たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

ブロードウェイミュージカル『ニュージーズ』-2021年10月24日観劇

2021年10月25日 01時46分18秒 | ミュージカル・舞台・映画
ブロードウェイミュージカル『ニュージーズ』-「目を星に向け、足を地に着けよ」
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/fe785ae788e05e9ff9fb56071c78e203

 2021年10月24日(日)18時~、日生劇場『ニュージーズ』、無事に観劇することができました。先が全くわからないときに東宝ナビザーブの先行で当選したチケット、出勤の翌日となり不安でしたが足ひきずり気味のわたしに、スタッフさんが入場の時とお手洗いで並んでいる時に声をかけてくれました。掴まるところがなく立っているのきついと感じたので素直に初めて劇場の多目的トイレを使わせていただきました。入ったらボタンを押すとドアが閉まるの最初わからなくて並んでいた方が教えてくれました。いろいろとお世話になりました。本当にありがとうございました。

 開演前と幕間にも京本大我君の感染症予防への協力を呼びかけるアナウンスがあり、効果絶大。客席もロビーもざわつきはほとんどなく静かでした。規制退場にもほとんどの方がしたがっていて、気持ちのいい観劇でした。終演後の劇場前は大我君の写真を撮る順番待ちの列が自然にできていました。一期一会のこの時をファンもどれほど待ち望んでいたことか。

 『ニュージーズ』、1899年のニューヨークで孤児やホームレスの新聞販売少年たちが、新聞の卸値を引き上げたピュリツァーに対して、自分たちの生活と権利を守るためにストライキを起こし、最後は引き上げ価格を半分にすること、売れ残った新聞をピュリツァーが卸値で買い戻すという妥結点に着地して和解するまでの物語。若いって素晴らしいこと、未来を築いていくのは若い力。いろいろな意味でむずかしいですがこの舞台が一人でも多くの10代、20代に届いてほしいと心から思います。

 京本大我君、『エリザベート』の儚く線の細いルドルフから見違えるようにたくましくなり、リーダーとしてカリスマ性十分なジャックでした。声量あるし安定の歌声、ゆん(古川雄大さん)に似てきているかな。日本ミュージカル界の新しいプリンシパルキャスト誕生、いつか『ルドルフ・ザ・ラストキス』と『モーツァルト』をやってほしいと勝手に思いました。

 ゆうみちゃん(咲妃みゆさん)、ものすごく可愛くて賢くて強いキャサリン、さすがのヒロイン力よ。キラッキラッしていました。歌いこなすのがすごく難しそうな歌を歌っていて、娘役とは違う地声が綺麗に安定。すごく努力したのでしょうね。二幕のタップダンスではセンターで踊ってタップを披露していました。大我君とのツーショットがお似合い。ジャニーズファンに納得していただけるヒロインになっていたと思います。早霧せいなさん、ご覧になったのかな。リアル男子たちに囲まれたゆうみちゃんに複雑な元旦那心がわいてしまうのではないかと心配。

 お目当ての加藤清史郎君、久しぶりの役者魂をみました。弟のレスがガブローシュにみえて、清史郎君のディヴィはパリのバリケードで命を落としたガブローシュ少年が輪廻転生してニューヨークでストライキに加わっているかのようでした。変声期を経た清史郎君、『レ・ミゼラブル』のガブローシュでミュージカルファンをうならせた歌の上手さ健在で歌と芝居の切り替えの流れが自然すぎてキャリアの長さでひときわ秀でていると思いました。父親が失業してレスと共に新聞売りになったので身なりが綺麗ですがジャックを家の食事に誘う場面もまったく嫌味がなくディヴィそのもの。この役に清史郎君を配したところが小池先生の腕よ。身体能力の高い面々と共にダンスシーンもこなしていてこんなに成長したのかと遠い親戚のおばちゃん心。レミゼに戻ってくる日を待っています。(それまで死ぬわけにはいかん)。

 松岡広大君、松葉杖をついているクラッチ、『るろうに剣心』でみせた目を見張るような身体能力の高さは封印でしたが、松葉杖を使いながらダンスもみせたり、さすがと感じさせる場面がいくつもありました。広大君の体幹の強さがあるからできる役と思いました。芝居も歌もうまい。

 石川新太君もプリンシパルとして大活躍、歌もダンスも存分に披露していました。子役時代からキャリアのある彼らだからこその舞台。

 ニュージーズ、16人いるのかな。プロローグからダンスシーンが多くて躍動感あふれる舞台。二幕のタップは特に圧巻。アクロバティックな動きもさることながら、コーラスがとても美しいと感じました。当然ですが声が若い。若いっていいですね。心の元気をもらいました。レス君も可愛くて上手い、出番多いし、ダンスシーンもこなしていて子役ちゃん、ほんとにすごい。

 







開演前に25日でクローズとなるMUJICAFEで急ぎ食事、会計の時にお礼を言うことができました。

 



日比谷は心の拠り所。劇場に変わらず灯りがともっているという安心感。いつまでこうして観劇できるかわかりません。この世にいる間にだけなので可能な範囲でまた戻ってきます。バスの終電時間があり、帰りはじゃあまたねと挨拶して足を引きずりつつ急ぎお別れしました。









書けないままの観劇録がいくつかあります。また徒然に思い出していきます。



この記事についてブログを書く
« 小原麗子『自分の生を編む-詩... | トップ | ブロードウェイミュージカル... »

ミュージカル・舞台・映画」カテゴリの最新記事