愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

4月バカ消費税増税開始日に武器輸出禁止三原則の廃止を閣議決定!フャッショ的クーデター!

2014-04-03 | 軍事利益共同体

4月1日、理研の記者会見が世間を賑わせていましたが、トンデモナイことが決定されていました。武器輸出禁止三原則の廃止です。しかも閣議決定によって!です。集団的自衛権行使を閣議決定でやってしまおうという目論みの前哨戦!実験的試みです!もはや議会制民主主義を否定した独裁国家に相応しい国家運営と言えます。安倍首相の「オレが決めて、選挙で洗礼を受ける!文句あるか!」という思想と手口がハッキリはっきりした歴史的事件=クーデターと言えます!

しかし、世間は、全く静かに日常生活が推移しているのです。この決定が、後々にどのような意味をもっているか、そのことを考えると、愛国者の邪論が、ずっと前から言ってきたように、安倍内閣の暴走を食い止めるためには、憲法を活かすための救国暫定国民連合政権構想を打ち出すべき時ではないでしょうか。

そこで、今回の決定の背景に何があるか、検証してみることにしました。最大のポイントは以下のとおりです。イロイロ言い訳をしていますが、ゴマカシ、トリックです。

「武器」ではなく「防衛装備」だったら憲法は許せるか!

1.名称が「武器輸出三原則」から「防衛装備移転三原則」に替わったことです。「武器」は「輸出」できないが、「武器」を含めて、それ以外の様々な「防衛装備」の「移転」はできるのだという暴論・詭弁・珍論です。一体誰が考えたのか、笑ってしまいますが、美しい日本語を弄ぶトンデモナイ輩、不道徳者と言えます。

これも憲法九条で明記されていた「戦力」「不保持」を「警察予備隊」「保安隊」「自衛隊」とスリカエてきたこと、戦車を「特車」と、「退却」を「転進」と、人間を爆弾に見立てた殺人兵器を「特別攻撃隊(特攻隊)と、しかも現人神の国である神国日本だから「神風」をつけるというゴマカシ、マジック、トリックと同じす。安倍首相も認めているように、自衛隊は、本来は「軍隊」なのですが、「自衛隊」と名づけゴマカシてきたことと同じです。

「死の商人」が蠢いてきた!しかし、免罪!

2.この言葉のマジックで大儲けする輩、すなわち「軍事利益共同体」、「死の商人」が、蠢いたことは、その内容をみると、ハッキリしているのです。しかし、原発利益共同体を追及する時の甘さと同じです。このことは、以下の記事で、簡単に触れているところをみると、いっそう浮き彫りになります。

時事 武器輸出、歯止めに課題=防衛協力を強化-新原則 (2014/04/01-20:13)http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014040101124

防衛装備移転三原則は、安倍晋三首相が掲げる積極的平和主義を色濃く反映させた内容だ。中国の海洋進出をにらみ、米国などとの安全保障協力を強化し、日本の防衛産業の海外進出を後押しする狙いもある。…必要に応じ、米国とのミサイル防衛(MD)共同開発など、例外を積み重ねてきたため「ルールが形骸化、複雑化した」(政府関係者)との指摘があった。新原則は、一定の条件を満たせば輸出を認める方針に転換、武器輸出の大幅緩和にかじを切った。背景には、中国の台頭や北朝鮮の核・ミサイル開発への対応、国内防衛産業の先細りへの危機感がある。国産装備品は、武器輸出三原則の制約で納入先が自衛隊に限られ、高コストが問題となっており、経済界も輸出緩和を渇望していた。航空自衛隊が次期主力戦闘機に選定したステルス戦闘機F35に象徴されるように、最新鋭の防衛装備品は国際共同開発・生産が主流。新原則で日本も共同開発に参加しやすくなり、市場が海外に広がれば、自衛隊の調達価格の低下も期待できる。東南アジアなどシーレーン(海上交通路)沿岸国への巡視艇、掃海艇、輸送機の輸出も可能となる。小野寺五典防衛相は記者会見で「米国やその他の諸国との防衛装備、技術協力をより積極的に進めていきたい」と述べ、関係国との防衛協力強化に意欲を示した。(引用ここまで

