30.10.10 感 動 NO.2042
ほの暗い裸電球の照明しかない講堂の情景が、一瞬にして金色のレリーフのようにき
らびやかに輝きました。高校の卒業式の時でした。 でも、そんなことはあり得ません。
私の目に溜まった涙に裸電球の光が反射し、屈折してそのように見えただけなのです。
でも、その時の感動ほど私の人生の中で感動したことはありませんでした。
入学時300人いた生徒は卒業時には150名に減っており、経済的に厳しく・疲労と空腹
と睡魔との戦いでもある夜間高校で、それを克服して全学年間を通じて欠席しなかった「皆
勤者・精勤者」に対する表彰を、私が代表して受賞した時の光景です。
在日の学友・身体に障害のある人・40歳を過ぎたおっさん高校生などと過ごした4年間ほ
どの体験も感動も今はありません。 誕生日なんて全く感動もなにもありません。
その夜間高校が今存続の危機に瀕してます。