宙組『HiGH&LOW-THE PREQUEL-』『Capricciosa!!』-11月2日東京宝塚劇場
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2022年11月9日(水)東京宝塚劇場、13時30分~
チケット抽選の結果3週連続日比谷。命がけでなんとか無事に往復することができました。観劇中足に痛みと痺れが走ったのは片道2時間弱、バスと電車の移動により負荷がかかったからか。ふらふらがひどかったのは急に真冬となったことによるものだったようで一応落ち着いてきました。怒りと絶望感の日々、右隣の男性が強烈なにおいをだしていたのにはまいりましたが(コロワク4回目?あのにおいとはまた違うこういうにおい?)、客席が暗くなっていた2時間半だけは幸せでした。左隣の女性が杖を使っているのをみて私が席を立つ時と坐るときシートをおさえてくれたのはありがたかったです。お礼を伝えました。それ以外は精神的にもう限界と感じましたがとにかく舞台に集中した時間だけは現実を忘れることができました。
『HiGH&LOW-THE PREQUEL-』
コブラチームがホワイトラスカルズのパーティーに仮装していく場面の記念写真、アドリブ、テッツ(亜音有星くん)が「にっこり笑って~」から自分もカメラに入って写メ、ヤマト(紫藤りゅうくん)とダン(若翔りつくん)に「いい笑顔だったよ~」だったかな。なごみの3人組。ますますいい空気をつくっていました。
ヤマトの紫藤りゅうくんがいい芝居をしています。真風さんのコブラとじゅんはなちゃんのカナをさがす場面、二人が隠れているベンチに坐って「コブラの香りがする」。これだけの台詞ですが毎回ちょっとずつ違っていてこの日はベンチに坐って客席の笑いを誘っていました。何気にわざとらしすぎると芝居の流れがとまってしまうので毎回いいあんばいだなあと思います。
初日から2日目の16日より群舞のダンスが進化していて、チームごとのダンスで表現する心の表情がますます豊かになってきたと思いました。特にホワイトラスカルズとパーティー場面。下級生の一人一人に至るまで白い衣装に仮面をつけてのダンス、みなさまの身体能力と表現力がが素晴らしい。KOOの風色日向くんがカッコよさマシマシ。キキちゃんロッキーの隣で男役としてものすごく勉強になっているのでしょう。魅せ方が美しくなってきました。ロッキー、ものすごく難易度の高い役だと思いますが、サングラスに赤手袋に手錠にステッキにゼブラ柄を着こなして、短い時間に歌と少ない台詞で背負っているものを滲み出せるのはさすがです。今ここではこれ以上書き切れませんが母と姉を自死で失くしたという過去を背負っているのは、毎回お仲間だわと思いながらみていました。
秋音光くんと優希しおんくんがダンスをひっぱるスモーキーチームもいい雰囲気です。
無名街で気絶して娘役さんに運ばれる男役さんはまっぷーさん(松風輝さん)?煙草を吸っているところをとりあげられた時の悔しさ満点のいやらしい表情がなんとも上手すぎます。まっぷーさんを肩に担いで運ぶ娘役さんどなた?男役さんではなくって?と思ったら「歌劇」を読むと花城さあやさん。これはすごい!!
留依蒔世くんのリンが登場する場面、今回は美男子がソファーに坐ってリンのジャケットの下に手をいれてぴったり寄り添っていました。ここも毎回違うのかな。悲鳴が出そうになります。目の前でみた時はどうだったのか。ずーと心の中でキャーといいながら見惚れていたので残念ながら思い出すことができません。美男子は泉堂成くん、「おれまだ未成年なんで」って言うのが真白悠希くんですね。
夏祭りの場面では和太鼓チームをオペラグラスで追っていました。上手から、若翔りつ・紫藤りゅう・亜音有星・風色日向・大路りせ・波輝瑛斗(敬称略)かな。待っている間にそれぞれ役になり切った表情をつくっていて面白かったです。カフェブレイクをみていたら、お化け屋敷でカナとコブラに脅かされるお化けたちのクオリティの高さを追っている方もいるようですが残念ながら認識しきれず。
プログラムに掲載されているキャラクター紹介の写真をみるとよくまあこれを実写の世界観を再現しながら宝塚らしく1時間半にまとめたもんだと思います。わたしは予習できませんでしたが映画やドラマの曲がずっと流れているようなので好きな方が観劇するとさらに気持ちブチあがりでしょう。このキャラクターたちが舞台の上では歌ったり踊ったりしているのかと。一人一人渾身の再現度プラスオリジナルキャラクターたちが違和感なくキャラとして立っているので楽しいですね。映像をふんだんに使ったわかりやすい演出。
キャラクターが大渋滞で今はこれ以上書き切れず。
『Capricciosa!!』
中盤、まかキキずん下手壁アドリブ、元気いっぱいに銀橋を走るずんちゃんの後ろを、俺たちはコンサートで一年分走ったからもう今年は走らないよという表情をしながら悠然と歩くまかキキの図。今回は大きなリアクションはなかったかな。ずんちゃんがなんでついてきてくれないんですか?みたいな表情をしていた?頷きながらずんちゃんを見つめつつ息を整えるまかキキ?
歌詞はやっぱりトンチキ。カフェブレイクで中井美穂さんが「楽しいですよね」と表現されているのうまいですね。
「カプリチョーザ!カプリチョーザ!!カプリチョーザ!!!」
花組は恋の都フィレンツェと歌っていたと思います。こちらは花の都フィレンツェ。留依蒔世くんのミケランジェロが一段とイケボでビブラートをきかせていました。フィナーレのエトワールも一段と素晴らしい声で退団が惜しまれます。
フィナーレの大階段、照明がイタリアの国旗になっていることに気づきました。そこからどう変わっていったんだったかな。この世にいる間もう叶うことはない旅めぐりを束の間楽しませていただきました。全場面見どころで今は書き切れず。
お向かいのシアタークリエ
写真撮ってきたのを載せきれませんが帰りには『エリザベート』上演中の帝国劇場に挨拶してから電車に乗りました。観劇とは別の話ですが劇場を出たらすぐにマスクを外しました。劇場の中はやむを得ないと思いますが子どもたちのことを考えると大人からできるだけ外さなければとわたしなりに考えているからです。シャンテの中も素顔のまま。たぶんわたしだけでした。変な目でみられているかなあという感じはありましたがキャトルレーヴでもなにも言われませんでっした。本来は任意なんだしそれぞれ好きにすればいいんじゃんと思いましがダメだったみたいです。日本はインチキ専門家たちが煽り続けている過剰なコロナ対策により沈没が前倒しになりました。でも多くの人が気づいていません。現実に戻るとたちまち気力もなにもなくしそうですがまだ死ねない、いつまで足が動くかわかりませんがまたここに来るのだという気持ちで日比谷をあとにしました。1月の星組公演、ショーがかなりきつそうなので友の会でB席を1回だけ申し込んで当選。一か月後に一回だけ雪組です。日本が沈没しても宝塚は永遠であってほしい。みなさまとにかく無事でいてください。