五月の歌舞伎座は恒例の「團菊祭」です。このブログでも團菊祭のエントリーは何度かしましたが、九代目市川團十郎と五代目尾上菊五郎の功績を顕彰して始まった歌舞伎興行です。
市川団十郎家(成田屋」と尾上菊五郎家(音羽屋)のそれぞれの一門が、可能な限り勢ぞろいし、縁のある演目を演じます。
今年は特に尾上梅幸(現・尾上菊五郎の父上)の二十三回忌、十七代市村羽左衛門の十七回忌追善興行を兼ね、更に初代坂東楽善・九代坂東彦三郎、三代坂東亀蔵、六代坂東亀三郎の親子三代4名同時襲名が重なり、一層華やかな舞台になりました。
※五代尾上菊五郎の次男が六代坂東彦三郎なので「坂東彦三郎家」も音羽屋一門なんです。
が、しかし! 一番目立っていたのは寺島しのぶとフランス人夫との長男さん「眞秀(まほろ)」くんでした!
歌舞伎が始まるのは午前11時です。それまでの時間を築地で過ごすのが私の恒例です。
何かと話題の築地は外国人だらけです。チャイニーズ!です。そんなに新鮮な刺身が珍しいかな…
何も買わないのもなんだから一応「玉子焼き」を買いました。京風らしくて甘くは無いそうです。テリー伊藤の実家で売っている玉子焼きは、甘すぎてとてもとても苦手です。 築地から歌舞伎座までは徒歩15分くらいです。
看板の4人は今回襲名する楽善・彦三郎・亀蔵・亀三郎です。珍しい事です。通常は菊五郎・海老蔵・菊之助が中心になります。
演目自体はかなり地味なもので、普通なら夜の部の「伽羅千代萩(めいぼくせんだいはぎ)で政岡をやる菊之助に注目ですが、今回は昼の部・魚屋惣五郎に出る眞秀くん目当てです。
十七代市村羽左衛門と五代尾上菊五郎。
実は以前のエントリーでも紹介した通り、十五代羽左衛門が「花の立花屋」と呼ばれた日米ハーフの人気役者でした。何かの縁ですね…
眞秀くん、「初お目見得」の披露です。まだ正式な歌舞伎役者ではありません。襲名し、初舞台を踏んで歌舞伎役者の一員になります。
よーく見てください!真ん中やや左の「20」の文字の下、着物を着て少し頭を下げている女性、寺島しのぶさんです。毎日、眞秀くんを幼稚園から送り迎えし、場内ではご贔屓に挨拶回りをなさっているようです。ロビーには富司純子さんもお見えでした。
晩御飯は東京では「牛タン」と並ぶ定番「タンメン」です。大阪には無いですね…
神戸空港に着陸したら海老蔵が待っていました。さっきまで東京で本物を観てたのに不思議な感じです。
明日はユニバ、その次は大阪松竹座で「花形歌舞伎」です。全快・全開!です。