山頭火つれづれ-四方館日記

放浪の俳人山頭火をひとり語りで演じる林田鉄の日々徒然記

ゆふべなごやかな親蜘蛛子蜘蛛

2005-01-13 10:17:36 | 文化・芸術
041106-019-1

<日々余話>

三歳はだれでも神童になれる

我が家の三歳と三ヶ月の幼な児は、
ただいま、ポケモンカルタのクイーン様だ。
幼な児は毎日保育園に通っているのだが、
この園は少し変わっていて、保育に縦割り方式をかなり取り入れている。
所謂、混合保育というもの。
大抵、午後6時半頃に、母親が迎えに行くのだが、
暮れ頃から、年長の4歳児や5歳児たちが、ひとりの保育士を囲んでポケモンカルタをするようになったところ、
どうやら最近は、アンパンマン一辺倒からキャラクターエリアを急激にひろげている三歳の幼な児もその輪のなかに入れて貰って、何度もカルタ遊びに挑戦するのだが、相手はみんな年長だし、まったく手が出ないで悔しがっていたらしい。
そこで、クリスマスのイブ近く、母親は商店街を捜し歩いて、幼な児に同じカルタを買って与えた。
さあ、それからは、毎日、朝も夜も、カルタして、カルタして。
年が明けても、カルタしよう、カルタしよう。
外出先へも、ポケモンカルタはご持参だ。
二週間も経つ頃には、45枚のカルタの絵は完全に覚えてしまい、
三行の言葉を詠み終えるまでに、全部取れるようになってしまった。
果ては、まだ文字は読めないくせに、「こんどは、るっちゃんがよむから」と言っては、
親たちは取り方に廻される始末。
さすがに三行の言葉のほうを45枚も正確に覚えこむ程には至らないから、
頭が欠けたり尻が欠けたりで、此方は訳がわからない。
母親のほうは、幼な児に散々詠んで聞かせたから、言葉のほうまで全部覚えてしまって、どうでもござれなのだが、此方はそうはいかないから散々で、三歳のクイーン様から「ほら、これやんか、もう。」とお叱りばかり頂戴する羽目となる。


さて、暮から年初の一週間ほどの休みが明けて、再び保育園へ通いはじめた幼な児は、
またぞろ、お迎えの来る頃は、年長さんのカルタの輪のなかに入れて貰って、
今度はみんなを圧倒するほどカードを独占して、「るっちゃん、スゴーイ」と年長さんたちや保育士さんたちに言わしめ、完全にリベンジを果たしてご機嫌、ぺちゃんこのお鼻をぴくんぴくんさせているそうだ。


三歳のこの頃はだれでも神童になれるというお粗末。