(共同通信) 戦車エンジン、トルコと共同開発へ 武器輸出緩和の一環で検討 2014/01/05 19:38http://www.47news.jp/47topics/e/249037.php

政府は、安倍晋三首相の進める武器輸出緩和政策の一環として、トルコとの間で新たに戦車用エンジンの共同開発に乗り出す方針を固めた。政府関係者が4日、明らかにした。陸戦を重視するトルコ側が、陸上自衛隊の最新鋭「10式戦車」で使われている三菱重工業のエンジン技術に着目。実際の開発は、三菱重工業とトルコ企業が合弁会社を設立して実施する方向で検討している。…安倍首相は、6~8日に来日するトルコのエルドアン首相との首脳会談で、戦車エンジンの共同開発を念頭に、安全保障分野での協力強化で合意する見通しだ。10式戦車は既に一部に配備され、陸自は来年3月までに66両を調達する計画。後ろ向きでも時速70キロで走行できる機動力が特徴だ。共同開発は、このエンジンがベースとなる。…戦車用エンジンの共同開発が浮上したのは、安倍晋三首相が就任以来2度目のトルコ訪問をした昨年10月とされる。政府関係者は「官邸主導で決まった」と指摘し、首相の意向が強く働いたことを示唆した。首相は原発輸出に向けた「トップセールス」を展開し、三菱重工業などの企業連合体がトルコ政府と原発建設受注で合意するなど、実績を積み上げている。トルコとの関係強化を図る背景には、軍事台頭する中国をけん制する側面もある。(引用ここまで

憲法を否定する消極的平和主義者が積極的平和主義でゴマカスのは何故か!

3.そもそも、安倍首相の「積極的平和主義」論は、第一次内閣の時に打ち出した考え方です。本来は、憲法九条を使うことこそが「積極的平和主義」なのですが、こ憲法九条を否定することに対する国民的嫌悪には逆らえないために、言葉だけを残してスリカエ、ゴマカシたのです。トリックです。そこで、再度強調しておきます。

積極的平和主義に名を借りた憲法平和主義否定の集団的自衛権行使に道を開く安倍首相の大ウソ国連演説3 2013年9月28日

憲法改悪の布石「積極的平和主義」の言葉に潜む欺瞞を政治の事実で見抜く洞察力が国民に問われている! 2013年9月29日

憲法改悪の布石「積極的平和主義」の欺瞞をマスコミはどのように評価したか、社説を検証してみると 2013年9月29日

安倍首相の積極的平和主義の本性がNHKのニュースで明らかになりました!これ憲法=ルール違反でしょう! 2013年9月30日

そもそも憲法九条の真髄は何か!

4.それでは、そもそも憲法九条とは、何か、その原点について述べておきます。それは、

(1)「国際紛争を解決する手段」として、国権=国家の「発動」する、すなわち国家が宣戦布告をして起こす「戦争」や「武力行使」、そして「威嚇=脅し=軍事抑止力」を永久に放棄する。

(2)だから「陸海空軍その他の戦力」は、必要ないので、「保持しない」。

(3)「陸海空軍その他の戦力」は「保持しない」のだから、国家の「交戦権を否認」する。

(4)言わば「丸腰」で、国際社会の「国際平和」の「正義と秩序」の「基調」を「誠実に希求」することを明記しているのです。

(5)これは「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意」したことを踏まえて、国際社会に宣言したからできた考え方なのです。

(6)この考えを明記した憲法は、「国の最高法規」であるから、憲法の条規に反する法律、命令、詔勅、及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない」と、そんな簡単に変えることなどできないとしたのです。安倍首相派がどっちか、明瞭です。

