空のように…

空:広い。大きい。変幻と不変・・・
勝手にそんなイメージ持ってます。
まあ、空も怒りはしないでしょう。

富士山に登ってきました。

2010-08-29 23:43:53 | 旅行とか食べ物とか
家の近所から、見えたり見えなかったりする山に、登ってきました。
1度は、登ってみたかった。

富士山。

以下、記録がてらに長文です。
写真を入れつつ・・・
 
ええと。
日程は、大学の友人2人と。8月第3週の日曜から月曜にかけて。夕方から、夜を徹して登り、ご来光を迎える計画。登山の初心者・初富士・初夜間の、お初3拍子です。天候悪くなったらやめようね、高山病にかかったら下山しよう、怪我をしたら、、、など、弱気の出発です。

家を出たのは16:30くらい?目指すは須走口。5合目までが、登ること登ること。車の調子がおかしくなったんじゃないか泣き声になるくらい、スピードがでない。着いたのは、18時くらいか。


↑既に、雲の上。


↑頂上も、だいぶ近い。ように見えるけど、5合目は1970m、頂上は3710mだから、ええと、つまり、1740m高いところ?

駐車場の中で、仮眠をとって、ごはんを食べて、、、19時くらいかに、登山開始。この時点で、だいぶ涼しい。
七合目くらいまでは、おどろくくらい、すいてた。たまにしか、人に会わない。五合目から六合目までは、森の中を通るらしいのだが、3人分のヘッドライトで照らしてる範囲の外は、全く見えず。六合目から、七合目、本七合目、8合目は、岩がごつごつしたところが多かったかなあ。視界はだいぶ開けていて、月と星がきれいに見える。
そして、八合目。おどろくくらいの混雑具合。山小屋泊をしていた人たちと、吉田口コースを来た人たちとも合流。ここからは、渋滞道路を行くがごとくに、人ごみのなかをじわじわ歩く。
本八合目、九合目。大きな岩がたくさん。岩場の上で、ぎゅうぎゅう状態って、、、ペース配分はゆっくりでよいけど、ちょっと間違えたらドミノ状態になるんじゃないかと、ぼんやり思っていました。

九合目をこえて、午前4時くらい?
空の向こう側が、赤くなってくる。赤いその上側が白く、その上は青く。
目を上げていくと、藍色に、黒に。オリオン座が見えました。
綺麗でした。あんなに、たっぷりの色を一つの空で見られるなんて。

空が白んでくると、頂上での日の出はあきらめて、そこらへんに座りどころを決める人が増えてきます。確かに、須走コースは、8合目以降、どこでも日の出を見られるコースだし。頂上にこだわる必要はない。ただ、日の出は登りながらでも、ちらりと見られればよいやーくらいの気持ちだったので、そのまま頂上へ。

着いたのが、5時くらい。日の出はまだですが、空は大分明るくなってました。
もやもやしていたものは、白い雲と分かる。
雲の海って、このことか。ふわふわしている白い雲海の中に白波がはじけます。


↑着いた直後。
そのうちに、こうなって↓


で、こうなる↓

海みたいですね。
雲いにまごう沖つ白波ならぬ、沖つ白波にまごう雲いです。

見やすそうな場所に腰掛け、待っていたら、雲のはてよりは少し手前から、赤いまんまるのお日さまが、見えてきました。「日が昇る」というより、芽が出るみたいに生えてきた。一度見えると、あとはあっという間。ぐんぐん赤い丸の一部が上がってきて、それとともに、光の勢いが強くなって、オレンジ色になって、白いお日さまに変わっていきます。

目をそらすことなんて、できません。
目に良くないから日光を直視してはいけないってのは、常識だけど。
じっと見ていて目がおかしくなってるのかは知らないけど、お日さまの中心からのびる光線が、直線じゃなくて、オレンジ色の炎の輪がいくつも重なったように見えました。日の出自体、見るのは初めてなんですが、あんなに力のある光景、見た事ないです。






目の前が、一体何色なんだか分からなくなります。
実物は、よりリアルで、より圧倒的でした。


白くなった。夜が、明けたんだね。


雲の切れ間から、ふもとが見えます。森林の切れ間がよく分かる。
羊が、牧草地を走っているみたい。

お日さまの変化がひととおり落ち着いたら、頂上の山小屋でラーメン食べて、お鉢をちょっとのぞいて、下山。朝の6:30くらいかなあ。すっかり空は青く、太陽は白い。太陽が出てからはずいぶんあったかく、砂や小石がたっぷりの下山道を少し下ったらすぐに暑くなって、出発時点と同じ、Tシャツに長袖を1枚重ねた状態まで脱ぎました。太陽の力って、すごいですね。


下山の途中。
こういう道、登ってきたんだねえと、初めて目で知りました。

頂上までの登りは9時間くらいかかりましたが、下りは4-5時間ほどで、5合目につきました。もっとも、ひざはがくがく、汗はだらだらで、下りおえた時のダメージは相当なもの。足をくじいたりの怪我がなくてすんで、よかった。

今回の登山、天候に恵まれて、本当によかった。
雨だったり霧だったりすると、ちょっとしたサバイバル体験になるとかいう話も聞きました。
だから、次の機会があったとして、今回みたいな絶景は得られないかもしれないけど。
また、来年かさ来年か、登れたらなあ、て思います。
できれば、平日がいいですね。。。


また、来られますように。無事に。