観自在

身辺雑感を気ままに書き込んでいます。日記ではなく、随筆風にと心がけています。気になったら是非メールください!

書くことはたくさんあるのですが

2015-10-11 16:30:23 | オーディオ・音楽
 尾瀬の記事はアップしましたが、三陸や北九州の旅は何となく書く気になれず、今も余韻に浸っているような有様です。
 今日は久々の休日、一日家にいて、PCのメンテナンスなどしていました。
 昨夜でしたか、偶然テレビをつけると、女性4人組のバンドが演奏していました。そのメロディーラインの自然さに好感をもって録画していたのを今日聴いてみると、なんとも素晴らしい。音楽を聴いて、こんな思いにとらわれたのはいつ以来でしょうか。
 こんなオッサンが申し訳ないのですが、聴いたのはSCANDALというバンドでした。
 ガールズバンドということで、往年のプリンセス・プリンセスとかぶるイメージもありますが、私はプリプリには関心がなかったので、よくわかりません。プリプリを知ったのも、徳永さんのカバーだったくらいです。
 SCANDALはヴィジュアル的にも申し分ないですが、一番素晴らしいのはメロディーラインの美しさでしょう。ロックンロールの王道を行っている感じです。初めて聴くのに懐かしい感じのメロディーは、私のような中高年から初老の人間にもすんなりと入って来るから不思議です。作曲や作詞も自身で手掛けているものが多いようです。そうなると才能としか言いようがありません。「BABY」「瞬間センチメンタル」など、何度も聴いてしまいました。
 歌詞もいいですね。ラブソングもありますが、かなり多くが、積極的に主体的に生きようというような、応援歌的な内容で励まされました。時代の空気によくマッチしている点も評価されているのだろうと思います。若いメンバーながら、いろいろなことをよく知っていて、それを自分の感性で伝えようとしている。それが、背伸びでもなく、等身大だから一層リアリティがあるのではないでしょうか。彼女たちには同時代の人間だけが聴いているのではないということを知ってほしいと思います。音楽は国境を超えると同時に、世代だって超えているのです。よいものは地域や年代を超越します。SCANDALの演奏は間違いなく素晴らしいです。
 私のような、初老の人間にも、とてもインパクトがありました、音楽を聴いてこれほど興奮したのは、いつ以来でしょうか? 素晴らしいバンドです。これがブレイクしないようなら、日本も終わりという感じでしょうか。AKBも嫌いではありませんが、次元が違う気がします。
 これからの活躍に期待です。応援します!!!

平原綾香は大菩薩である

2015-01-24 08:06:00 | オーディオ・音楽
 平岡正明氏の著作に『山口百恵は菩薩である』という本がありました。私は読んでいませんし、同時代ながら、それほどのファンでもなかったので、「山口百恵は菩薩である」と言われても、そうかな……という感じでした。
 最近、スピーカーを買い替えたのを機に、過去のCDを聞き直しています。その中で、一番気に入っているのが、平原綾香さんです。先日、NHKのカバーという番組に出演されているのを見て感動しました。司会のリリー・フランキー氏は「包容力」という言葉を繰り返していましたし、夏葉さんに至っては「メロディー」という曲を聴いて、本当に泣いていらっしゃいました。生で聴いたら、きっとそうなるのだろうと思いました。父上がサックスで伴奏されていたので、平原綾香さんもいつも以上に力が入っていたのかもしれません。
 天に向かって訴えるような歌いっぷりは、もう神がかっているというしかないでしょう。かつて、銀座の銀巴里で三輪明宏氏の歌を聴いたときのことを思い出しました。三輪氏は間違いなくカリスマ的存在ですが、もう歌という領域を超えたステージだったと思います。好き嫌いはあるにしても、演劇を見ているような錯覚を覚えました。「濃い」というのは、良くも悪くもあのようなことを言うのだろうと思いました。平原さんにも同じような印象を持ちました。
 私は「平原綾香は大菩薩である」と言いたい。大乗仏教では、人を助けようという気持ちを持って行動する人は、誰でも菩薩になれます。その菩薩の中でも「観音菩薩」「勢至菩薩」「普賢菩薩」など、メジャーな菩薩を特に「大菩薩」と言うようです。平原さんは、大菩薩であると思います。Jポップとか歌謡曲とかいう範疇を飛び出して、多くの人が彼女の歌に癒されているでしょう。同じ時代に生まれてきてよかったと思うのは、小比類巻かおるさんと平原さんです。
 今日放映された「サワコの朝」という番組に徳永英明氏が出演され、最後に話していらっしゃいましたが、東京オリンピックの開会式か閉会式で、平原さんが歌いたいとおっしゃっていると聞きました。もちろん、徳永氏も歌いたいということで、一緒に「ジュピター」を歌おうみたいなノリになっていました。これは是非実現してほしいなあ。世界中に向けてお2人の歌を発信してほしいと切に希望します。
 さて、相変わらず、中古CDしか買わない私ですが、平原さんのベスト盤といえば何でしょうか? ファンの方にぜひご教示を賜れればと思います。ご本人から自薦というのはないでしょうねえ。成りすましはご遠慮ください。でも、それも面白いか!

