観自在

身辺雑感を気ままに書き込んでいます。日記ではなく、随筆風にと心がけています。気になったら是非メールください!

地方美術館の楽しみ

2009-02-02 02:18:03 | 旅行
 日曜日の昨日もステップワゴンで高速道を主体に約100キロ走りました。ピークの燃費は、先週とほぼ同じ14.5㎞/㍑でした。もっとも昨日は、週末の夜で、高速道路が渋滞し、一部の区間では止まる寸前までいったり40キロ程度のノロノロ運転が続いたりで、かなりイレギュラーな状態ではあったと思います。人間も含め、荷物はそこそこ積んでいました。
 今回は、関東の某地方都市に用があって出向いたのですが、気になっていた美術展に足を運びました。市が収蔵品を某会館のロビーに展示して、無料で公開するという企画展で、市の出身画家の作品が、各3~4点ほどずつ展示されていました。
 私のお目当ては、高橋常雄氏の作品を見ることにありました。以前、その市にある美術館で回顧展が行われたときに初めて拝見し、思わず図録を買うほど気に入ってしまいました。氏は院展や日展を舞台に活躍された日本画家で、郷土の風景など、多くの大作が並んで壮観でした。60歳という若さで平成の時代を見ずに亡くなっています。今回は4点展示されていましたが、中東あたりの女性を描いた作品は静謐であり妖艶さも漂い、印象に残りました。
 パンフレットによると、高橋氏は福王子法林氏に師事していたようです。私は、福王子氏の作品も好きで、展覧会の図録を持っていました。その師弟関係を初めて知り、改めて画集を広げてみると、お二人の作風には確かに共通点がうかがえます。そんな言葉を使うのもおこがましい、私の審美眼(?)は、無意識のうちにも、その共通点を感じ取り、好きな画家の範疇に振り分けていたのでしょう。好みというのは、意外に確かなものかもしれないと思いました。