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なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

シーラカンス

2008-01-17 18:20:02 | Weblog
 夕べNHK・TVでシーラカンスを見ました。
 感動と言ったら少しオーバーですが、いかにも古代魚と言った様子に見入ってしまいました。
 手足みたいな骨の有る鰭とか、相当丈夫そうな鱗とか、光を反射して光る目
 タンザニアで船からリモコン操縦して潜航する機械でシーラカンスを撮影に成功
 南アフリカでは人間が潜って撮影に成功・・・こちらは深さ100m
 10mで1気圧ですから、10気圧の世界は想像を絶します
 先日5800mのキリマンジャロ登山では、ゆっくりゆっくり・ポレポレで体を慣らしながら登っている映像でしたが、深い海も慣らしながらのゆっくり潜航
 急ぐと血管が詰まる事故が起きるのだそうです。
 それはそうですよね、頚動脈など皮膚に近いですから水圧の影響もおおきいでしょうし
 また、浮上するのも急ぐと確か血液が急に圧力から開放されて沸き立ってしまうような潜水病の危険があるので、水中で時間をかけるので一人が5,6本の酸素ボンベを持っての潜水です
 まるで100m下のシーラカンスにボンベの配達みたいですね
 危険を乗り越えて苦労の甲斐あって撮影成功
 まるで逆立ちみたいに静止したかの様な姿勢から、通りかかった小魚を一気の丸呑みの場面
 上あごまで動く様子、普段は省エネの様子など・・・
 ところで今世界でシーラカンスが確認できるのはタンザニア、南アフリカなどアフリカで3箇所とインドネシアを入れて全部で4箇所
 そしてそれらのDNAを調べると・・・およそ3500万年前からこれらの地域のシーラカンスは交流が無いということらしい。
 DNAでそういうことが分かってしまう科学の力も凄いけれど、3500万年経っても4箇所のシーラカンスは皆同じ形をしているのも凄いことなのだそうです。
 極端に言うと3500万年という時間はネズミが霊長類みたいに進化していくことが出来るくらいの時間だとか・・・変わらないと言うことが凄い
 確か人間の祖先の骨は40万年前くらいの地層から発見されたような記憶が有りますが、その後の40万年に今の形に変化したとすると・・・高々40万年の進化でこれだけ変わるのですから、3500万年変わらないと言うのは・・・

 囲碁で言うと中国で紀元前3000年くらいの物ででしょうか、原型のような盤が発見されて・・・使い方が今とは違うでしょうが、ともかく5000年くらい
 石を幾つも盤上に置いてから打ち始める形から、日本で今のように何も無いところから打ち始める形になって1500年くらいだろうか?
 コミというものが考え出されてからですと100年も経っていないはず
  そのコミも4目半から、6目半に変化している
   さてこれからどんな変化があるでしょうね
 一番起きそうなのはルールの改正でしょうね。
  棋院ルールとか中国ルールとか「生き死にの処理」についても若干の違いがあるとか聞いていますし、地の数え方も違います。
 さて国際化が進んで、統一ルールになるのか、それともそれぞれの国では別々に進むのだろうか?
 少し心配なのは柔道みたいな変化です
  国際化と言う中で、日本が始めた柔道とは若干イメージが違ってきている
 世界スタンダードになったともいえるし、別の柔道みたいな感じもする
  ですから碁の方も考えてみると、日本国内しか見ていないと日本の碁は日本でしか通用しない様なものになりはしないかと言う気がしてならない
 日本が今国際戦で不調と言うか実績が残せないと言うか、そう言うこととは無縁であって欲しい・・・一過的な現象だと良いのですが・・・
 変化で言うと、例えば段位の評価・表示の変化が起きないだろうか?
  例えば、国際プロ免許見たいなライセンスとか、従来の段位表示ではなくS・A・B・C程度のクラス分けとか。
 「囲碁は中国で出来たけれど日本で発達した」みたいな意識も最近の国際戦の不振などで薄れつつはあるでしょう、しかしまだ「老舗の暖簾」意識を引きずっているような気がします。
 きっと気がつかないうちに世界スタンダードと違う道を歩いているかも。