愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

中国に怯える日本のエセ「愛国者」の反動的思惑が見えた漁船1千隻事件で迷惑を被る真の愛国者を忘れるな!

2012-09-19 | 日記

今日の「朝日」夕刊11面を見て、「やっぱりな」だった。

中国船見えず  漁船から見た尖閣
 19日午前5時40分。尖閣諸島・魚釣島東約1キロの洋上。辺りは暗く、かろうじて目に入るのは、島の西端で点滅する小さな灯台だけだ。空と海の境目は見えない。
 石垣島から北へ約170キロ。7時間ほどかけて漁船でたどりついた。
 海上保安庁の巡視船1隻と海上保安官4入を乗せた全長5がほどのゴムボート1隻が島の周囲を警戒している。「島から1マイル以内には近づかないでください」とボートから拡声機で告げられた。漁船の船長によると、以前は島に手が届きそうな場所まで行けたという。
 午前6時ごろ、南南西約40キロに中国の監視船が航行中との情報が人つたが、ここからは水平線が見えるばかりだ。中国漁船の姿は見えない。(木村司)(引用ここまで)

その11面には、大見出しで「日中友好 今こそ」「民間交流、折れぬ志」のテーマに「尖閣諸島をめぐる日中間の緊張で、交流行事やツアーの中止が相次ぐなか、草の根の交流を続ける人たちがいる。『こんな時だからこそ民間のつながりを』。そんな思いを訴える」というもので、津市の水墨画家、小倉輝明さん(65)と日中関係の本を扱う出版社「日本僑報社」編集長の中国人段躍中(54)の話、そして日本の社会人や学生らがボランティアで運営する「現代中国映画上映会」の話、NPO法人東京都日中友好協会の話が掲載されている。

こうした記事の掘り起こしが重要だが、18日の一面には「中国漁船、尖閣向け出航」「1000隻予定、海保が警戒」と大見出して書かれている。それよりもはるかに小さい字で「オスプレイ安全宣言へ」「政権高度制限、米と一致」としてオスプレイの国内での飛行を認める方針を固めたことを報道している。こちらの方が重大なのに・・・。

さて「朝日」の蒙古襲来=元寇的報道の裏で、実は18日の夕刊には、「漁船への警戒続く」という大見出しのテーマ影で、「争いの海は避けて」「石垣の猟師ら訴え」と小さく掲載されていた。

何か。「中国船が攻めて来るかのようなイメージを流すのは、日中ともにやめてもらいたい」「大半の船は禁猟期が明けたので出漁しているだけだ。毎年の光景なのに」と「苦々しく語った」八重山漁協組合長上原亀一さんの言葉が紹介されている。

19日の朝刊では39面に尖閣諸島近海に向けて、出航する漁船の写真を掲載し、大見出しで「尖閣 中国漁民前のめり」「政府、我々を守ってくれる」」「海保、監視船取り囲む」と題して書かれているが、実際は「水産庁によると、夏場の休漁を終えた中国漁船が、この時期に一斉に出漁するのは例年の動きという。今回、出漁した漁船のうち1千隻が尖閣に向かうという情報も流れるが、休漁明け直後は沿海に魚がいるため、漁船がすぐに尖閣沖には向かわないという見方がある」とある。

「やっぱりな」だ。煽っていたのは、誰だ!「朝日」をはじめとした日本のマスコミだ!

次に紹介しておくのは、「人民網日本語版」2012年8月14日の以下の記事だ。
「シンクロ井村雅代氏、ギョーザ事件でマスコミに「デマ流さないで」 (2)」
http://j.people.com.cn/94475/7909643.html

ロンドン五輪シンクロのチームで中国を初の銀メダルに導いた元日本代表ヘッドコーチ、井村雅代氏に初めてお会いしたのは、オーストラリア・メルボルンで開催された2007年世界水泳選手権だった。

