あいあいのひとりごと

ローマ在住あいあいの暇つぶし日記。

免疫革命

2008-08-24 02:00:20 | たまには読書
うちの両親は、「いかに健康に気持ちよく生きるか」ということに関心があって、研究・実践をし続けています。そんなわけで母から最近届いた本がこれです。

 
「自分ですぐできる免疫革命」 安保徹著 大和書房

日本語に飢えているせいもありますが、内容もなかなか興味深くすぐに読みきってしまいました。

「病気になるのは体が悪いのではない。それまでの生き方の間違いが体に現れてきたということ。病気は自分の生き方の間違いを知らせてくれるもの」と主張する筆者が、怖い病気の代表であるガンの予防・治療を免疫力によって行うことをわかりやすく説明しています。それはガンだけでなく、全ての病に通じるということです。
その免疫力を高めるのは、日ごろの生活の仕方なのです。

筆者によれば、ガンの治療の中心である手術・放射線・抗がん剤は、ガンの治療に逆効果にもなる。つまりそれらの治療では、ガンを治すことが可能な免疫力を低下させてしまうことになるからです。そのような治療を行うよりも、生活を変えることによって、免疫力を高めることの方が結果として効果的だということです。
ガンだけではなく、病気になると何かと薬に頼りがちですが、それが免疫力を低めていく原因になっているのだそうです。

そしてその免疫力がうまく作用するためには、私たちが持つ交感神経と副交感神経の状態のバランスをコントロールすることが必要なのですが、ストレスの多い社会での暮らしているとそれが知らず知らずの内に崩れていくのですね。
ところで、私は今現在ストレスが無さ過ぎる生活に甘んじ、体を動かさない怠惰生活を送っているのですが、その場合は副交感神経が優位になりすぎて、それはそれで病気のもとなんだそうです。適当なストレスは人間必要なのですね。

ちょっと難しい専門的な説明もわかりやすい言葉で説明されていて、体がどういうしくみになっているのかを理解しながら、目標である免疫力を高める方法(10か条)を具体的に示してくれています。「なるほど」と思わされる内容満載です。

おもしろいと思ったのは、人間は最終的には死ぬようにできているのだから、その死の苦しみや恐怖を感じなくてすむためにボケていくのであって、それが自然の成り行きなのだそう。死は苦しいものと思っていますが、延命操作をしたり、不自然なことをすればするほど、苦しみのないはずの死が苦しくなるのだそうです。なるほどと思わされます。

人間の体はうまく出来ているという事ですね。不快を感じるということは、体が何かを教えてくれているということ。それをすぐに薬や治療で取り除こうとすると、体が送ってくれているメッセージがわからないまま、返って本当の解決から遠ざかってしまうのですね。心に留めておきましょう。



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2 コメント

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Unknown (suzukky)
2008-08-27 00:09:36
すごくためになりますね、この本!
それに思わず納得することが多々ありました。

そして、「目からウロコ」のことも書かれてて、健康に対する意識がちょっと変わりそうです。

一番興味深かったのは、「人間は最終的には死ぬようにできてるから、、、」のところ。
そう医者からおっしゃっていただけるのなら、これで、少しは死への恐怖が薄らげるかもしれません。

「誰もが長生きしたい」のは確かですが、「自然に生きる」のも大事なのかな、、、とちょっと考えさせてくれました。
難しいテーマだけど、すごく意味興味深かったです。
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suzukkyさんへ (aiai)
2008-08-27 17:33:46
健康でないと長生きしてもおもしろくないわけで、いかにうまく自分をコントロールしていくかでしょうね。

この先生の十か条の一番目は「働きすぎない」です。イタリア人が”Lavorare ti fa male" (働くのは体によくない)というのは、正しかったのですね。
それでも「やはり少しは働いてよ~」と言いたいことが多すぎなのもどうかしら。
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