29.11.19 寄 生 虫 NO.1713
宿主の養分を横取りして生きるズルイ奴と言う感じがあります。 私達が子供のころのわが
国はまだまだ非衛生的で、人糞を適切な処理をしないで農業の肥料として使用していました
から、回虫・蟯虫・サナダムシ・などの寄生虫に多くの人がかかっていました。
一斉駆除で海仁草を服用させられた時など、便槽は回虫だらけで薄気味悪いほどでした。
でも、最近の研究では人間がこの種の寄生虫を駆逐してしまったために、アレルギー疾患
が発生したのだという人がいます。(東京医科歯科大学教授藤田紘一郎氏) 彼の説でい
うと、人間の体内には何かが寄生して組織や細胞が戦っていないと、外界からの刺激に対し
て過剰に反応する性質があると言うのです。
「外患は内憂を制す」という言葉がありますが、人間の体には「内患が外患」を制す性質が
あるのかもしれません。
さて、若者が正社員や安定した職業に就けなくなってきて、親の年金をあてに生活しなけれ
ばならない世の中になって来ましたから、内患を抱える宿主(つまり老親)は、外敵にたいし
て強くなって行かざるを得ないのではないでしょうか?