山頭火つれづれ-四方館日記

放浪の俳人山頭火をひとり語りで演じる林田鉄の日々徒然記

お正月の鴉かあかあ

2005-01-02 13:17:43 | 文化・芸術
Hitomaro-042-1


<日々余話>

第一番 大吉

難波江の空にやどれる月を見て
    またすみのぼる我が心かな  

                -藤原敦頼

このみくじにあう人、心清くあれば何事も順調です。
○対人・体調運-順調です。
○金    運-チャンス大いにあります。
○仕  事  運-力を尽くせば結果よし。
○幸運のカギ =満月
     住吉みくじ-波のしらゆふ-より


元日、近くの住吉大社へ初詣。
二人並んで各々に引いたのが、なんと驚くべきことに同じ一番籤だった。
こんな偶然は滅多にあるものじゃないから、ここに書き置いた。


二人きりの頃は必ずといっていいほど何処かへ旅するのが正月の過ごし方だったのだが、三人になって、ここ三年ばかりは寝正月を決め込むようになった。
その故もあってか、神信心など露ほどもないくせに、元日は大社へ参るのが恒例化。


初詣も、夏祭りや盆踊りなどとご同様、祭礼行事のひとつと考えれば納得もいく。
国家神道などと縁もゆかりない日本中の私民が参加できる慣習的行動モデルのひとつだ。


我が家からは歩いて15分ばかりの道のりだが、
幼な児のよちよち歩きに合せてだから30分はかかる。
表参道は、南海電車の高架を挟んで、左右に住吉公園がひろがる。
幼な児をひとしきりブランコなどで遊ばせて、やっと境内へ。
初詣客は例年300万人を越える名にしおう「すみよっさん」だ。
人、人でごったがえす正面の反り橋=別名太鼓橋をそろりそろりと渡りきると、
石の角鳥居が構え、そこを抜けると四つの本殿が縦に並ぶ。


あまりの混雑振りにいささか疲れ気味の幼な児を肩車しながら暮れ方の帰路を急ぐ。
往復2km余に、3時間ほどを要した散歩であった。