スピーカー JBL LS80 続報

2015-01-10 17:09:47 | オーディオ・音楽
 年末にスピーカーを買い替え、JBLLS80を導入しました。中古なので、エージングなんかもいらず、セッティングをきちんとしていないのも、そのままなのですが、毎日聴いているので、また一言言いたくなった次第です。
 何度か聴いているうちに、メリットとして、より強く感じるようになったのは、圧倒的な臨場感です。よくライブ感が優れているのを「スピーカーが見えない」というように言われますが、まさにその通りだと感じることがあります。特に、少しボリュームを上げてやると、バイラジアルホーンの効能もあってか、フレッシュで抜けのいい音がします。たまにジャズのライブハウスに行くことがありますが、そういう感じがよく出る気がします。
 デメリットとして気になるのは、音がドライだということ。これはJBLの音なのでしょうが、艶やかさ、繊細さはあまり出てこない気がします。シャリシャリした音が嫌いな方は、このスピーカーは気に入らないだろうと思います。また、確かに立体的な音なのですが、トールボーイのせいか、ときに線が細いような印象を受けることがあります。
 メリットもデメリットもありますが、コストパフォーマンスを考えれば、よい買い物だったという印象は今も変わりません。しばらく使っていくことになると思います。でも、ハイレゾが評判らしいですね。私はまだよく知らないのですが、これから情報を集めていきたいと思います。買うのはもっと先でしょうが。

