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なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

「お手柔らかに」は怖い人

2009-12-23 01:53:53 | Weblog
 夕方帰宅して夕食までに一局・・・これは余裕のある生活と言うより、要するにやらなくてはいけないことが無いだけ。
 下手に手伝わない方がお互いの為という暗黙の了解で成り立っています。
  ですから、本を読むとかパソコンでメールの確認をするとか、ネットで碁を打っていれば良いのです。
 ネット碁で対局待ち一覧表を見ると、これまでに1,2回打ったことがある人の名前が出ています・・・少し危険な匂いがするような(単に強いだけです)。
 手合いは向こう先コミ白から2目半。
  少し危険な相手と言う感じですが、対局条件の範囲には他にいないし、「早碁OK」なので時間的には丁度良い。
 対局開始が6時40分で、夕食出来上がりの予定が7時半。
  正味50分・・・細かな寄せ合いの碁とか、一手間違えば谷底に落ちそうな碁の場合は予定時刻を10から20分オーバーする危険性はあるけれど、その場合は「試合中につき、ゴメン!」宣言。
 対局中につき食卓への着席は遅れますの意味で、「遅れてすみません」「せっかくの暖かな食事が冷めても文句は言いません」の意味でもある。

 さて、対局開始にあたっての挨拶文の交換・・・これは定型文で、私の方は誰と打っても「宜しくお願いします」の一本。
 お互い同じような素人どうしの場合はこれで良いと思っている。
  プロの先生とか師範かくの先輩に打っていただく時も、気持ちはもう少しへりくだった感じかも知れませんが、言葉としては同じでしょう。
 ところが、相手から返って来た挨拶は「お手柔らかにお願いします」・・・これは第一感ヤバイ!。
 経験的にこれは二番目に危ない。
  一番は「宜しくご指導のほどお願いします」なのです。
 この一番と二番の挨拶をする人に”優しい人”はいない。
  相手がプロならともかく、同じくらいの素人に「ご指導」とか「お手柔らか」と言う人ほど、どちらかと言うと「指導する」ほうだし「柔らかくない」のです。

 経験上そういうことが言えます・・・こういう人に勝った記憶が無い。
  案の定、序盤から激しい戦いになりました。
 礼儀正しくて、囲碁に熱心な人ほど?単に激しいのではなく厳しい感じ。

 相手にしてみれば「aizome(勿論ネットでは本名ですが)と言うやつは、ネットでは”穏やかに”なんて言っていながら、言うこととやることが違う」と言っているかも知れませんが・・・マア戦いと言うものはお互い太鼓をたたいているようなものです。
 大きく叩けば大きくなり、強く叩けば強く響く
  この日は、幸いなことに初めて「お手柔らかに」に勝てました。
 何事にも初めてということは起こることはある・・・にしても『良かった良かった』です。

 さて話は変わりますが
  深夜に目覚めてネット観戦・・・ここで不思議と遭遇しました。
 対局中の実戦が少なかったのですが、たまには良いだろうと初段か1級くらいの人の対局を観戦しました。
 どういう感じで進行していくのかを観戦するのも勉強になると思います。
  どういうところに拘るのかとか、どういう事に注意がいかないかとか・・・
 仮にAさんとBさんの対局だとして、現在の点数は同じですがAさんの方が1,2枚上手に見えました。
 結果は2局打って2局ともBさんの投了で終わったのですが・・・どちらもAさんの手番でBさんが投了。
 結果はAさんの中押し勝ちで同じ事ではあるが・・・
  これはBさんのマナー違反です。
 言いたいのは、Bさんがもう一つ強くなるにはこういうマナー違反をしないことでしょう。
 それは単にマナーとかルールの問題では無くて。
  例えば考えて打っているならば・・・それは部分的な手であっても、全局的なバランスを考慮した手であっても、それなりの考えに基づいて打つ習慣を持つならば、相手の応手を待たずに投了すると言うことはあり得ない筈。
 それを、打った直後に相手の着手の前に投了すると言う事・・・しかも2局続けて・・・。
 この習慣を直さないと今後が難しいかナ・・・なんて思いました・・・チョット偉そうにそう思いました。
 そりゃ私だってザルですから、打った瞬間に「アカン」という大勘違いはやります。
 しかし、どんなに恥ずかしくても、どんなに辛くても相手が打つまではひたすら忍耐です・・・で、相手が打ったら?、その時に投了の一手。

 さてさて「お手柔らかに」から大脱線してしまいました。