういう感じです。ESOTERICのCDPの方がシャープに音を出すと思っていたのにそうではありませんでした。PHILIPSのCDPに抱いていたイメージとはかなり違いました。
私が感じる限り、このCDPはクラシックだけではないですね。ロックやジャズ、ボーカルも好ましく聞こえました。意外にオールラウンダーなのだと感じました。
生の音楽に近い雰囲気に浸っていると、今までの私のオーディオ人生は何だったのか、と情けなくなりました。と同時に、ここで素晴らしい音楽に巡り合えてよかったと感じました。これからはLHH700がメインのCDPになるでしょう。お試しくらいの気持ちで購入しましたが、これに代わるものはないという人がいるというのも理解できます。
それにしても、最新の技術がいいというわけではない、オーディオの奥深さを感じました。今回、思い切って購入を決めて正解でした。CDPによって、これだけ音楽の楽しさが変わるなどとは思ってもいませんでした。いろいろな音楽をこのCDPで聴きたくなりました。