JBL LS80

2014-12-23 19:23:01 | オーディオ・音楽
 ボーナスも出たので、何か買いたいと思い、また再燃しつつあったオーディオ熱にうなされて、スピーカーを買ってしまいました。
 私の場合、アンプとCDプレーヤーは満足していたので、残りはスピーカーでした。もともとメインで使っていたタンノイのアーデンMK2のエッジが破れてしまい、メンテナンスが面倒だと買い替えたのが10年近く前でした。中古のオ-ディオショップへ行って、ちょうど鳴っていたB&WのMATRIX802S3を購入しました。15万円でした。この機種はまだ中古の買い取り価格が10万円ちょっとするので、大変よい買い物ができたと喜んでいます。しかし、音としてはちょっと大人しいというか、特徴がない(そこがよいのでしょうが)感じが否めませんでした。
 すっと気になっていたのがJBLのスピーカーでした。しかし、スタジオモニターシリーズでまともな機械を買おうとすれば、馬鹿でかい機種になってしまいますし、ジャスオンリーで聴くわけでもないので、ちょっと躊躇していました。自分が求めている音もよくわからず、長く悩んできましたが、ずっと気になっていたのがLS80でした。これは2006年6月に、JBLの60周年記念のスピーカーとして発売されました。JBLの中でもヨーロピアンスピーカーに近いということで、ずっとイギリスのスピーカーを聴いてきた自分には合いそうでした。発売当初のコラムに、マッキントッシュのプリメインアンプMA6900とベストマッチだというのがあって、それも頭を離れませんでした。以来、中古の情報を眺めながら、相場や出物を見てきました。
 今回は、初めて取引した中古オーディオショップでしたが、以前からマークして信頼できると思っていたので、数日前に中古が出ているのに気付いて、コンディションを問い合わせ、すぐに購入を決めました。値段は「すごく安い」というほどではありませんでしたが、高くはありませんでした。本日、到着して開封してみると、大変美しい個体で、箱があれば未使用でも通るのではないかというくらいでした。とても頑丈に梱包されていて、36キロありますが、運びやすかったと思います。
 早速、音出しをやってみました。実は、私は今日初めてこのスピーカーの音を聴きました。JBLではホームシアター用として売っていたようなので、ピュアオーディオ機としての実力はどうなのか、不安でした。また、開封しているときに初めて知ったのですが、中国製らしいこともちょっとがっかりでした。
 最初はこもった音がして、真っ青でした。しかし、しばらくすると、非常に厚みのあるメリハリのきいた立体的な音を出すようになりました。私が一番期待したのはバイラジアルホーンの音でした。ジャズ喫茶等で耳にするJBLサウンドは抜けるようなホーンの音が魅力でした。トールボーイの小さなユニットでどのくらいホーンの醍醐味が味わえるのか、興味がありました。今、聴いているとなかなか健闘していると思います。マッキントッシュのアンプのリアリティーをホーンがよく鳴らしています。とても生々しい音です。高域を担当するリングツイーターとの相性もよいようです。
 私はマンション住まいなので、低音を補うことは考えていません。あの突き上げるような音は迷惑です。LS80には20センチのウーハーがダブルで装着されており、私の場合は低域は十分だと思います。弾むような低音が聴こえていて楽しいです。今は適当に置いて、ケーブルをつないだだけの状況なので、定位云々は言えませんが、立体的で奥行きがある音がしていますので、何とかなるのではないかと思います。
 よく言われているように、女性のボーカルは得意のようです。今は平原綾香さんの「シェラザード」を聴いていますが、とても魅力的です。子音の音がちょっときついかもしれません。少し耳につきます。ただ、息遣いまでがリアルに聴こえます。
 遂にスピーカーもアメリカ製になって、ドライな音というのが、こういうものかと知りました。タンノイのような弦楽器の艶やかさはありませんが、バックのオーケストラはよく分離しながら重層的な音楽を奏でています。
 夜はボリュームを絞って聴きますが、それは少し苦手なのではないかと言う気がします。というか、やはりちょっとパワーを入れて聴きたくなってしまう、そういう気にさせるスピーカーです。
 外観はスリムですが背が高く、奥行きが意外にあります。LS60と比較するときっとずいぶんでかいのだろうと思います。
 本当はヨーロッパのスピーカーが欲しかったのですが、高価なので無理かなと思っていました。今、支出できるだけの金額で買うとしたら、これだろうなという感じで思い切って買ったのですが、現代風な音で、こういうのも十分楽しいと思います。防磁型ですので、TVの脇にも置けます。そのうちサラウンドでもやったらもっと楽しいかもしれません。私は当分、音楽しか聴かないと思いますが、思い切って買ってよかったと思います。とてもバランスのよい、しっかりとした特徴を持ったスピーカーです。
 久しぶりにオーディオの記事が書けました。私のシステムもこれで完成した気がします。大満足です。