(7)しかも、この国の「国の最高法規」である憲法は、天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、尊重し擁護する義務を負ふ」として、勝手な解釈や行動を排除したのです。安倍首相が義務違反者であることは明白です。

(8)それでも変更する場合は、「各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会」が、「発議」し、国民に提案して」、国民の「過半数」の「承認」「賛成を必要とする」として二重三重四重の規制をしたのです。これをスリカエようとして失敗したのです。

(9)このような憲法九条というのは、単に「丸腰」でいるというような「消極的な平和主義」を掲げたのではありません。憲法九条が掲げている「国際紛争を解決する手段」とは何か、まず理念について、述べておきます。それは、

①「人間相互の関係を支配する崇高な理想を自覚」し、

②「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼」し、

③「平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しよう」とする「国際社会」の一員として自覚し、そのなかで「名誉ある地位を占めたいと思ふ」。

④また「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利」を「確認」し、

⑤そのためにも「自国のことのみ専念して他国を無視してはならない」「自国の主権を維持し、他国と対等関係に立」つとの「普遍的な」「政治道徳の法則」に「従ふ」こと、偏狭なナショナリズムを排除することを宣言したのです。

(10)この憲法の平和主義は、徹底した話し合い、平和的手段=非軍事的手段を使って、「国際平和を誠実に希求」するということだったのです。しかも「国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ」と宣言したのです。

以上の理念と方法が、本来の「積極的平和主義」なのです。しかし、この「非軍事的手段」をその時々に多様に駆使することを、自民党政権は、徹底してサボってきたことは、今日の事態を視れば明らかです。これを国民的合意にして来なかったのです。このことをまずもって確認しておくことが、今非常に大切なのです。この視点のボタンのかけ違いが、現在の思考停止状態、発想の貧困をつくり出しているのです。

トルコに武器と原発を売り込む死の商人の番頭(安倍首相)の腹黒さ

5.それでは、武器売りに狂奔する輩、軍事利益共同体=死の商人とは何かについて述べておきます。まず上記に掲載したトルコの記事がヒントです。このトルコの首相がどのような人物か、捉え方はイロイロありますが、「類は友を呼ぶ」、驚くように安倍首相と似ていると思います。メディアを重視し、気に入らないものは、「弾圧」する手法、自分の政権維持のためには、誰と手を結ぶことが得策か、という点において、です。

中国の習近平氏が、エルドアン首相だったら、日本のマスコミはどのように報道したでしょうか。原発と武器輸出など、トンデモナイと大騒ぎすることになるでしょう。経団連は、中国にもトルコにも経済交流の名においては、「武器」は違うにしても、同じです。ここに、最大のゴマカシがあるのです。マスコミが、憲法の平和主義をないがしろにしている証拠が、ここにあると思うのは愛国者の邪論だけでしょうか。

NHK NEWS WEB トルコ ツイッター遮断の波紋 2014年3月26日

トルコ反政府デモの標的にされるエルドアン首相とはどんな男なのか 2013年6月21日

言葉の危険からの脱却 ― 成熟トルコ 訪ねて実感(藤原帰一教授)/コラム 2013年10月23日

安倍首相、2度目のトルコ訪問に米情報機関注視[春名幹男「国際情報を読む」]  2013年10月31日

 

平成26年1月7日 日·トルコ首脳会談等 - 首相官邸  2014年1月7日

原発輸出推進を確認 日トルコ首脳会談 - MSN産経ニュース  2014年1月7日

原発輸出へ大きな一歩 安倍首相、トルコ首相と会談 - ライブドアニュース  2014年1月9日

トルコへ原発輸出 安倍首相とトルコ首相会談 受注企業は?三菱重工の 2014年1月11日

安倍首相、トルコ首脳と会談~エルドアン首相は、原発について日本や  2013年5月4日

テレビ朝日 異例 国会中に総理再びトルコへ…狙いは?記者解説 (10/28 11:50)

