翁長知事の死去に伴いオール沖縄の後継者選びを続けていた「調整会議」は、玉城デニー衆院議員(沖縄3区・自由党)に一本化する方針を固めた。玉城氏は条件が整えば出馬する可能性がある。沖縄県政界関係者が明らかにした。
条件とは▼社民、共産、自由、保守の一部などからなる「オール沖縄」による選挙支援体制の確立▼選挙資金の負担 などだ。
玉城氏は翁長知事が亡くなる直前、金秀グループの呉屋守将会長と共に後継者指名されていた。翁長氏の家族が録音していた遺言の存在が昨日(18日)、明らかになり、後継者の本命となっていた。
玉城氏は先の衆院選挙では無所属で出馬し、自公候補に3万票もの差をつけて当選した。琉球放送のラジオ・パーソナリティーを長年務めていたこともあり知名度は抜群だ。
ウチナンチュの庶民感覚を大切にし、ブレずに辺野古新基地建設反対を訴え続ける政治姿勢は、まさに「イデオロギーよりアイデンティティー」だ。
調整会議が提示する条件が整いしだい、玉城氏は出馬の記者会見を開く。弔い合戦の火ぶたが事実上切られる。
~終わり~
琉球朝日放送 与党調整会議は玉城デニーさんで一本化へ 2018年8月19日 17時53分
http://www.qab.co.jp/news/20180819105619.html
亡くなった翁長知事の後継選びを進めている県政与党の調整会議が、現在、那覇市内で開かれていて、衆議院議員で自由党幹事長の玉城デニーさんに一本化される見通しです。調整会議では、これまで5人の名前が上がっていましたが、18日、翁長知事が生前、後継は金秀グループの呉屋守將会長か、衆議院議員の玉城デニーさんとする後継指名の音声データが親族から新里米吉県議会議長に届けられました。調整会議は翁長知事の遺志を尊重する方針で、現在、呉屋会長と玉城さんの2人を対象に絞り込み作業を行っています。呉屋会長は「経済人として支援することに変わりはない」と固辞。一方の玉城さんは調整会議で一本化されれば受諾するものとみられています。(引用ここまで)
赤旗 魂魄の塔訪れ翁長氏追悼/野党代表そろいデニー勝利へ決意 2018年9月26日(水)
・・・・魂魄の塔は沖縄戦後の米軍占領下、地上戦を生き延びた旧真和志村(現那覇市)の住民が、移動させられた糸満市米須の集落に散乱していた戦没者の遺骨3万5千体を軍・民、国籍を問わず収集し、供養するため建立されました。翁長知事の父で糸満高校真和志分校の校長だった故翁長助静氏(のちの村長)らが遺骨収集の先頭に立ちました。助静氏の教え子で、翁長知事の叔母にあたる翁長安子さん(88)=那覇市=も駆けつけ、「県民が一つになることを願っていた雄志さんの遺志を引き継ぐ一人として私も今度の選挙、ぜひ勝ってほしいと思います」と話しました。翁長雄治那覇市議(知事の次男)は、翁長知事らが選挙に臨む告示日の早朝には必ず翁長家の平和の原点である魂魄の塔を訪ね、決意を新たにしていたことを紹介しました。献花後、各党代表があいさつ。「翁長知事の遺志を受け継いで玉城デニーさんを支え、心を一つにして行動したい」(増子氏)「翁長知事の志を県民だけでなく日本国民にも伝える役割がある」(岡島氏)「沖縄のアイデンティティーは平和にあることを確認した」(中川氏)「魂魄の塔の前で各党派が顔をそろえ、日本の平和の第一歩となる知事選を、心を一つにして頑張ろう」(小沢氏)「地上戦を経験した沖縄が心を一つに平和をつくっていくという翁長さんの原点を確認できた」(福島氏)「知事に安らかに眠っていただくためにデニーさんの勝利、埋め立て承認撤回を結実させたい」(比嘉氏)「この魂魄の塔の前で私たちは改めて野党共闘を誓いました」(糸数氏)などの発言がありました。
県民を愚弄する日本政府 負ける訳にいかない/「オール沖縄」大集会 故・翁長知事の妻 樹子さんが訴え
赤旗 2018年9月23日(日)