もう一度語りたい 本田美奈子さん

2014-05-17 23:15:13 | オーディオ・音楽
 本田美奈子さんについては、何度か書かせてもらいました。しかし、今日は寝る前にもう一度、どうしても一言書いておきたくなりました。まったくわがままな話です。
 確かに、本田美奈子さんと私には時代的な接点があります。けれど、生前はそれほど意識したことはなかったのです。歌を聞いた記憶もありません。
 今日、繰り返し彼女のDVD画像を見ました。「アヴェマリア」「家路」「つばさ」の3曲が映像とともに収録されたものです。これまでは、一番若いころに撮られた「つばさ」ばかり聴いてきたのですが、今日、しみじみと「アヴェマリア」とドボルザークの「新世界より」に彼女が詩を付けた「家路」を聴いていて、いろいろなことを感じました。
 なぜ彼女の歌声が私に届いてやまないのか。それは、彼女の想いが、すべての現実を超越しているからだと気づきました。歌手といえども職業ですから、売れることを意識して歌っていることは当然です。聴いている人を癒したいとか、自分の思いを伝えたいとか、当然ポリシーをもって歌っているでしょう。それはプロとして当然ですし、そういう思いがなくては、人の心に届く歌は歌えないと思います。
 けれども、私が感じる限りで言えば、本田美奈子さんはそういう次元を超越しています。彼女が早い死を予見していたのかどうかは定かではありませんが、自分の利益を超えた公共の福祉?、まるで天使のような視点から歌っているのが彼女の歌であると思います。彼女が歌っているのは二人の愛ではありません。もっと大きな人類愛?というか、神の愛?のような次元であると感じます。「二人の愛」がない私のような人間には、そういう大きな普遍的な愛が心に届くのです。
 舞台で活躍された方ですから、私とは正反対に大げさな演出を感じる方もいるかもしれません。彼女と言えども霞を食べていたわけではないし、実力派として認められたいという野心もあったかもしれません。彼女について何も知らないくせに横柄な言い方かもしれません。しかし、本当に純粋で無垢な精神、大きな愛を感じてしまうのは私だけでしょうか。
 彼女が今も生きていて、今も歌い続けていたとしたらどうだったのか、私は越路吹雪さんや美空ひばりさんのような国民的な実力派歌手として活躍していたに違いないと思います。
 私は彼女の歌が聴けてよかったと思います。これからも折に触れて聴いていくでしょう。

何度目かな? MAー6900の話題は

2014-05-17 21:10:59 | オーディオ・音楽
 今日は1日、家で過ごし、自宅のオーディオを使ってのホームコンサートとなりました。
 私のオーディオについては何度も自慢しているのですが、アンプがMA-6900、CDPがLHH-700、スピーカーがB&WのMATRIX802-S3というラインナップで、ほとんどヴィンテージの世界でやっております。ジャンルはJAZZからフュージョン、Jポップ、演歌、クラシックまで何でもあり。実にいい加減なリスナーということになります。
 私のシステムの中で特に思い入れの深いのはアンプです。すべて中古で買っていますが、その中でもアンプは飛び抜けて高価であり、愛着もひとしおです。少年時代に友人の父上が使っていらっしゃったマッキントッシュが憧れになったことは前にも述べたとおりです。
 購入にあたっては、実際に試聴したり、評判を調べたりしました。聴き分ける耳を持っていないので、何とも言えませんが、秋葉原のテレオンさんで他社のアンプと聴き比べたときに、そのリアル感は次元が違っていたと思います。なかなか大音量で聴けるような環境の方はいらっしゃらないと思うのですが、このアンプが小音量でどうなのか、大変興味がありました。今まで使ってみて、私の家もマンションですので、それほどパワーが入れられません。それでも、問題ないというのが結論です。そこそこの音量でも十分にリアルなサウンドを響かせてくれていると思います。セパレートはそれなりの価値があるのでしょうが、私にはこれで十分だと今日改めて思いました。後継機のことは知りませんが、マッキントッシュの音作りも変化しているようです。最新式の機械がベストではないことは、CDPで実感したところです。
 中古のインテグレイテッドアンプをご検討の方、アキュフェーズやラックスも素晴らしいでしょうが、ぜひマッキントッシュも比較対象としてご考慮ください。アメリカには思想がないといいますが、音楽性についてはリアルで楽しい演奏が構築されていると思います。



