通勤電車で「人生晴れたり曇ったり」

“通勤電車”は、人生という線路を迷走中。
自分の選んだ道だから“晴れても曇っても”自分の足跡をブログに残していきたい。

ウナギは見るだけ、扇子は10年は使える。

2008年07月24日 | 気になるニュース
こんばんは

今日は、土用丑の日。我が家は残念なことに、冷やし中華でした。ウナギには手が届かなかったものと見えます。

ネットや新聞で、丑の日にまつわる話題が多かったのですが、西日本新聞のコラム”春秋”に掲載されていたのを、転載させて頂きました。

お題は、「扇子は10年は使えるとか」

扇子は10年は使えるとか。「半分開いて5年使い、残りの半分であと5年」。上には上がいる。「半分とはみみっちい。私は全部開く。ただし扇子を動かすと傷むから自分で首を振る」。

けちん坊を意味する落語「しわい屋」にはウナギも出てくる。蒲焼き屋の隣に男が引っ越してきて、においをおかずにしてご飯だけ食べる。知られて「かぎ賃」を請求されるというおなじみの噺。

最近の諸事情に照らせば、かぎ賃を請求される人が出てきてもおかしくない。老舗が使う国産ウナギの仕入れ値が昨年から上昇中。うな重の値段を消費税導入の時以来アップした店もある。

国内に出回るウナギのうち国産は約2割しかない。7割近い中国産の安全性も絡む不人気が、今夏の産地偽装発覚で加速し、国産価格をさらに押し上げた。このままでは国産は庶民から遠ざかる。

産地にこだわるほどに遠ざかる。そもそもウナギに原籍はあるのか。黒潮に乗って東アジア沿岸に着く稚魚を取って中国などでも養殖し、日本に輸出してきた。安全性の問題を解決し、うまく取り込んでいけないものか。

さしあたって、店で国産を食べる回数は平均的に減っていく。においだけで我慢する日もあろう。かぎ賃を請求された落語の中の男はどうしたか。少しも騒がず懐中からお金を出して、チャリン。「かぎ賃だから、こちらも音だけ」…。土用の丑の日くらい古来のウナギ風景を味わいたい。


やっぱりプロの文章はまとまっていますね。感心しました。
オジサンのブログと大違いでした。借用させて頂いたことに感謝します。