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あかない日記

写真付きで日記や旅行・趣味を書き留める

モロッコ紀行 122 アフガンオイル

2017-04-15 | モロッコ紀行

 

 

「ティシュカ峠」を下り 
途中にある「アルガンオイル」の店に案内される。

店に入ると 地元ベルベル人の婦人たちが

殻のついたアルガンの実を石でたたいて中身を取り出し
隣では実を臼でひいてオイルを搾油する作業を見せていた。

説明では 100kgの実からわずか
1~2リットルしかとれないという。


アルガンオイルは モロッコの南西部に生育する
広葉常緑樹アルガンの種子から採取される油で

ベルベル人の間で食用油やスキンケア 
化粧用のオイルなどに利用されてきている。


近年は「モロッコの黄金」と呼ばれ美や健康に役立ち

その効果はオリーブオイルの
約2倍ともいわれ注目されるようになったという。

なお 作業や品物を流ちょうな日本語で
説明する女性がこんな所にもいたのは驚く。


また 今までモロッコを巡ってきて 
女性の働くのを見て 活躍する場面が多いと感じたが。




 


モロッコ紀行 121 ティシュカ峠

2017-04-14 | モロッコ紀行

 

 

ツアーバスは アトラス越えの最高地点

「ティシュカ峠」に到着

ここで 撮影ストップ。

カスバを形取った 大きなモニメントがあり

標識には 標高2260mとある。

この峠「風の峠」とも呼ばれ 難所になっている。

周囲には 休憩所 売店などあったが

天気は良くても 標高と風で 寒さを感じ

早々に 車内に戻ってしまった。

 

 

 


モロッコ紀行 120 アトラス山脈越え

2017-04-13 | モロッコ紀行

 

 

集落「アイト・ベン・ハドゥ」の見学を終え

バスは 今日の目的地 約200km先の
「マラケシュ」に向かう。


しかし 途中 壁のように立ちはだかる
アトラス山脈を越えていかなればならない。

アトラス山脈は 北から
リーフ・アトラス 
モワイヤン(中間の)・アトラス
オート(高い)・アトラス、

アンチ(小の)・アトラス と連なる。

その中で オート(高い)の名のとおり
オート・アトラスは 険しい山々が
連なっている山脈だ ここを超えていくのである。


バスは 次第に高度を上げ 
振り返れば 来た道は
“蛇行” の字のごとく蛇のように見え

次第に立木もなくなり 岩とガレキの山へと
アトラスの景色も変化していく。

そんな中 未だ道路は工事中 
ガードレールもなく 運転を誤れば谷底へ・・・

まもなく 雪が積もる季節を迎えるため
急ピッチで 工事は進めているようだが。

ガイドの説明では 冬場のツアーは雪のため
迂回しなければならないことも しばしばあるので
前日まで 天候には注意するという。

日本のスキーバス事故を思い出すような
険しい道をさらに進む。

 

 


モロッコ紀行 119 映画「モロッコ」

2017-04-12 | モロッコ紀行

  

第41位 映画「モロッコ」1930年・米国)は
日本では 初めて日本語字幕が付された
トーキー作品としても知られている。

 物語は
モロッコに駐屯する独国 外人部隊の米国兵士
トム(ゲイリー・クーパー)は女たらしで

次々に女を変えていたが ある日酒場で
歌姫アミー(マレーネ・ディートリヒ)と出会い恋に落ちる。

しかし 隊の上司が妻とトムの関係を知ったことから
懲罰の意味でトムは最前線に送られることになる。
別れを告げるためにアミーの前に現れたトムだったが
金持ちの紳士ベシエールが彼女に求婚していることを知り
彼女の幸せのためにとその場を後にする。

ベシエールと婚約することになったアミーだったが
トムが負傷したと聞き 急いでトムが入院している病院に向かう。
しかし トムは怪我は仮病だった。
アミーはトムと再会するが 
トムは再び戦地に赴くことになっていた。

部隊を見送るラストシーンでは
アミーは 部隊に付き従って行く女たちの姿を見て
その女たちとともにトムを追う。

トムがリンゴをかじるシーンは
アダムとイブの禁断の果実を暗示し 

また鏡台に口紅で「Good Luck」の文字と
ディートリヒの美しさが
印象に残る。

 


モロッコ紀行 118 映画「アラビアのローレンス」

2017-04-11 | モロッコ紀行

 

  第14位に映画「アラビアのロレンス」(1962年・英国)

