「自共対決」の本当の意味は何か!
自公政権を倒して新しい政権をつくることだ!
共産党が躍進したことによるリアクションの中に供託金の返還があります。それはそうです。この間、「全選挙区に利候補するのは自民党を利するもの」「供託金がムダ」など、イロイロ言われてきましたので、今回の躍進で注目されるのは、ある意味当然です。
そこで、下記の文章は、その点では、少し違っているように思いますが、それでもちょっと違っているなと思いましたので、記事にしてみることにしました。ご覧ください。
共産党に朗報、供託金が8億円も返ってくる! データで読み解く、共産党大躍進の軌跡 2014年12月20日 http://linkis.com/toyokeizai.net/artic/S9mmq
![安積 明子](http://toyokeizai.net/mwimgs/b/4/-/img_b46a7ae6ca32e66d64d3b028ec5d543a111999.jpg)
兵庫県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。平成6年国会議員政策担当秘書資格試験合格。参院議員の政策担当秘書として勤務の後、執筆活動開始。「歴史は夜つくられる 「佳境亭」女将が初めて語った赤坂「料亭政治」の光と影」(週刊新潮)、「竹島動画バトル、再生回数で日本が圧倒」(夕刊フジ)など多くの記事を執筆している。
日本共産党は、先日の衆院選で8議席から21議席と躍進を遂げた。議席が増えたことに伴い、財政面でも嬉しいニュースがあった。選挙の際に収めた供託金うち、約8億円が返ってくるというのだ。
衆院選に出馬する場合、小選挙区の場合は300万円、比例区単独の場合は600万円、小選挙区と比例区の重複立候補の場合は小選挙区300万円と比例区300万円の合計600万円を、法務局あるいは地方法務局に供託しなければならない。共産党の場合、今回の衆院選では小選挙区で292名、比例区で42名を立てたため、10億7100万円を収めていることになる。
この供託金は次のようなルールに基づき、没収される。小選挙区では、「選挙区での得票数が有効投票総数の10%に満たない」場合に没収される。比例区の場合には、やや複雑で、「重複立候補者のうち小選挙区当選者数に300万円を掛けた金額」と「比例の当選議席数を2倍にしたものに600万円を掛けた金額」を足した金額が返還され、残りが没収される。
196の選挙区で得票率が10%超に
今回の衆院選で共産党は、295小選挙区のうち沖縄2~4区を除く292小選挙区に候補を擁立した。このうち得票率が10%を上回った選挙区は196。群馬県、長野県、東京都、京都府、島根県、高知県では、都府県内のすべての選挙区で10%を上回った。
共産党が得た総票数は、小選挙区が704万130票、比例区が606万2962票にものぼる。2012年の衆院選で同党が獲得した総票数は小選挙区で470万289票、比例区では368万9159票だったことと比較すると、その飛躍ぶりがよくわかる。総得票率は前回総選挙の6%から13%へと飛躍している。
得票数を増やした要因は何なのか
では得票数を増やした要因は何なのか。一般的に言われるのは、「集団的自衛権の閣議決定など、右傾化する与党に対する批判票が集まった」というもの。しかし、実際には2012年の自公の票数は小選挙区が2652万9190票、比例が2374万931票。2014年では小選挙区が2622万6818票、比例が2497万3152票であり、ほぼ横ばいといえる。
注目は日本維新の会(当時)だ。2012年の総選挙において、維新の会は小選挙区で694万2353票、比例で1226万2228票を獲得している。それに対し、日本維新の会が分裂して誕生した維新の党と次世代の党が2014年に小選挙区で獲得した合計票数は526万7040票(維新の党が431万9645票、次世代の党が94万7395票)、比例は979万7618票(維新の党が838万2699票、次世代の党が141万919票)だった。選挙区で167万5313票、比例で246万4610票も失っているのだ。また2012年総選挙でみんなの党が得た選挙区280万7244票、比例524万5586票の行方も興味深い。2012年の選挙では一定の人気を誇っていた、これら「第3極」の票が、民主党と共産党に流れ込んだわけである。
しかし、これだけでは、とくに共産党に多くの票が流れていった理由を説明できない。そこでポイントになるのが、「自共」「公共」の一騎打ち選挙区が急増したことだ。
野党共闘の失敗などにより、「自共対決」となった選挙区が25カ所もあった(2012年は4カ所のみ)。これらの選挙区で共産党は、10%台後半から30%台の高得票率だった。さらに大阪3区、大阪5区、兵庫8区では共産党と公明党の一騎打ちとなっており、共産党はそれぞれ42.79%、42.47%、39.12%の得票率だった。一騎打ち選挙区において、与党への批判票がダイレクトに共産党に入ったことによる得票の積み増しは大きかった。
無視できない"不破効果"
また“不破効果”もあったように思う。不破哲三元同党委員長は、12月10日に京都四条河原町で演説し、11日には沖縄に入っている。京都1区の得票率は約10ポイント跳ね上がり、不破氏が11年ぶりに演説したという沖縄1区では20ポイント以上も上昇し、念願の小選挙区当選を果たしている。
もっとも、こうした“風”の実感は、投開票日以前からあったようだ。政党助成金を拒否している共産党は、選挙資金をねん出するために「選挙募金」なるものを行い、積み立ててきた。さらに街頭などで演説会を開催する時、「供託金募金」を行ってきたが、これらの金額が2億円近くにのぼったという。
アベノミクスの是非について国民に問うた衆院選において、議席数ばかりではなく、募金や供託金の返金でも大躍進を遂げた共産党。では、返還された供託金はどうするのだろうか。「次の選挙のために積み立てておきます」(植木俊雄同党広報部長)。テクニカルな面に着目すれば、次回選挙において一騎打ち選挙区が減ってしまえば、ふたたび得票率は沈む可能性もある。それだけに、今回の躍進を過大評価することは、慎んだほうがいいようだ。(引用ここまで)
共産党が大躍進した後の赤旗新聞 折り込みには しっかり寄付金袋が挟まって来た 一体どういう事か いつもの事と言えばそれまでだが 多分 来春の統一地方選挙を意識しての事だと思う
その供託金8億円が返って来ると言う話しは初耳だが 中央委員会は しっかり党員や支持者や後援会に説明するべきである 政治とカネが不透明だと政治不信を招く 綺麗な党運営が求められる