四代目中村芝雀(京屋)が父の名跡中村雀右衛門を五代目として襲名致しました。
父の四代目雀右衛門は、中村歌右衛門と共に一時代を築いた名女形でした。
四代目は前名を七代目大谷友右衛門(明石屋)と言い、この名跡は本来「止め名」なのですが、戦死した三代目の息子さんと大谷友右衛門が大親友だった縁で、三代目の奥さんのたっての要望で、血統に関係のない友右衛門が四代目を襲名したのです。
現在八代目大谷友右衛門は、五代目雀右衛門のお兄さんが継承しています。
さて一方の中村歌右衛門の名跡ですが、中村福助(橋之助のお兄さん)が襲名する予定でしたが、病気療養中ということで延期となっています。
雀右衛門襲名披露狂言は「鳥辺山心中」片岡仁左衛門の半九郎に雀右衛門のお染です。
雀右衛門と言えば「三姫」。歌舞伎で言う三姫とは【本朝廿四孝】の八重垣(やえがき)姫,【金閣寺】の雪姫,【鎌倉三代記】の時姫の事で、数あるお姫様役の中でも至難の役と言われるものです。
大阪の襲名興行で三姫をやらないとは… と、言うのも雀右衛門というのはもともとは上方歌舞伎の大名跡だからです。
松竹座の七月歌舞伎は「関西歌舞伎を愛する会」興行を兼ねています。
五代目中村雀右衛門、おばさん役は良く似合います。
四代目雀右衛門はしばしば「牡丹」に例えられました。襲名披露幕も牡丹に京屋の紋です。
京屋!
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さすがにここまでになると、新人のわたしには難しいです。
まず、京屋があることを知らなかったです。
三姫、関西歌舞伎を愛する会…勉強になります。
歌舞伎が好きな方、Mint★さんのように、若い方も多いんでしょうか?
結構、大変なのではないでしょうか?
家系に男必須継ぐからには、名前に負けない芸も必要なんでしょうね?
「屋号」のお話を聞く度に、歌舞伎界って、商人の世界に似ていると感じます。
商人の世界で、「屋号」と言えば、店の名前、何か、関係があるんですか?
パソコンが故障して修理に出していたのでブログを閲覧することが出来ませんでした(-_-;)
やっと、修理から返ってきたので再び閲覧させていただきます。
毎日暑いですが、お元気ですか?
こう暑いとバテ気味です(-_-;)
これからもご活躍、楽しみにしています。
今後ともよろしくお願いいたします。
一度見てみたいと思いながら、なかなか機会が無く未だ見たことがありません。歌舞伎や狂言、能。日本の伝統文化に興味ありますが、機会あり能を何度か見たことがあるくらいです。(笑)
歌舞伎の屋号ってややこしいですね…
雀右衛門は京屋ですが、お兄さんの大谷友右衛門は明石家です。
中村雀右衛門は中村ですが、中村屋ではありません。
中村時蔵&梅枝は萬屋、ですし中村吉右衛門は播磨屋です。中村魁春は加賀屋で、中村梅玉は高砂屋です。
ちなみにこの「魁春」という素敵な名前は、実は中村歌右衛門の俳名です。 尾上梅幸の「梅幸」ももともとは尾上菊五郎の俳名です。「秀山祭」という播磨屋座頭の興行がありますが、この「秀山」ももとは中村吉右衛門の俳名です。
色々知れば、ますます面白くなりますよ。
七月興行は毎年、おじさん・おばさんだらけです。
せっかく仁左衛門が出るのにもったいないことです。
一生のうちに2回か3回しか出来ませんし、上手いタイミングが来ないまずいですし。
大名跡を襲名する役者がいなくなり途絶えた家もあります。實川延若の河内屋とか岩井半四郎(仁科亜希子の父)の大和屋、沢村宗十郎の紀伊国屋とか、なぜか関西系の屋号に断絶中が多いです。
中村吉右衛門の播磨屋は、仙台に子供が無くて、現吉右衛門が養子に行きましたが、生まれた子供4人が女の子、あわや断絶という危機に、萬屋から中村又五郎・歌昇・種之助親子が移籍し、播摩屋は4名になりました。
名前に負けない風格は必須ですよね…
今回の雀右衛門は、どう考えても先代が素晴らしくて…ちょっと可愛そうですね。
この屋号ですが、江戸時代の身分制度と密接な関係があり、表立って苗字を名乗れなかった商人や役者が苦肉の策として「屋号」を名乗ったという経緯があります。三井家は越後屋、住友家は泉屋ですね。
コメントが途絶え、そのままバイバイの方が本当に多く、悲しくなりますよ。なので時々でもコメント下さると本当に嬉しいです。
本当に熱風の吹く日が続きますね。
暑いなりに楽しみましょう。
引き続きよろしくお願い致します。
私もまだたかが10年くらいの経験しかありません。
(Dropさんは30年以上だそうです)
ともかく実物を生で見ることに尽きますよ。
但し、演目はある程度選んだ方が良いかも知れません。
まずは生の役者の声を聞きに行く、そのあたりから是非はじめてみて下さい。