
「気象庁は何をやっていうるのだ!」と八つ当たりするわけにもいかないです。
昔何かの本で読んだ話のうろ覚え
気圧と言うか天気は平均時速40kmで東に動いていくから1日で約1000km移動する・・・従って「今日上海で降った雨は、明後日東京で降るだろう」
何の本だったか忘れてしまいましたが、おそらく陳瞬臣か司馬遼だとおもう・・・ともかく昨日九州で雨ならば今日は関東が雨でもおかしくないはず
確かに九州四国方面は傘マークだった・・・天気予報では
ところが翌日の東京は雲マークで一日の変化は晴れ→曇り
解説では「東日本の沿岸部では降るかも知れない」となっていたから、当地は確かに東京よりは太平洋に近く沿岸部に入るなら雨が降ってもおかしくないかもしれない
ということは東京は東京湾に面しているのであって沿岸部ではないのだろうか?
東京湾であって太平洋ではないですからね
ともかく「お天気バトル」に完敗で、帰宅は雨の中チャリ25分
枯れ木年代の老人にはたまには水をやらなくてはとやけっぱち
マア1年に何回かはあることなのですが、今年はまだ7日目なのに「ヤッチマッタ」ていう所です。
いつもの上着の上に、ロッカーに置きっぱなしだったヤッケを着て丸いつばの帽子を被って何とかしのぎ形。
薄暗い中自転車を走らせていると、知らないおばあさんが私に向かって大きな声で「マア、お兄さん傘もささずに、風邪を引いてしまうよ」だって・・・
親切な人なんだろうな
『でも、傘を持っていればさしますよ』って言う感じですね
濡れながら走っている時に「何故、傘を差さないのだ」と言われても・・・傘を腰に差しているわけではないですぞ
もっとも私は濡れて風邪はともかく、安全走行のために自転車では傘を差さない事にしていますから傘を持っていたとしてもささないでしょうがね(雨の時はカッパです)
ともかく、昨日九州方面の天気を知って、「雨の可能性」を感じながら、雲のマークを信じてしまったのは当の私なんだから仕方が無いですね
こういうことって囲碁にもあるかも知れませんね。
「自分の信じたいように信じる」
「都合の良いことを予測する」
「主観と客観が入り混じってくる」
天気の場合はこれに「自然の変化」が加わるわけです
囲碁では日常茶飯事と言うか、、、ある結果を予想して着手するのですが、その通りになるやら,ならぬやら。
こちらの都合のいい手を予想していても、相手にとっては都合が良くないわけで当然反発と言う予想外の進行になるし、単純に読み間違えがあったり、読み不足があったりする・・・かなり多い
相手には相手の都合があるし
従って野中で土砂降りや落雷にあうことも珍しく無い
囲碁と天気予報を並べて「本当に勝手読みは怖い」と考えながら自転車の帰宅でしたが
しかしあの老婆の「風邪を引くよ」は親切なのか?
濡れている人間に言った「風邪を引くなよ」という声援?
見知らぬ人間に声を掛けるいまどき珍しいおばあちゃん
それともボケが始まっている?
だっていくら薄暗いと言っても私に「お兄さん」なんだから・・・
おばあちゃんからみれば若いお兄ちゃんのうちなんだろうか
少し複雑な心境で無言で通り過ぎました。