中村あゆみさんって

2014-04-29 13:04:51 | オーディオ・音楽
 かなり前に池袋の路地裏の中古CD専門店で500円で購入した中村あゆみさんのアルバム「VOICE」にハマっています。これもカバーアルバムで、蕾、桜坂、瞳を閉じて、真夏の果実、悲しみは雪のように、スローなブギにしてくれ、勝手にしやがれなど、名曲ばかりのラインナップです。それら名曲をあのハスキーボイスで歌われると、私にはオリジナル以上の素晴らしさが感じられ、古い曲が新鮮でたまりません。そもそもオリジナルを知らない曲もあるくらいですから、新鮮なわけではあります。
 蕾はコブクロの名曲らしいですね。コブクロもゆずもミスチルも区別がつかない私ですが、オリジナルを聴いてみたいと思いました。中村さんはダイナミックさに、年齢の重みをうまく重ねた素敵な歌い方になっています。往年の名曲「翼の折れたエンジェル」も楽しいアレンジになっていて新たに味わうことができました。
 しかし、カバー曲や往年のスターばかりがよいなんて、どうも老け込んできました。新しい才能に気づいたり、新しいものを柔軟に受け入れることも大切なんですが……。

うーん、いいなあ

2014-02-25 16:59:45 | オーディオ・音楽
 布施明氏が昔から好きです。昔は好きだったという方が正確かもしれません。最近は聴くこともなく、CDすら持っていませんでした。
 先日、ブックオフをひやかしていると、500円コーナーで「BalladeⅡ」というアルバムを見つけました。カバーだけで作られたアルバムで「LOVE LOVE LOVE」に始まって「駅」「Everything」「あの日に帰りたい」「恋人よ」「雨音はショパンの調べ」「ひだまりの詩」「わかれうた」「夢の途中」「jupiter」「PRIDE」と続きます。徳永英明氏のヴォーカリストシリーズを意識したのかどうか知りませんが、なかなか素晴らしい選曲なのではないかと思い、購入しました。
 たいして期待もしておらず、2~3日放っておいてから、今日聴いてみました。布施氏といえば往年はダイナミックな歌唱がトレードマークでした。このアルバムはさすがにバラードというだけあって、抑えて歌っています。お年を召して声が出なくなったというのとは違うと思います。あの濃い感じはもちろん残っているのですが、熱唱という雰囲気ではありません。録音がよいのか、ニアサイドで聴いているような生々しさが感じられます。かなり懐かしい歌から、比較的新しい?歌まで、堪能できる1枚でした。私は「ひだまりの詩」が特に気に入りました。
 ⅡというからにはⅠもあるのでしょう。どんな曲が選ばれているのか、興味があります。ご存知の方はいらっしゃいますか?
 ちなみに、このアルバムを最初に買った方は、購入した日付を書き留める習慣をお持ちのようです。歌詞カードの最後のページに「2009.9.11」とメモしてありました。アメリカ同時多発テロが起こったのは2001年でした。 

やっぱりどうかしている

2013-12-15 23:52:58 | オーディオ・音楽
 今日、テレビを見ているとトーク番組に石井一久氏が出ていました。私はピッチャーでは野茂英雄氏が好きで、石井氏は対照的な気がしていました。面白かったのは、氏はスペアを買わないと気が済まないような強迫観念があるらしく、TVなども一度に3台か4台くらい買ってしまうということ。壊れたら困るということでした。
 普段の私なら呆れるだけかもしれませんが、実は先日、PILIPSのLHH700というCDプレーヤーを買ってしまいました。数回前にこのブログで紹介した1台目を買ってからちょうど1週間後のことです。私は、それほどこのCDPに惚れ込みました。今はリビングにオーディオ装置があるだけですが、プリメインアンプが2台、スピーカーも1組余っているので、別の部屋で聴くためにはCDPがもう1台あってもよいと考えていたのです。10万円前後出して、これほど好みに合うCDPが見つかるかと考えたとき、買っておいた方がよいと判断しました。中古品は出会ったときにしか買えません。まして古い機械ともなると、だんだん出会えるチャンスは減ります。
 自分の判断は間違っていないと思いますが、それにしても同じ機械を2台持つなどということは普通に考えればヘンです。ちょっと自分の考え方はおかしくなっているのかなと不安な気もします。あなたはどう思われますか?

