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セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

喪中ハガキ

2012-12-04 | セカンドライフ
11月末から喪中ハガキが毎日の様に届く。
何歳で有ればOK"と言う物ではないけれど、今の時代はやはり90歳を超える方の知らせが多い。自分の父は95、8歳で逝ったが、肉親の死は尚更OKなんて出せない。

友達のお父上は、90歳を過ぎていたが10年間ベットの上の生活で、しかも後半は胃瘻イロウもされ徐々に、娘さんの判別も出来なくなっていたそう。
彼女に訊くと「父の死は淋しいには淋しいけれど、涙が出ると言うよりホッとしたと言うのが実感だった。(父の状態が)可哀そうだったもの」だそうだ。ご姉妹四人で、ご両親の元へ集まっては、祝い事等をしていた友達。

逝く方を、自然に受け止められる状況になるのが、お見送りの形としては幸せなのだと思う。そこで喪中ハガキを確認したが、90%が90歳過ぎ。

「お見事」と言える方は、お母様の108歳で・・・と言うハガキだった。
お母様について、話題になった時「いつも、介護は覚悟していたわよ。でもね母は何でも自身で出来るので有難いわヨ」素晴らしい!と拍手をしたのが一か月前だった。
逝かれたその日は、全く苦痛を訴える事無く、目を閉じられたそうだ。

素晴らしい最期ではないか。誰しもがそんな人生の終わり方をしたい。
明治生まれで、凛としたお母様だったと。そう女性としてのプライドを最後まで失わない、気丈なお母様だったそうだ。
明治、大正、昭和、平成の各時代をしっかり生き抜かれたのだ。私の知らない時代を語って欲しかった。戦争時代も経験されたが、余りお話をしたがらなかったそうだ。お幸せな様で、語りがたい経験もされたのでしょう。

様々な人生を送られた長生きの方々の喪中ハガキ、今年が今迄で一番穏やかに受け取れた。ご親族には心よりお悔やみを申し上げた。

            

胃瘻(イロウ)腹壁を切開して胃内に管を通し、食物や水分、医薬品を             流入させ投与するための処置。