黄紙に注意! 鳶ブログ

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クラブチーム、生き残りを掛けて 関東女子サッカーリーグ入替戦

2012-01-16 06:10:43 | 女子サッカー
第18回関東女子サッカーリーグ・入れ替えトーナメント大会

太田レディースSCエスペランサ(群馬)とジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18(千葉)の入替戦進出が決定。

対戦相手が1/21(土)に決まり、いよいよ1/22(日)に尚美学園大学と筑波大学との入替戦である。


〔2回戦〕 1/15(日)
ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18(千葉) 1-1(0-0、1-1、PK4-3) つくばFCレディース(茨城)
【得点】馬場遥か(つ)、(千)

慶應義塾大学女子ソッカー部(東京) 0-2(0-2、0-0) 太田レディースSCエスペランサ(群馬)
【得点】(太)


〔1回戦〕 1/14(土)
大東文化大学(埼玉) 0-4() 太田レディースSCエスペランサ(群馬)
【得点】(太)

ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18(千葉) 2-0() 神奈川大学(神奈川)
【得点】(千)

つくばFCレディース(茨城) 2-1(2-1、0-0) 山梨大学女子蹴球部(山梨)
【得点】鈴木稚菜2(つ)、(山)

慶應義塾大学女子ソッカー部(東京) 5-4(2-2、3-2) 河内SCジュベニール(栃木)
【得点】須藤なぎさ(慶)、中山茜4(慶)、(河)




村上奈奈や二村美恵のいる太田レディースSCエスペランサが一歩抜けて、それを大学勢の神大と慶應大、それに生き残りを掛けるクラブチームのジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18が追いかける構図で、そこへつくばFCレディースがどこまで付けるかというの個人的な戦前の予想。

関東学園大などの関東圏の大学女子サッカーや高校女子サッカーの受け皿ともなっている太田レディースSCは、HPでも作ってつくばFC並に外への広報活動でもすれば、きっとFC PAF並みの戦力を有する市民クラブとしてレベルをキープできそうな気がする。今年の戦力にもう少し後ろ目の選手が加われば関東女子サッカーに昇格した場合、残留も可能なんじゃなかろうか。まあ、上位との対戦は大差になるだろうが。

インカレ優勝の神大は頼みの綱であるエース長田いずみの怪我がかなり悪そうだったので、そうなると厳しい状況かなっと。まあ、今年の4年生が卒業してしまうと残ったメンバーで関東女子サッカーリーグを戦うには相当なレベルの1年生が多数入学してこないと1年で降格ということになるので、来季のことを考えると妥当な結果ではあるとは思う。。神奈川県サッカー協会的には神奈川県リーグで神大のグラウンドが使えるのでラッキーっちゃラッキー。

正月に全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権を見に行った時に、いろいろとジェフ千葉レディースU-18のお話は聞けたんだけど、まあ、日テレ・メニーナや浦和レッズレディースユースが全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権が無くなって、戦う場が無くなってしまうということを残念がっているのは当然だが、でも、この2チームには関東女子サッカーリーグというある意味日本でユースチームが戦うことができる最高レベルの戦う場は用意されているわけで、その意味ではそれ以外の関東のユース世代のクラブチームは本当に戦う場を失ってしまって価値観が見出せなくなってしまう。(都県リーグではレベルが低過ぎて、高校女子サッカーの提供する満足度を与えられない。)そういう背景があって、ジェフ千葉レディースU-18としては是が非でも関東女子サッカーリーグに参入して、高校生の流出を食い止めたいという背景があったと推測される。サッカーは強いモチベーションによって勝敗が左右されるスポーツなので、実はそういう追い込まれた状況にあったジェフ千葉レディースU-18は、特にトーナメント戦なので、神大・つくばFCレディースと実力があるチームと試合をしても粘り勝ちするような気がしていた。
メニーナ・レッズレディースユース・ジェフレディースU-18といったJリーグ系のなでしこリーグクラブは下から有望選手を何年も掛けて育ててチームの軸にしてなんぼの価値観だから、そういう意味ではジェフは監督以下スタッフが頑張っているという思うし、練習場の立地条件が抜群なので、関東女子サッカーリーグに上がってしまえさえすれば、年を追うごとに良い小学6年生が入団してくると思われる。そのためには千葉県リーグではダメなのである。
(アルビレックス新潟レディースU-18は北信越地域なので、この地域リーグという価値観が見出せないところに苦しさがある。)

慶應大は4月になれば相当優秀な選手が多数入部してくるらしいので、実は関東女子サッカーリーグに昇格しないと勿体無いなと思っていたが、でも、関東大学女子サッカーリーグ1部と関東女子サッカーリーグを並行して戦っていくには戦力不足の感がある。まあ、来年の昇格候補N0.1だね。

まあ、大学はどうせ関東大学女子サッカーリーグやインカレがあるから、戦いの場に困ることはないんで、切実感はないね。
高校がインターハイや高校サッカー選手権といった大会に恵まれているように。
でも、クラブチームは違う。JFAの打ち出した方向性は活動の場の縮小だ。なので、各クラブは生き残りを掛けて、可能性のある選択肢を選んで、可能性に投資しないといけない。
進路を塞がれ、退路を絶たれたクラブチームが頑張るにはそれなりの理由がある。


それと、ここ数年思っていることだが、やはり関東女子サッカーリーグと各都県リーグとのレベルがこれだけ差が大きいのだから、関西や九州と同様に

関東女子サッカーリーグを2部制にするべきだ。

各都県リーグもラグビーみたいな点数の試合ばっかりじゃ、お互いに対戦している方も残念な感じだろうし、技術の向上にも繋がらない。
チャレンジリーグ昇格条件である都県リーグ優勝という基準のかなり下がるのと、もし相当な選手が大学に入って来た時に2部ではもったいないという危惧はあるが、それは都県リーグの方がさらに悲惨なことになるわけで。
横須賀シーガルスなんて神奈川県リーグでくすぶっているんじゃ勿体無いと思うし、スフィーダ世田谷FCユースみたいな高校生のいるチームがもっと上のレベルで戦えるようになれば、Jリーグ傘下のクラブもU-18チームを作りやすい環境になるんじゃないかな。
高校や大学だけが発展して、クラブチームだけが衰退していく構図を何とか食い止める手立てはあるはずだ。

レフリーや役員、会場の問題、金銭的な問題は数々あるが、日本の女子サッカーの発展の為には、ここら辺にこそお金と人を投入するべきではないだろうか。

※まあ、男子のプリンスリーグみたいにクラブと高校とがハイレベルな試合のできるユースリーグを構築していくという手も無いではないが。


次のシーズンも早稲田大学ア式女子の独壇場になるのか、それとも壁となるチームが現れるのか。
今年の尚美学園大や筑波大みたいに関カレとのバランスを配慮しないといけないチームみたいだと結構辛くなく。
リーグのチーム構成はまもなく決定。
まあ、国からの補助金でグラウンドやクラブハウス等の施設整備や指導者を雇える大学が環境面で優位であることは確かだけど。

[参考]関東女子サッカーリーグ 入替戦規定