魅入られた?

2013-12-15 23:29:36 | オーディオ・音楽
 先日、本田美奈子さんのことを書いたのですが、あの日以来、寝る前には必ずDVDを飽きることなく見ています。自分でもどうかしているのではないかと思うほど、気に入ってしまいました。
 彼女の何が私をこうも惹きつけて離さないのでしょうか。
 一つの理由は、私の好きな劇団の女優さんに雰囲気がよく似ていることが挙げられるかもしれません。その女優さんはミュージカルも得意ですし、華奢な体からは想像もつかないしっかりとした声を出します。明るく、清潔感があって爽やかな印象が大変よく似ています。
 DVDの「つばさ」を歌っていた本田さんは、まだ自身の病気のことは知らなかったのではないでしょうか。発病前かもしれません。溌剌と表情豊かに歌っている彼女の姿は、健康的でまぶしいほどです。これからというときに亡くなるとは想像もできません。そう思うと、短い人生を完全燃焼しようと健気に歌っているような気がしてきて、引き込まれてしまうのです。
 薄幸な彼女ですが、多くの歌や映像を残してくれました。それは多くの人の心に残り、歌い継がれ、語り継がれていくでしょう。生きた足跡をしっかりと残してくれた彼女に、お礼を言いたいと思います。
 CDもよいのですが、私にはビジュアルがよいです。健気に懸命に歌う姿を当分見続けることでしょう。

気高くキュートな歌姫

2013-12-10 00:21:39 | オーディオ・音楽
 本田美奈子さんは前から気になっていましたが、なぜかCDなど買うこともなく今日まできていました。かなり以前にNHKでしたか、闘病生活を描いたドキュメンタリーを見て、とても痛々しく、切ない気持ちになったので、それが原因で敬遠していたのかもしれません。アイドルとしてデビューしながら、本格的な歌のレッスンに励み、オーディションでミスサイゴンの主役の座を射止めた逸話は有名です。
 数日前にブックオフで中古を見つけていて、今日買ってきました。「本田美奈子 CLASSICAL BEST 心に響く歌」というアルバムです。帰宅が深夜になったので、今日は3曲入りのDVDのみ試聴しました。中でも一番素晴らしいと思ったのが、1996年8月に収録された「つばさ」でした。阿蘇でしょうか、野外ステージのライブ映像です。「つばさ」は長く引くハイヴォイスが有名な曲で、ユーチューブでもたくさんの動画を見ることができます。しかし、このCDについているDVDのライブ映像が一番よいように感じました。可憐な姿からは想像できない堂々と自信に満ちた歌唱です。若々しく清楚でキュートな笑顔が何とも言えません。深夜にもかかわらず、繰り返し再生してしまいました。
 白血病であっけなく逝ってしまった彼女ですが、まだまだ歌いたかったでしょう。その無念を思うと心が張り裂けそうです。きっと神様が近くに置きたくなって、急に召してしまったのでしょう。そのせいもあって彼女は伝説になりました。何とも皮肉ですが、致し方のないことでしょう。
 私のような人間が凡庸にだらだらと生きているのが恥ずかしくなります。