 世界最高レベルに上り詰めた栄冠に輝く日本のベテラン女性コーチが初めて中国チームを率い大会に出場した時は、大きな波紋を呼んだ。メルボルンでは、中国シンクロチームは中日両国メディアから空前の注目を集めた。予選だけでも現場に駆けつけた記者は2けたに上った。それまで中国国内で無名だった競技が、スポットライトを浴び始めた。

 「井村先生は中国シンクロチームに技術的な刷新をもたらしたが、それ以上に競技への注目度の向上に貢献した」。私はテレビ朝日の取材に対しこう答えた。金メダルコーチというだけでは、人々の大きな関心を集めることはできない。北京五輪が間近に迫る中、多くの外国籍コーチが中国各代表チームに流れ込んでいた。そうした中でメディアの注目を集めたのは、井村氏が日本人だからにほかならない。中日両国は微妙なライバル関係にある。

 メルボルン大会での4種目4位から北京での団体銅メダルまで、井村氏は中国チームを率い、夢の表彰台へ一歩一歩近づいた。北京五輪の大役を終えると、任期満了でいったんは帰国するが、2010年広州アジア大会のために再び中国チームのヘッドコーチに就任した。

 実際のところ、選手達の日本人コーチに対する気持ちは複雑だった。井村氏は選手達の演技に質的変化をもたらしたが、彼女の「地獄の特訓」は若き中国女性達を恐れさせた。朝8時から深夜10時まで練習が続くことなど当たり前だった。井村氏は自分に対しても厳しかった。コーチとして初めて北京に滞在した1年半で観光といえば、早朝の散歩でマンション近くの天壇公園に行ったのみ。五輪が閉幕し、肩の荷が下りてようやく万里の長城を訪れた。シンクロは井村氏の職業であり、生活の全てだった。

一方、練習以外の時間では、中国人選手達を自分の娘のように可愛がった。ロンドンへの出発式と開会式前には、選手達にスカーフを巻き、「自分の最も美しい一面をみせるのよ」と励ました。少ない休みの中で、選手達を北京の友人宅に連れて行き、おにぎりを作って振る舞った。大阪で待っている愛犬の写真を取り出し、幸せを分かち合った……。

 井村氏の世界的視野とトレーニング手法は、中国シンクロチームを着実に成長させていった。しかし私が真に心を打たれたのは、スポーツとは関係ない部分だった。2008年に日本で「ギョーザ事件」が起きた際、井村氏は事件発生後、マスコミ各社の北京特派員をマンションに呼び、「皆さんは中国に長くいらっしゃるので、真の中国をご存知でしょう。ありもしない噂ではなく、真実を日本に伝えて下さい」と呼びかけた。これはある日本人記者から聞いた話だが、同席した記者らと熟慮した結果、この話を公にはしなかったという。2008年北京五輪を終えて帰国し、大阪府松原市教育委員長に就任した井村氏は、その後中国をテーマに多くの講演を行っている。それこそが日本人の中国への理解を深める最も直接的な方法と考えているからだろう。

 「スポーツは国と国の競争ではない。スポーツとは夢のために水中に飛び込むことであり、夢を追いかけてひた走ることである」。親友であり日本水泳飛び込み代表チームの馬淵崇英(まぶち・すうえい、中国名・蘇薇、上海出身)コーチが井村雅代さんに贈った言葉だ。61歳の井村氏にとって、スポーツはとっくに国境を越え、競争を超えた。ありがとう、井村先生!(香港紙「文匯報」/編集HT)(引用ここまで)


その他にも、いろいろあるが、ぜひとも検索していただき、エセ「愛国者」が誰であって、真の「愛国者」とは何か、誰か、ご検討いただきたい!

同時に日中両国の負の遺産について、その歴史的経過を学問的に研究交流する機会をつくることを呼びかけたい。

さらに言えば、こうした不穏の動きを作ろうとしている輩、それによって利益を得ようとしている輩が誰であるか、よく監視しておかねばなるまい!

またこういう「草の根」の真の「愛国者」の掘り起こしこそ、友情と連帯の日中交流の基礎だろう。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。