たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

宙組『シャーロック・ホームズ』『デリシュー』-東京宝塚劇場8月24日(2)

2021年08月27日 00時42分07秒 | 宝塚
宙組『シャーロック・ホームズ』『デリシュー』-東京宝塚劇場8月24日
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/56f2ead3de4b94b3e4fc8992f144ae42







「人類最大の罪とはなにか知っているか? 支配だよ、人が人を支配する、そこには争いが起きる、
支配するために、されないために、殺すために、生きるために、人は争い合う
わたしは考えた、争いを支配すれば全ての罪を支配できる」

「人間は本質は違うことを拒み、恐れ憎み合う~♪
それが人間の本質なのだ~♪」

「わたしは新世界のメシアになる」

『シャーロック・ホームズ』の楽曲が配信されたことをSNSで知り、ダウンロード購入してしまいました。メロディーラインもすごくよくて素敵な曲ばかり、モリアーティ@キキちゃん(芹香斗亜さん)の「The Power of Terror」が犯罪シンジケートメンバー紹介から入っていて、長いですけど聴きごたえありすぎてたまりません。生田先生がモリアーティは「良心の呵責が全くない究極の悪役」と。モリアーティの部屋に飾られたジャン=バディスト・グルーズの絵画もオペラグラスで必死に確認しました。

『シャーロック・ホームズ』、生で観劇したら断然面白くて、はまりました。盆が回りながらせり上がり、舞台装置が移動する中でジェンヌさんたちが演技している全体像をみることができるのは生ならではの醍醐味。舞台好きにはたまりません。ライヘンバッハの滝でホームズとモリアーティが対決して鎖でつながれたまま滝壺に落ちるシーン、、黒子のスタッフさんが見えてしまうという難点はあるもののそれも舞台、歌舞伎も文楽も黒子が舞台の一部になっているほど。ワクワクする演出でした。鎖は生田先生の趣味?とコンサートでだいもん(望海風斗さん)にまで言われてしまっているようですが・・・。

「第15場 ライヘンバッハの滝

人がいる限り悪は生まれ続ける、悪は人の本質なのだと豪語し、モリアーティはライヘンバッハの滝の断崖にホームズを追い詰める。だが、たとえそうだとしても、罪と戦うことを諦めはしない-ホームズはモリアーティの前に立ちはだかる。」

 ホームズ@真風涼帆さんとモリアーティとの対決は、究極の性善説と性悪説との戦い、どちらも人間の本質、あきらめないホームズの姿は宝塚が発信するべきメッセージだと中本千晶さんがつぶやかれていてなるほどと思いました。

 真風さん、深い緑のスーツを着こなす立ち姿もベイカーストリートの部屋でガウンをはおってくつろぐ姿もかっこよくて美しい男役の極みでした。自分の葬儀を墓守に変装して見守っていたのをアイリーン@じゅんはなちゃんにはすぐ見破られた時の驚いた声の可愛さ、退屈ホームズさんの時は椅子の上に体育すわり?もする可愛さと、モリアーティを追い詰めていくときの眼差しとのギャップも素敵。緩急の付け方がうまくて、ちょっと変な人のホームズさんのなりきりぶりにトップオブザトップとしての余裕と貫録を感じます。退屈ホームズさん、ナイフで何度かぶっさしていたのは本ですね。みないようにしてきた大劇場初日の舞台映像をやっとみて確認しました。壁に向かって銃を撃つ姿は真似ではなく本当にぶっぱなして壁に穴をあけてしまったというシチュエーション、音に驚いて駆け込んできたハドソン夫人@遥羽ららちゃんに銃を向けるとハドソン夫人がほっぺたぷくっが可愛いの極みでした。ららちゃんが毎回アドリブでリアクションをかえているのかな。椅子の上に坐ったりもするホームズさんも可愛いの極みでした。今日はeプラスの貸切公演でホームズさんのアドリブが東京にきて解禁になったもよう。
 
 アイリーンのじゅんはなちゃん、ホテルスヴィッツラハウスの時にも思いましたが芝居の声がいい意味で宝塚の娘役らしくなく聴き取りやすい。真風さんとの化学反応か、ひっとん(舞空瞳ちゃん)と同期入団とは思えない大人っぽさ。オペラ歌手として登場するロイヤル・オペラ・ハウスでオペラは歌いませんがホームズさんとのデュエットがあり素敵でした。ホームズ、アイリーン、モリアーティの三人が織りなすトライアングルインフェルノ、なぜだか三人が似ていて違うようにみえた不思議な雰囲気。

 大劇場で一か月あまり公演した後なので、東京公演は初日から4回目にしてすでに沸騰していました。全員が役を自分のモノにしながら、それぞれまたあらたに生きようとしているように感じました。ロンドンの街を表現するダンスとコーラスも素敵でした。ワトスン@桜木みなとくんとメアリー@天彩峰里ちゃんのカップル素敵だし、寿つかささん、凛城きらさん、松風輝さんは安定の芝居達者ぶり、ベイカーストリート・イレギュラーズの少年、優希しおんくん可愛いし、犯罪シンジケートのメンバーはそれぞれいろいろなことをしているみたいですが、はしからはしまで全部みるには目が足りなさすぎます。





『デリシュー』、

 キャンディー・ケーンの場面、クリスマスのららちゃん率いる娘役さんたちから、キキらら、キキちゃんと男役さん4名によるタップダンスもあり目まぐるしく盛りだくさんすぎました。シャンソン、フレンチポップス、フレッド・アステアとジーン・ケリーが活躍したハリウッド映画の「パリを舞台にしたハリウッド映画」のスタンダード・ナンバーから選曲したとプログラムに野口先生が書かれています。観劇するわたしたちは次から次へと楽しい場面の連続で体感5分、あっという間に終わりましたが、小道具も多いし、ジェンヌさんたちはすごく大変かな。でも楽しいです、本当に。

 和希そらくんのクレープ伯爵の歌声がますます素敵でした。芝居のレストレード警部もですが、どんどん、どんどん、いい声になってきています。キキトワネットちゃんのお茶会、王妃様にアプローチしてくる貴族のイケメンたちから可愛い従僕まで全部みたいですがですが目が足りません。真風さんフェルゼンがもってきたのは、プログラムを読むと「北極の氷を運んで宮廷のシェフが作る高級スィーツ(アイスクリーム)」。こちらも本日はアドリブがあったようです。そらクレープ伯爵、「a、b、c、d」「eって足しなさいよ」?

 真風さんが開襟で登場する場面、とってもいい声で歌っているのは瑠依蒔世くんに納得。大劇場ではなかった?赤い羽根をつけたじゅんはなちゃんが「はぁい♡」って言っているのわかりました。真風さんへの♡は飛んでいなかったかな。真風さんと踊る場面で珍しくふらついてひやっとしましたが真風さんがしっかりと支えていました。

 蓋がされているオーケストラボックス、大変なんですね。不安なニュース、心配なニュースばかり、私的には心休まることがない時に3500円+往復の交通費で3時間の夢のぜいたくなひととき。生演奏の理念をすてず復活させてくれたことに感謝しかありません。千穐楽まで無事に公演できますようにと祈ります。上垣先生、オケのみなさま、よろしくお願いします。

コロナ対策と指揮者
https://ameblo.jp/saty0221/entry-12694319059.html

夢と希望がある場所、

ききちゃん、咲ちゃん、愛ちゃん、93期の二度とない並びよ。
















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