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Now+here Man's Blog

Surf, Run and Trails / Endurance For Fun

No No Title, Oh My MY! 

2006-07-24 23:59:24 | ThinkAbout..
俺は昔昔、そのまた昔、海のそばに住んでいた。
とは言っても車で30分。

バイト先に雄也さんという一つ年上の人がやってきた。
長髪で髭を生やした違う大学に通う人で、その日からつるむようになった。
俺は留年していて大学には週1回の1時間だけ出ればよくて、
この男とハチャメチャ青春時代を過ごす事になる。

男は黒くなくちゃいけない、というのでバイトが始まる時間まで海にいるようになった。
波乗りも何にもしない。ただ海にいるだけ。
バイト先というのはカフェバーで、(昔はカフェバーって言ったんだ)
黒いですね、サーファーですか?と聞かれるのを期待してたんだ。
馬鹿だよな。丘サーファーだ。
(今、やっとサーファーになったような気がする)


俺はあることから3年つきあった女の子と別れることになった。
俺から振ったんだ。
いろいろあって、とても悲しい時期を過ごした。
その娘と別れたことを電話して雄也さんに伝えた。
『飲みにいこう』と言ってくれた。
俺はその言葉が嬉しくて嬉しくて電話をしながら声が出なくなった。
このことは本人には言っていない。

もうかれこれ20年以上のつきあいで、今でもメールしたり、極まれに会ったりする。
俺はこの友達に自分の彼女を会わせるために出かけていったことがある。
この友達だけには紹介したかったんだ。
それが最初で最後だと思ったな。

みんなで楽しい時間を過ごしたな。

今ころ酒飲んでこれ読んでるかな。

Making a trial ride 07models

2006-07-24 09:57:57 | windsurfin'

(すけべおやずぃ)

日曜日、ウエーブギアとサーフボードの試乗会がショップファロス主催で行なわれた。
各メーカーが集まって相当量の道具をビーチに陳列した。

ジミールイスやデイブメル、ビルフットのサーフボードがあったよ。
無風コンディションだったけど波乗りするには充分なコンディションで、波乗り試乗会になっちゃったな。

ウエーブライディングは波に板を当て込むのがメインなので、サーフボードもその色が濃い。
カスタムクラークはない。
重い板にはその良さはあるけど、ウエーバーが乗るサーフボードはエポキシ系の軽量ボードが最適という結論だ。
リップするのには波に縦上りしたいわけだけど、その動きはサーフィンで鍛えないとダメなんだな。
レイルジャイブできるできないの低レベルの問題ではないよ。
ロングボードでトロトロ横っぱしりできても、それは波を見る力が備わるだけで、波を能動的に攻めるには程遠いな。
ずばり、8’00”あたりの板がいいでしょう。

さてさて、BBQには江ノ島のタ○とNWAチャンプもと○しの両選手がやってきた。
よく飲む。ファンな連中だ。鍛え上げた上半身はスゲー。
ケツまで出してくれた。

(そのうち大西攻めるぜい!)


こういう催しの準備や片付けって大変。
それを自らやってくれる人たちがいる。
開始から終了までやってくれる実にいい人たちがいる。
そういう人たちが乗る波には絶対乗れない。

今まさにウエーブ頑張ってる人は率先して動いていた。
こういう人はまわりのミンナが認める。
そういう人にはミンナ波を譲るよね。うまくなる。
結構真剣にミンナの話聞いてるしね。
ウインドは賢くないとできないもんね。



暗くなってから場所をショップの前に移した。
ホームをどう思ってるか、ウインドをどう思ってるか、サーフィンをどう思ってるか、
それとローカリズムについて深く語り合った。
普段あまり話してない人と話せたり、地元サーファーとも知り合えたり、
とても有意義だったよ。


23時過ぎまでやった。あっという間に時間は過ぎた。
次回のイベントも決り、それもかなり楽しそう。
そういうのって、知識ややる気が吸収されるから率先して参加すべし。
誘われなくなったらちょっと寂しいからな。波取れなくなるし。

hang-5

2006-07-22 17:32:35 | surfin'


本日土曜、8時-13時、オフショア~無風、腹~胸。

チョーメロー。たまにスゲーいい波。
足をクロスしてウオークできた!!
クロスで戻った!
先端まであと10センチ!
人少なく、狙った波、全部乗るほど絶好調!

台風はそろそろ20度線を越えそうか!
明日も期待。
波さん、ありがとう!

ほんでもって、いつもは海上だけだったブレーカーアウトの女の子と
やっと陸上でお話しました!
ガンバレ、おいら!
↓こんな感じだ。どうするよ!
ウエーブやらせるかな!!!!!!
まっちゃんへ

オイラが途中で海から上がったのは、
サイクリングロードを自転車で走る彼女を見つけ、
猛パドルでビーチに上がり、自転車こいで彼女を追っかけたのが理由でやんす。
死ぬほど疲れましたが追いつきました!!!
いや~、微笑ましいよな、オレ!

