全日本大学女子サッカー選手権
準決勝 1/3 東京・西が丘サッカー場
第1試合 日体大 1-1(PK4-1)吉備国際大
第2試合 神大 3-1 大体大
決勝 1/5 東京・国立競技場
「日体大 - 神大」
第1試合は両校共に怪我のためにレギュラーを欠く布陣。
そのために、最終ラインが準決勝としては緩い感じの打ち合いになったのだけど、お互いに最後のところで決め切れずPK戦に。
個人的な感想だと、後半に吉備国際大は福井しほりを左サイドに投入したのだけど、決める気配を感じさせない10番尾山沙希と左右を入れ替えてみたら試合は動いたような気がする。
日体大の24番福田真理香の左SBは試合中徹底的に狙われたけど、吉備国際大の2番鎌田蘭が外しまくったのと、10番尾山沙希が決定的なミスをしたことで最後まで防いでしまった。
そして、最後のPK戦のキッカーとしてとどめを刺したのだからサッカーって面白い。
日体大の久保田麻友は推進力が相変わらず凄く強いね。なでしこリーグにチャレンジしてもらいたい逸材。
吉備国際大のMF高野紗希(去年は藤枝順心高校で活躍)は小さいけどボランチで機能していた。DF村松真冬とFW高橋千帆はさらにデカくなったような気がする。次のユニバーの主力かな。
日体大の8番を継ぐ選手は常にチェックしているのだが、十文字中高出身の伊藤侑菜は素晴らしい選手だった。1年生であれだけやれれば大したものだと思う。体育会で何かと大変だろうが。
日ノ本学園高校出身の7番の小栗麻緒もチームの核になっていた。日体大は今の2年生の代が4年になったらかなり強くなると思われる。この年の実力のある選手(アルビでいうと中村楓選手の年代)は学連に流れた感じがする。工藤麻未とかもそうだし。
個人的なイメージなんで人それぞれに感じ方が違うのかもしれないけれど、吉備国際大は高校サッカーの延長線上にあるというか、指導者の管理の上で成り立っているサッカーのような印象を受けた。
逆に日体大はある程度個人の判断に任されていて、それが逆に組織としては統一性が必ずしも取れていないとうか、最後は個人みたいな感じになっている印象。
もっと先に上でやってみたいという人には日体大の方が結果的に役に立ちそうだけど、手っ取り早く結果の出る吉備国際大の方が大学経営的には正しいんだろうな。
第2試合は最初から神大ペースではあったのだけど、強風の中の試合で、長田いづみが撃ったゴール前へのハイボールがバウンドしてGK杉本葵の頭の上を越して入ってしまった。痛恨のミスなんだろうが、後半も神大のGK水谷綾香が同じようになりそうだったんで、西が丘のゴールマウスの前ってちょっと硬いのかもしれない。
2点目も3点目もナイスゴールだったんだけど、特に3点目の長田いづみの撃ったボレーシュートは力強くて長田いづみじゃないと決められないような弾ではあった。この選手だけではないのだけど、今回神大の主力である4年生は決勝が最後の試合になりそうなんで、実にもったいないなとは思った。
特に今シーズンは神大の布陣が空で言えるくらいの追っかけをしていたので、実は早大よりも思い入れはある。
後半の終盤は大体大が風上を利用して押しているシーンになったのだけど、上手く蹴って行って神大が逃げ切った。
試合終了後、キャプテンでもある大体大の泊志穂が泣き崩れていたが、泊志穂個人としては最高のパフォーマンスを見せたし、女の意地を感じさせてくれるプレーだったと思う。
チームは敗者ではあるが、彼女は勝者だったのではないだろうか。まあ、そういうわけにはいかないよな。
長田いづみ・泊志穂の今大会屈指のストライカー対決は神大の勝利となった。
決勝カードは日体大と神大。
会場に来ていた学連出身者としては超珍しいプロ契約選手の矢野喬子がいた時以来の強さを誇るキック&ラッシュの神大と割と地道に繋いで最後は久保田麻友の馬力で持ち込もうとする日体大。
予想は難しいな。ボランチとかは嶋田千秋と山名真妃の日体大が上のような気がするが、DFラインを含めた総合力だと神大のような気がする。
日体大は藤澤真凜が出られるかどうかに掛かっているような気もする。
風が大きく影響するだろうし、とにかく神大の蹴ってくるサッカーに対して日体大がどう対処するかだろうね。ゴール前でミスったら今の長田いづみの調子だと確実に決めると思う。
このカード、平日の昼間では無かったらもっと多くの人に見てもらえるのに。残念だ。
準決勝もいつも通りの観客数だった。男子も含めてインカレはマイナーではある。
まあ、なでしこリーグでもない、ましてはなでしこジャパンとは無縁の女子サッカーが裾野の一部として高校卒業後の受け皿になっているわけで、それはそれで競技人口を考えれば悪くはない傾向ではある。
(まあ、男子同様、大学サッカーは実力のある選手だったとしても大量の補欠を生み出しているのでそれはそれで問題ではあるのだが。)