 アカデミー作品賞 監督賞 撮影賞 編集賞 
美術賞 音楽賞 録音賞の 7部門を受賞している。

物語は エジプト シリア ヨルダンと
アラブ地方が 舞台となっているが

映画の撮影は もっぱらモロッコで行われ
ここアイト・ベン・ハッドゥも ロケ地に使われたという。

物語は

 第一次世界大戦時代のアラビアで 
実在のイギリス軍人ロレンスが アラブ独立運動に
生涯をかけた波瀾の人生を描いている。

あらためてDVDを見て 広大な砂漠が主舞台で
 変化にとんだ場面や様子は 
先に体験してきたメルズーガ砂漠を思い起こさせる。

しかし 当方には どこで撮影した砂漠かは
 分からないが 映画を楽しんでいる。


 


モロッコ紀行 117 映画「カサブランカ」

2017-04-10 | モロッコ紀行

 

「カサブランカ」(1942年・米国)は
 150作品中 堂々の 8位。


ハンフリー・ボガートと
イングリッド・バーグマンが
主演しているハリウッド映画。


1943年 第16回アカデミー作品賞
・監督賞・脚色賞を受賞している。

あらすじは

1940年に パリ陥落しフランスがヴィシー政権となり
その大部分が フランス保護領であった
モロッコも 1942年11月に解放されるまで
ドイツ第三帝国の影響下にあった。


1941年12月 被占領フランスの都市カサブランカの
酒場「 Rick's Café Américain 」の主人として生きる
アメリカ人リック(ハンフリー・ボガート)が
かつて愛したイルザ(イングリッド・バーグマン)と偶然再会する。


しかし 彼女にはナチスに追われる夫ラズロがいた。
二人の愛人の狭間で揺れる女心。

リックがとった結末とは
 二人をカサブランカ空港から 自由世界へ
逃がしてやることだった。

映画の中で リックが イルザにささやいた

「君の瞳に乾杯!」
「昨日はどこに・・・? そんな昔のことは覚えていない。
今夜会える・・・? そんな先のことはわからない・」

は当時流行語にもなった。

因みに 原語は「Cheers! Looking at you, kids.」で
直訳では「君を見ながら乾杯!」だが
「君の瞳に乾杯!」は名訳だ。

 

 

 

 

 

 


モロッコ紀行 116 モロッコの映画

2017-04-09 | モロッコ紀行

 


先に映画の話題になったので

ここモロッコに関する映画を話題にしてみたい。

資料は古いが 1980年代に発刊された

映画通によるアンケート「洋画ベスト150」に

モロッコにかかわる作品が 三つ選ばれている。

     8位 「カサブランカ」 

   14位 「アラビアのローレンス」

   41位 「モロッコ」

あらためて 3作品のDVDを見直してみた。

    

 

 

 


モロッコ紀行 115 映画ロケ

2017-04-08 | モロッコ紀行

 

あぶり出し絵の販売所に

ここアイト・ベン・ハドゥが

ロケ場所になった映画のリストとともに

撮影風景の写真が展示されていた。

そのリストの中に 

1954年の「アリババと40人の盗賊」

1965年「アラビアのロレンス」

さらに「インディ・ジョーンズ」や

「サムソンとデリラ」「クレオパトラ」など

2015年までの26本の映画名が挙げられている。

ここに来る途中には 映画スタジオがあったが

 近くにある ここアイト・ベン・ハドゥの風景が


大いに映画のシーンに適し利用されていることが分かる。

また 撮影後残されたセットも残されている。 

 


モロッコ紀行 114 ガスボンベ

2017-04-07 | モロッコ紀行

 

 

現在も 集落内に居住している住人が数家族いるが

ほとんどの住民は 対岸の生活のインフラが整のった

新市街地に移り住んでいるそうだ。

あぶり出し絵に ガスボンベが用いられていたが

ここには当然都市ガスはなく 

モロッコの地方のほとんどの家庭では

ガスボンベを購入して 調理
用等に利用している。

 そんなガスボンベを運搬するトラックをよく見かけたが 

日本のガスボンベより小型である。

モロッコの旧市街地の路地を見てきたが

狭く入り組んで ロバが荷物を運んでいるように

これは持ち運び便利なようにと造られているからのようだ。

また 資料によれば ガスはプロパンより重たい

「ブタン」が注入されている。

その理由は ブタンの方がガスになる温度(沸点)が高いので

砂漠のような気温が高温の地域は安全のためとか。

 

 

 


モロッコ紀行 113 あぶり出し絵

2017-04-06 | モロッコ紀行

 

