監督/脚本/制作 チャン・イーモウ
出演 アンディ・ラウ(劉)
チャン・ツィイー(小妹)
金城武(金 随風)
当てにならない評価 ★★★☆75点
2003年
『LOVERS』を見てきました。
『HERO』は天下統一、刺客たちの腹芸と、テーマが深遠だったので、私にはちと荷が重すぎたのかイマ一つ入り込めなかったのに比べ、『LOVERS』は感情移入し易かったです。
主役は他でもないチャン・イーモウ監督の秘蔵っ子、チャン・ツィイーその人であります♪
の、ように見えます;
唐の時代の盲目の芸妓、舞の名手。はあ~~、これがまた美しいこと。
ワダ・エミさんの豪華絢爛な衣装に身を包んだ”小妹”、長い長い袖を並んだ太鼓に打ち当てながら舞う、イヤ踊ると言うより殺陣のようで、凄い迫力でした。
この場面だけでも一見の価値ありだと思いますが。
小妹は性格も風貌も全く異なる二人の男に愛されます。
劉は誠実に、金は若さと本能のおもむくままに。
小妹が捕らえられ拷問の脅しにかけられた時、金の顔が曇ります。
多分この時にはもう金は恋に落ちていた。
二人で逃げる途中の白い花畑で、小妹のために馬を駆って懸命に花を摘んでやる金。
小妹を騙し、彼女から情報を得るはずが、彼女を本気で愛してしまった。
小妹もまた、ある使命を持って金に近づいた。
なんとロケはウクライナで撮ったそうです。
金城武を見るのは『不夜城』以来だしアンディ・ラウとのキャスティングに初めは、はあ?と一抹の心細さを感じたのですが。笑
アンディ・ラウもポスト、チョウ・ユンファと騒がれた時期もありましたが、こういう役を演じるようになったのねと香港映画ファンのはしくれ、私も感慨無量なのでありました。
小妹は金にこれ以上身の危険を冒させまいと自分の元から去らせますが、彼は小妹一人を残せず危機一髪の所に助けに戻ります。
嬉しげに尋ねる小妹。
「你回来了」(戻ってきたのね)「回来了、為你一个人」(ああ!君ただ一人のために戻って来た)
また劉の台詞「私は3年思い続けたのに・・たった3日で小妹、おまえは・・」哀れ。
愛に理由なんてないんですね。はあ~。
さて、男と男の愛と意地をかけた命がけの戦いの結末は。
音楽は胡弓と太鼓の音が胸に響いて良かったです。
やはり馬での追跡の場面など、スピード満点の迫力は黒澤監督を想わせました。
私はこの映画を見ていて、レスリー・チャンの『キラー・ウルフ』(白髪魔女伝)を思い出しました。
衣装がワダ・エミさんだったからかもしれません。
エンドクレジットで、この映画に出演するはずだったアニタ・ムイへの献辞が流れました。
ここに居ていい筈の二人。残念です。
一回ストーリーがわかってから見に行くと、また楽しいかもしれませんね。
余計なお世話かもしれませんが、1行目R⇒Lに直したほうが良いかと思います(笑)
では、また。
アニタ・ムイ・・・彼女がご存命ならまた違ったストーリー展開になってよかったのに・・・と思います。
雑用に追われながら書きこみしていたらこんなことに。涙
PC初心者な上にそそっかしくて。汗;
これに懲りずに宜しくお願いいたします。
だって劇中での叙情的な言いまわしも日本語にするとちっぽけな言葉で片付けられてしまうので、感動が薄れてしまっている。
金城武の「回來了、只為了一個人」も“たった一人のために”と遠まわしにツィイーの事を思って言っているのですが、日本語にすると“君のために”とあまりにもストレートすぎる(笑)
これはこれで分かりやすいのですが、もう少しロマンチックなセリフにしたいですね。
でも、シーンの時間も考慮すれば仕方ないですね。もちろん中国映画だけでなく、英語も聞けるようになったら映画の面白さも倍増するんでしょうね、きっと。
でも、あの言葉がスッと耳に入りました。
思わず胸がキュンとしました。
「回来了」・・・万感の思いが込められた台詞でした。
チャン・ツィイーの北京語が流石に綺麗だと思いました。
「ツイ・ハーク」は存じ上げないので、関連する映画などあったらまた教えてください~!
とっても参考になります。
今日はLOVERSです。
最初の太鼓を敲くシーンだけでも満足。
昨日は私のブログが重かった。
にこさんもでしたか?
そうそう、昨夜、ひょこっと教育テレビを見たら、中国語講座の芸能コーナーにな、な、なんと、チャン・ツィイーが出てましたよ。
オペレッタと違って、少しキツい印象でした。
少し痩せたのかな。
日本語の歌は難しかったそうです。笑