今までのオーディオ人生って・・・・・・2

2013-10-27 17:45:54 | オーディオ・音楽

 聴いてみて驚きました。まず、音場が広い。厚みがあって広がる感じは、先日、DALIのスピーカーを聴いたときを彷彿とさせました。PHILIPSのCDPはアナログに近い音がすると言われますが、音の厚みと深み、立体感を指すのだろうと思いました。
 次に楽器の分解能が大変高いということがわかりました。今までは団子になっていた低音のベースや高いストリングスなど、1つ1つの楽器が分かれて聴こえるというはこういうことなのかと初めてわかりました。X30ではとてもこういうふうに聴こえませんでした。オーディオ装置を替えて聴こえなかった音が聴こえるようになったなどと言いますが、まさにそういう感じです。ESOTERICのCDPの方がシャープに音を出すと思っていたのにそうではありませんでした。PHILIPSのCDPに抱いていたイメージとはかなり違いました。
 私が感じる限り、このCDPはクラシックだけではないですね。ロックやジャズ、ボーカルも好ましく聞こえました。意外にオールラウンダーなのだと感じました。
 生の音楽に近い雰囲気に浸っていると、今までの私のオーディオ人生は何だったのか、と情けなくなりました。と同時に、ここで素晴らしい音楽に巡り合えてよかったと感じました。これからはLHH700がメインのCDPになるでしょう。お試しくらいの気持ちで購入しましたが、これに代わるものはないという人がいるというのも理解できます。
 それにしても、最新の技術がいいというわけではない、オーディオの奥深さを感じました。今回、思い切って購入を決めて正解でした。CDPによって、これだけ音楽の楽しさが変わるなどとは思ってもいませんでした。いろいろな音楽をこのCDPで聴きたくなりました。

今までのオーディオ人生って・・・・・・1

2013-10-27 15:19:50 | オーディオ・音楽

 PHILIPSのCDPのことは、10年くらい前に同僚だったオーディオファンの先輩から聴いていました。「古い機械だが絶対に聴いてみるべきだ」と口説かれたのですが、日進月歩のテクノロジーの世界で20年前の機械が現代の機械に勝てるとはとうてい思えず、聴く機会のないまま過ごしてきました。
 ステレオではスピーカーのキャラが一番前面に出てくると言われているようです。アンプなどに比べてもCDPの個性はあまり出ないような気がしていたので、CDPには特にこだわりがありませんでした。システムを組むときにも、どうしてもCDPのイメージがわかずに、歯切れのよい音を出す感じの今の機械(ESOTERICのX30のバージョンアップ機)を中古で買いました。しばらくしてトレーの開閉ができなくなったときは、狭山の修理工場まで自分で機械を持ち込みました。買い替える気にはなりませんでした。他に候補がなかったのです。
 ここしばらく、音楽を聴く気にもなれず、過ごしてきました。しかし、ここへきて他にすることがなくなり、またオーディオでも始めるかといった軽いノリでネットなど見ていました。次に替えるのはスピーカーだと思っていたので、中古店など覗いてもスピーカーを重点的に見ていました。
 ところが1か月ほど前、ハードオフの店頭でPHILIPSのLHH200Rという機械を見つけました。PHILIPSのCDPの中でも最終期に近いモデルだということ、メンテが済みで52500円と安価であること、状態が割とよいことなど、惹かれるものがありました。数週間たってから行ってみると、まだ売れずにありました。ただ、よく見るとインシュレーターがありません。迷いましたが、考えてみることにしました。
 5万円出資するなら、あと少し足して上級機を買おうと考え、ネットで中古市場を当たりましたが、時期が悪かったのか、あまり出物がありませんでした。8万円を限度と決めると、LHH500あたりが候補に入りました。
 毎日ネットを見ていて、数日前、検索したデータの10ページくらいのところで、地方の中古店からLH700が出ているのを見つけました。アップされたばかりだったので、10月25日に早速在庫を確認し、発注しました。LHH500よりも上級機になり、1991年発売の定価は33万円でした。この機械がPHILIPSを代表する音だとされているようなので、LHH500よりよかったと思います。写真で見ても、塗装剥がれ数か所見えましたが、10万以上出してきれいな機械を買う気にはならず、リモコンなしの送料込で86000円で手を打ちました。
 すごいのは、価格の中にピックアップのCDM4という部品の新品が込になっていたことです。

 壊れたら終わりというPHILIPSのCDPの中でも、この部品は一番入手しにくいものでしょう。これからどのくらい使うかわかりませんが、壊れても安心というわけです。それを入れると、この価格は相当安かったのではないでしょうか。
 さて、今日の午後、自宅に着きました。どのくらいの使用感があるのか、傷の具合なども不安でしたが、まあそこそこといった感じでした。早速、アンプにつないで、昨日感動した押尾コータロー氏のCDをかけてみました。実は、PHILIPSのCDPの音を聴くのは初めてだったのです。(次回につづきます)
 

押尾コータローさん、いいね!