 

集落内 途中に 

あぶり出し絵を 作成し販売している人がいる。

あぶり出し絵は 子供のころ

“みかんの汁” で遊んだことを思い出す。

ここでは サフラン茶の無色の汁で

白紙に絵や文字を書き 

それをガスバーナーで熱を加えて


あぶりだす単純な化学変化だが 

 
そのあぶりだされた絵が 

モロッコの雰囲気が出ていて土産になると

観光客に人気があるようで

仲間も買い求めていた。

 


モロッコ紀行 112 路地

2017-04-05 | モロッコ紀行

 

 

橋を渡って 集落へ 登り坂を頂目指して進む。

盗賊などの掠奪から身を守るため

集落への入り口は一か所しかなく


通路は狭く複雑に入り組んでいることから

孤立した集落となり

この丘全体が城砦となっていることがわかる。

丘の頂には 穀物の倉庫がポツンとあって

遠くからはこの集落のシンボルとして見える。

 

 


モロッコ紀行 111 橋

2017-04-04 | モロッコ紀行

 

 

 

バスを降りて 集落へ向かう。

 かつては この集落に行くには 

裸足になるか 飛び石を伝って 

この川を渡らなければ いけなかったが

そこには 地元も子供たちが 待ち受け

チップを渡すことで 手伝ってくれていたそうだが

今は その姿はなく 城内で無邪気に遊んでいた。 

飛び石だけが 丘の上から確認できた。

また 増水のときは見学もできず

対岸からの見学になったという。

 しかし 2010年に

このよう立派な橋が架けられ

今は そんな心配は いらなくなった。


 

  

 

 

 


モロッコ紀行 110 アイト・ベン・ハッドゥ

2017-04-03 | モロッコ紀行

 

 

ツアーバスは 映画スタジオを過ぎて 

ワルザザードから 西へ 33km 

世界遺産「アイト・ベン・ハッドゥ」へ

集落の手前 ビュースポットから全景を望む。

 また 朝陽が我々のバスの姿を岩壁に映し出してくれいた。

 このアイト・ベン・ハッドゥは

モロッコで 最も美しいと集落とされ


1987年 世界文化遺産に登録されている。

 

ベルベル語で アイトは一族

ベンは 息子 ハッドゥは 人の名前

当時 この村の長がハッドゥという人物だった

ことに由来している。

小高い丘の上にカスバが築かれて集落を形成しているのだが

隊商交易の中継地として栄え ハドゥ一族が築いたものだ。

 

 

 


モロッコ紀行 109 映画スタジオ

2017-04-02 | モロッコ紀行

 

 

 

ツアー 7日目 快晴の朝が明けた。

ワルザザードから 250km先の

マラケシュへ向け 早速 出発 


ワルザザードは 映画のロケ地でもあると紹介したが

街のロータリーには 映画にまつわるモニメントが数多くあり

郊外ある映画スタジオも見えてくる。


ここでは「アラビアのロレンス」をはじめ

モロッコが舞台でもない映画も 数多く撮影されている。 

2004年には 世界一の広さの映画スタジオが完成し

現在 映画スタジオが3ヵ所あって

 “モロッコのハリウッド”として


ハリウッドと姉妹都市にもなっている。


一昨年末見た「スター・ウォーズ フォースの覚醒」も

ここで撮影されたという。

 

 


モロッコ紀行 108 ワルザザード

2017-04-01 | モロッコ紀行

 

 

ツアー6日目の宿泊地 

ワルザザートのホテルに着いたのは 午後6時前

一段落して 入浴しようとバスタブに湯をため始めたら

ご覧のようなことに 最初だけかと思い


入れなおしても一向に変わりませんでした。

また部屋の隅にも砂があって 

砂漠の雰囲気を ここでも味わうとは・・・。

ここワルザワードは モロッコ中部 アトラス山脈の南側に位置し

山脈から流れてきたドラア川が平原に出る地点にある。


標高 1,151m 気候は乾燥しており 

雨はほとんど降らないが ドラア川の水によって

オアシスとなって 
生活する人は 5万余人。

かつては キャラバンが立ち寄るだけの小さな村だったが

1920年代にフランス軍の基地が作られてから発展し

現在もモロッコ軍が駐屯しているという。

また マラケシュからアトラス山脈を越えて

サハラに抜ける幹線道路上に位置しており

交通の要衝にもなっている。

これら条件とともに 郊外は砂漠の雄大な光景が広がっているため

ロケ地としてよく使われ 映画スタジオも整っている。