準決勝 1/3 東京・西が丘サッカー場
第1試合 日体大 1-1(PK4-1)吉備国際大
第2試合 神大 3-1 大体大
決勝 1/5 東京・国立競技場
「日体大 - 神大」
第1試合は両校共に怪我のためにレギュラーを欠く布陣。
そのために、最終ラインが準決勝としては緩い感じの打ち合いになったのだけど、お互いに最後のところで決め切れずPK戦に。
個人的な感想だと、後半に吉備国際大は福井しほりを左サイドに投入したのだけど、決める気配を感じさせない10番尾山沙希と左右を入れ替えてみたら試合は動いたような気がする。
日体大の24番福田真理香の左SBは試合中徹底的に狙われたけど、吉備国際大の2番鎌田蘭が外しまくったのと、10番尾山沙希が決定的なミスをしたことで最後まで防いでしまった。
そして、最後のPK戦のキッカーとしてとどめを刺したのだからサッカーって面白い。
日体大の久保田麻友は推進力が相変わらず凄く強いね。なでしこリーグにチャレンジしてもらいたい逸材。
吉備国際大のMF高野紗希(去年は藤枝順心高校で活躍)は小さいけどボランチで機能していた。DF村松真冬とFW高橋千帆はさらにデカくなったような気がする。次のユニバーの主力かな。
日体大の8番を継ぐ選手は常にチェックしているのだが、十文字中高出身の伊藤侑菜は素晴らしい選手だった。1年生であれだけやれれば大したものだと思う。体育会で何かと大変だろうが。
日ノ本学園高校出身の7番の小栗麻緒もチームの核になっていた。日体大は今の2年生の代が4年になったらかなり強くなると思われる。この年の実力のある選手(アルビでいうと中村楓選手の年代)は学連に流れた感じがする。工藤麻未とかもそうだし。
個人的なイメージなんで人それぞれに感じ方が違うのかもしれないけれど、吉備国際大は高校サッカーの延長線上にあるというか、指導者の管理の上で成り立っているサッカーのような印象を受けた。
逆に日体大はある程度個人の判断に任されていて、それが逆に組織としては統一性が必ずしも取れていないとうか、最後は個人みたいな感じになっている印象。
もっと先に上でやってみたいという人には日体大の方が結果的に役に立ちそうだけど、手っ取り早く結果の出る吉備国際大の方が大学経営的には正しいんだろうな。
第2試合は最初から神大ペースではあったのだけど、強風の中の試合で、長田いづみが撃ったゴール前へのハイボールがバウンドしてGK杉本葵の頭の上を越して入ってしまった。痛恨のミスなんだろうが、後半も神大のGK水谷綾香が同じようになりそうだったんで、西が丘のゴールマウスの前ってちょっと硬いのかもしれない。
2点目も3点目もナイスゴールだったんだけど、特に3点目の長田いづみの撃ったボレーシュートは力強くて長田いづみじゃないと決められないような弾ではあった。この選手だけではないのだけど、今回神大の主力である4年生は決勝が最後の試合になりそうなんで、実にもったいないなとは思った。
特に今シーズンは神大の布陣が空で言えるくらいの追っかけをしていたので、実は早大よりも思い入れはある。
後半の終盤は大体大が風上を利用して押しているシーンになったのだけど、上手く蹴って行って神大が逃げ切った。
試合終了後、キャプテンでもある大体大の泊志穂が泣き崩れていたが、泊志穂個人としては最高のパフォーマンスを見せたし、女の意地を感じさせてくれるプレーだったと思う。
チームは敗者ではあるが、彼女は勝者だったのではないだろうか。まあ、そういうわけにはいかないよな。
長田いづみ・泊志穂の今大会屈指のストライカー対決は神大の勝利となった。
決勝カードは日体大と神大。
会場に来ていた学連出身者としては超珍しいプロ契約選手の矢野喬子がいた時以来の強さを誇るキック&ラッシュの神大と割と地道に繋いで最後は久保田麻友の馬力で持ち込もうとする日体大。
予想は難しいな。ボランチとかは嶋田千秋と山名真妃の日体大が上のような気がするが、DFラインを含めた総合力だと神大のような気がする。
日体大は藤澤真凜が出られるかどうかに掛かっているような気もする。
風が大きく影響するだろうし、とにかく神大の蹴ってくるサッカーに対して日体大がどう対処するかだろうね。ゴール前でミスったら今の長田いづみの調子だと確実に決めると思う。
このカード、平日の昼間では無かったらもっと多くの人に見てもらえるのに。残念だ。
準決勝もいつも通りの観客数だった。男子も含めてインカレはマイナーではある。
まあ、なでしこリーグでもない、ましてはなでしこジャパンとは無縁の女子サッカーが裾野の一部として高校卒業後の受け皿になっているわけで、それはそれで競技人口を考えれば悪くはない傾向ではある。
(まあ、男子同様、大学サッカーは実力のある選手だったとしても大量の補欠を生み出しているのでそれはそれで問題ではあるのだが。)