2013-10-26 09:04:02 | オーディオ・音楽
 毎日、朝から晩までテレビがお友達です。半月ほど前でしょうか。ローカル局の番組を見るともなく見ていると、雨の高野山ライブというのをやっていました。高野山には一度行ったことがありますが、深い山の中です。雨に打たれてライブを見ている酔狂な人たちもいるものだと思っていると、やがて引き込まれてしまいました。
 演奏者は一人。それもアコースティックギターを弾いていました。クールで流麗な、そして、ときとしてうねるようなリズム、スラッピングやタッピングを駆使した演奏スタイル、最高でした。やがて、アーティストの名前が字幕で表示されました。「押尾コータロー」でした。何となく聞いたことがあると思いましたが、そのときは「押尾学」とあまり区別できていませんでした。
 数日後、ハードオフに行って何となく探してみると、たくさんのCDやDVDが出ていて、ずいぶんメジャーなんだとわかりました。それはそうでしょう。あれだけの演奏ができるプレーヤーなのですから。そこでは何の知識もないまま「Be HAPPY」と「押尾コータロー」というアルバム2枚を購入しました。
 帰宅して聴いてみると実にすばらしい。本当に美しくて楽しい演奏だと舌を巻きました。静謐で情熱もある、シンプルなのに華麗、軽いのに深い、対立するイメージが混然一体となって実にさわやかでした。いつも流しておきたい音楽になりました。オススメのアルバムなんか、ありますか? ご存知の方はご教示ください。

会いたかった

2013-10-24 22:52:13 | オーディオ・音楽
本当に久しぶりに秋葉原に足を運びました。10年ぶりくらいかもしれません。最近は、再びオーディオ熱が再燃してきて、ネットなどで中古品を中心に情報収集に努めていましたが、昨日はようやく時間を作って行ってみた次第です。それにしても秋葉原の変貌ぶりには驚くばかりです。昔の面影を探す方が難しいくらいでした。昔はいろいろな店でステレオの試聴ができましたが、そういうお店もめっきり少なくなっていました。
 さて、昔からよく出入りしていたショップにふらりと入ってみて、鳴っていたスピーカーに「!」ときました。
 実は、本当の目的は、イタリアはSONUS FABER社のスピーカー、GRAND PIANO DOMSという中古スピーカーを見て、あわよくば音を聴きたいと思って出かけたのでした。しかし、本命は音を聴くことができず、少し落胆していたところに聴こえてきた、妙なる音色でした。透明感と艶やかさが感じられ、非常にスムースに音が出ているという印象でした。やや不自然な気もする奥行きは、包み込むような雰囲気が何とも気持ちのよいものでした。私は今まで、自分は低音の豊かな迫力のある音が好きだと思っていましたが、そのスピーカーの音を聴いて、こういう音が好きだったのではないかと思いました。歳とともに好みも変化したのかもしれません。その小さなスピーカーはDALI EPICON2です。DALI社は北欧のメーカーでHELICON 400など、人気があることは知っていました。しかし、今まで興味も聴いたこともなく、ノーマークでした。
 しばらく聞き惚れ、比較にB&W PM-1 Limited EditionとSONUS FABER Venere 2.5も聴いてみました。私の鈍い耳にも、その差は歴然でした。EPICON2に比べると、B&W PM-1は音場が広く迫力を感じたものの、音がざらついて聞こえました。SONUS FABER Venere 2.5については、よく言われるような美音には聞こえず、美音というならEPICON2の方がきれいに聞こえました。
 EPICON2は中古のHELICON 400MK2と同じくらいの値段なので、今度はHELICON 400MK2と聞き比べてみたいと思いました。どちらかを購入するのではないでしょうか。そうなると、初めて自分の耳で選んだスピーカーを購入することになります。今までも試聴して買ってきましたが、本当の良さや他機との違いは分かっていなかったと思います。
 今回は自分が好きなスピーカーに出会えてよかったです。これを買ったら、また音楽が楽しくなると思います。