SURFER BLUE, SURFER SKY

2006-07-20 10:12:32 | story

(転載、訂正してます)

僕は茅ケ崎の海に近い小学校に通っていた。
クラスに、少し足し算、引き算の計算や、会話のテンポが少し遅いA君がいた。
でも、絵が上手な子だった。
彼は、よく空の絵を描いた。下には海が広がり、波待ちしているサーファーも描かれていた。
抜けるような色遣いには、子供心に驚嘆した。

担任のY先生は算数の時間、解けないと分かっているのに答えをその子に聞く。
冷や汗をかきながら、指を使って、えと・えと・と答えを出そうとする姿を周りの子供は笑う。
Y先生は答えが出るまで、しつこく何度も言わせた。
僕はY先生が大嫌いだった。

クラスもいつしか代わり、僕たちが卒業する直前、
Y先生は東北地方の学校へ転任することになったので、
全校集会で先生のお別れ会をやることになった。
生徒代表でお別れの言葉を言う人が必要になった。
先生に一番世話をやかせたのだから、A君が言え、と言い出したお馬鹿さんがいた。
お別れ会で一人立たされて、どもる姿を期待したのだ。

僕は、A君の言葉を忘れない。

「ぼくを、普通の子、と、と一緒に、べ、勉強さ、せてくれて、ありがとうございました」

A君の感謝の言葉は10分以上にも及ぶ。
水彩絵の具の色の使い方を教えてくれたこと。
放課後つきっきりでそろばんを勉強させてくれたこと。
その間、おしゃべりをする生徒はいなかった。
Y先生がぶるぶる震えながら、嗚咽をくいしばる声が、体育館に響いただけだった。

昨日、駅ビルデパートで陳列されている美しいポストカードにA君のサインを発見した。

Y先生は今、僻地の小学校で校長先生をしている。
先生は教員が少なく、子供達が家から2時間ほどかけて登校しなければならないような
過疎地へ自ら望んで赴任していったんだ。

Y先生のお家には、毎年夏にA君から絵が届くそうだ。
A君はその後公立中高を経て、美大に進学した。
お別れ会でのY先生の挨拶が思い浮かぶ。

「A君の絵は、ユトリロの絵に似ているんですよ。
 みんなはもしかしたら、 見たこと無いかもしれない。
 ユトリロっていう、フランスの人でね、街や 風景をたくさん描いた人なんだけど。
 空が、綺麗なんだよ。
 A君は、その才能の代わりに、他の持ち物がみんなと比べて少ない。
 だけど、決して取り戻せない物ではないのです。
 そして、A君は それを一生懸命自分のものにしようしています。
 これは、簡単なことじゃありません!」

A君は、毎年空を描いた絵を送るそうだ。
その空はY先生が作り方を教えた、美しいパステル系のスカイブルーだそうだ。
下に広がる茅ケ崎の海で空の色と同じ青いボードに乗っているのはY先生で、
彼のモデルは小学時代からY先生だったんだ。

A君は見晴台でサーファーの彼女を見守りながら今日も絵を描いているよ。

Base Ball ~ Lincoln Radio~

2006-07-19 09:10:58 | story
幼い頃に父が亡くなり、母は再婚もせずに俺を育ててくれた。

学もなく、技術もなかった母は、
個人商店の手伝いみたいな仕事で生計を立てていた。

それでも当時住んでいた土地は、まだ人情が残っていたので
何とか母子二人で質素に暮らしていけた。
 
娯楽をする余裕なんてなく、日曜日は母の手作りの弁当を持って、
近所の河原とかに遊びに行っていた。

給料をもらった次の日曜日にはクリームパンとコーラを買ってくれた。

ある日、母が勤め先からプロ野球のチケットを2枚もらってきた。

俺は生れて初めてのプロ野球観戦に興奮し、
母はいつもより少しだけ豪華な弁当を作ってくれた。

野球場に着き、チケットを見せて入ろうとすると、係員に止められた。

母がもらったのは招待券ではなく優待券だった。
チケット売り場で1人1000円ずつ払ってチケットを
買わなければいけないと言われた。

帰りの電車賃くらいしか持っていなかった俺たちは
外のベンチで弁当を食べて帰った。

電車の中で無言の母に「楽しかったよ」と言ったら
母は 「母ちゃんバカでごめんね」 と言って涙を少しこぼした。

俺は母につらい思いをさせた貧乏と無学がとことん嫌になって
一生懸命に勉強した。

新聞奨学生として大学まで進み、いっぱしの社会人になった。
母も喜んでくれた。

そんな母が去年の暮れに亡くなった。
死ぬ前に1度だけ目を覚まし思い出したように
「野球、ごめんね」 と言った。

俺は 「楽しかったよ」 と言おうとしたが、
最後まで声にならなかった。