テレビ朝日 安倍総理がトルコ首相と会談へ 輸出強化目指す  (10/29 05:51)

どうでしょうか。以上のような安倍首相の行動を批判もしない、現実追随の報道が繰り返されることで、武器輸出禁止の三原則の考え方が空洞化され、規制緩和どころか、規制が突破されたのです。これぞナチスの手口と言えます。これは消費税増税の際の手口と同じです。こういう手口を使って憲法九条が改悪されてきたように、今度は本格的に憲法の立法改憲に向けて、そのアクセルを全開させtれいくことでしょう。そういう手口を、国民的批判に晒して食い止めていく必要があると思う今日この頃です。

これについては、以下の記事をご覧ください。

これが日米財界多国籍企業=軍事原発利益共同体の利益保護のための「特定」「秘密」「保護」法の正体だ! 2013年11月21日

国会・マスコミNSC設置・特定秘密保護法案審議不参加・国外逃亡を許す!主権者をバカにする安倍首相! 2013年10月29日

対中包囲網と経団連の大番頭を演じる安倍首相の高支持率マシン=マスコミ応援団のインド報道に大渇!  2014年1月28日

寄付金を自治会費で一括徴収する日本の民主主義の後進性は憲法形骸化政策と憲法活かす派の責任! 2014年3月20日

憲法の平和主義をないがしろに日米軍事同盟を軸に比を巻き込む意図が明白になった東南アジア外遊に大喝! 2013年7月29日
原発と同じ集団的自衛権行使論を輸出し既成事実化!国民無視の暴走安倍政権は何としても打倒しなければ! 2013年7月29日

軍事利益共同体と原発利益共同体は一心同体!死の商人そのもの!

6.この軍事利益共同体と原発利益共同体は、トルコの事例でみるように、完全に一致した輩であることを強調しておかなければなりません。そういう意味では、憲法を活かす派は、繰り返し言いますが、性根を据えて、この巨大な勢力と対峙していく決意が求められていることでしょう。それについては、以下の記事をご覧ください。

NHK世論調査結果にみる安倍政権高支持率と暴走容認の虚像と実像!憲法活かす派の課題について  2014年3月12日

対中「脅威」論か大地震とゲンパツ震災関連死「脅威」に備える国民のための政権づくりは焦眉の課題! 2014年3月11日

左翼?の朝日・毎日と右翼の読売・産経の中国共産党観は面白い!日米軍事同盟深化・憲法軽視で一致! 2014年3月6日

フクシマのオキナワ化に加担したマスコミに大喝!東京湾にゲンパツがあることを報せていないとの同じ! 2014年2月12日

原発メーカーと官僚と政府が一体となって巨大利益を電力消費者から吸い上げる装置の転換選挙が都知事選挙! 2014年1月19日

脱原発で都知事選を変えようとする細川・小泉氏のネライは何か!?脱原発の宇都宮氏のやるべきことは何か! 2014年1月9日

公約破棄・違反を脅しでそそのかした安倍自民党政権と議員、こんなことが成熟した日本で許されるのか! 2013年11月29日

安倍自公政権のアベノミクスと原発利益共同体を免罪し国民脅しに加担し本質を逸らす朝日社説に大渇! 2013年11月2日

マスコミが国民の立場、憲法の人権尊重主義・民主主義・平和主義の立場に立つかどうか、その試金石は何か! 2013年10月18日

そもそも総研は東電と政府・原発利益共同体の無策と責任を免罪するのではなく大儲けを吐き出させろ! 2013年10月7日

誰が診てもコントロールできていないのに首相の大ウソつきを問題にしない安倍マスコミ応援団の正体! 2013年10月7日

安倍自公政権の政権公約違反と対峙する共産党の原発即時ゼロ政策は非現実的、無責任か、国民的議論こそ! 2013年7月12日



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