半年近く前になりますか、神楽坂にある料亭に飲みに行ったときのこと、店主が面白いと見せてくれたのが、この本でした。インターネットでようやく手に入れたという本は、絵本という範疇に入るのでしょうか。「しかけえほん」と表紙にも書かれているので、そういうことにしておきます。
作者はルーファス・バトラー・セダー、訳者は「たに ゆき」とだけ表記されています。大日本絵画社刊で1900円です。
「たに」さんには失礼ながら、確かに字は書いてありますが、内容にはあまり意味がありません。要するに、この本には「しかけ」があるのであって、「ページをひらくとどうぶつがうごきだす!」のです。
本のページには黒い窓が開いていて、細く白いストライプが何本も入っています。そこに浮き出ているのは動物の黒い影。その動物たちが、ページをめくるごとに、動き出すのです! 最初は馬、次に鶏、犬、猫、鷲、チンパンジー、蝶、亀、最後は星と続きます。
大がかりな仕掛けではないと思います。おそらく目の残像を利用しただけの単純な仕掛けでしょう。でも、それがとてもよくできていて、思わず惹きつけられてしまうのです。絵本とうたってありますが、子供より大人の方が面白がるでしょう。言いしれぬノスタルジアが感じられるのです。極めてアナログで、電池も何も使っていないからこそのよさだろうと思います。
こんな単純なものに感動させられる、何とも小馬鹿にされたような、騙される快感のようなもの。このとぼけた感じが、この本の持ち味ですね。だから、書店で見つけて、すぐに買ってしまいました。馬鹿馬鹿しいと思いつつ。
仕掛けがある分、むやみに厚く、背表紙も派手です。書店で見かけたら、一度手にとってご覧ください。でも、そうか、セロファンで包装されていますね。中を見ることは出来ません。購入してくださいと言いたくはありませんが、私は即決で買いました。何度も眺めて、ほのぼのしています。
作者はルーファス・バトラー・セダー、訳者は「たに ゆき」とだけ表記されています。大日本絵画社刊で1900円です。
「たに」さんには失礼ながら、確かに字は書いてありますが、内容にはあまり意味がありません。要するに、この本には「しかけ」があるのであって、「ページをひらくとどうぶつがうごきだす!」のです。
本のページには黒い窓が開いていて、細く白いストライプが何本も入っています。そこに浮き出ているのは動物の黒い影。その動物たちが、ページをめくるごとに、動き出すのです! 最初は馬、次に鶏、犬、猫、鷲、チンパンジー、蝶、亀、最後は星と続きます。
大がかりな仕掛けではないと思います。おそらく目の残像を利用しただけの単純な仕掛けでしょう。でも、それがとてもよくできていて、思わず惹きつけられてしまうのです。絵本とうたってありますが、子供より大人の方が面白がるでしょう。言いしれぬノスタルジアが感じられるのです。極めてアナログで、電池も何も使っていないからこそのよさだろうと思います。
こんな単純なものに感動させられる、何とも小馬鹿にされたような、騙される快感のようなもの。このとぼけた感じが、この本の持ち味ですね。だから、書店で見つけて、すぐに買ってしまいました。馬鹿馬鹿しいと思いつつ。
仕掛けがある分、むやみに厚く、背表紙も派手です。書店で見かけたら、一度手にとってご覧ください。でも、そうか、セロファンで包装されていますね。中を見ることは出来ません。購入してくださいと言いたくはありませんが、私は即決で買いました。何度も眺めて、ほのぼのしています。